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素人がリモート合奏で指揮を振らせていただいた話①(きっかけ編)

まずは完成動画

まずはこちらの演奏動画をご覧ください。
スマホゲームの「金色のコルダスターライトオーケストラ」略して「スタオケ」の中に出てくるピアノメインのBGMをオーケストラアレンジしたものです。

アンコールとしてスタオケのテーマもマーチ風に演奏しました。
メンバー紹介も兼ねてくださいました。

いかがでしたでしょうか?
これ、奏者18名がリモートで合奏してるんです!すごくないですか???
私はチェロで参加させていただいたんですが、完パケを拝聴してとても感動しました!!!

で、メンバー紹介にも載せていただいたんですが、指揮を振らせていただきました。
今回はそのお話、きっかけとか、気をつけたこと、演奏にどう影響があったのか、それはなぜなのか、などなど思いつくままに書いていこうと思います。

筆者のスペック

筆者のスペックがわかった方が話が分かりやすいと思いますので紹介しますと、

  • ピアノは子どもの頃に習って少し弾ける程度。

  • チェロは高校のオケ部で初めて、大学生の時に1~2年習った後、10年くらいブランクあり。数年前からマイ楽器を所有してちょっとずつ弾き始めて、ここ1~2年はゲーム音楽やクラシック音楽をリアルやリモートで合奏している。最近ポジション移動ができるようになってきた感じ。

  • 指揮は、学生の頃に図形の描き方とか、大きい音にするときは大きく振るとか教えていただく機会があったけど、1曲通したり練習したことはないスーパー素人。

……という感じです。

また、合奏、特にリモート合奏については、全員が正しい音程、正確なテンポ、当たり前の音楽様式であったり、音楽の素養をもって演奏すればそれなりの合奏になる、というドライ(?)な考えの部分もあります。

リモート合奏で指揮を入れてみたいと思ったきっかけ

演奏オフ会での初見大会

実はこの企画の音源提出締め切り前に、別の演奏オフ会で、この編曲版を初見で演奏させていただく機会がありました。

フォロワーさんにはおなじみの「コルたの」です。

その「コルたの」はみなさん上手な方ばっかりで、初見大会もすごく素敵な雰囲気で曲もきれいだし楽しいし大満足だったのですが……
もし……もし、ここに指揮者がいたら……?とふと思いました。

「コルたの」では10人くらいの奏者が集まってたんですが、基本的に指揮者はいなくて、ここは誰に合わせるとかやって、各曲まとまってたんですね。

ただ、SVのBGMは主旋律があちこちに飛ぶ編成だったし、曲の表情が結構変わる曲だったので、誰に合わせようかな、と(主にフルートとヴァイオリン1stを反復横跳びしながら)ガン見しながら演奏していました。

もしここに指揮者がいたら、さらにまとまりがあって、表情が豊かな演奏になったんじゃないかな、と思いました。

参加者に楽しんでもらいたい

今回のSV企画では、奏者は総勢18名で、私が知る限り、金色のコルダのリモート合奏では一番多い参加人数でした。主催様が事前に用意なさったパートが全部埋まるという快挙!!!すごくないですか!?!?


自己紹介をしていただいたら、リアル合奏やリモート合奏に慣れていらっしゃる方もいる一方で、普段アンサンブルしないとか、リモートアンサンブルやオケが初めて、という方がちらほらいらっしゃいました。

リモート合奏とはいえ、一人でメトロノームや音源に合わせて録音した後、音源編集をしていただいて、他の方と音が合わさって楽曲が完成されたのを聴くのはとても楽しく、嬉しいものです。

でも、もし、ここに指揮者がいたら……?

私が高校のオケ部の頃、とても下手だったけど、指揮の先生や部のみんなと一緒に演奏したのは、とても楽しく、かけがえのない経験でした。

ですので、指揮の先生が気持ちをのせてくれたり、どう弾いたら良いか指示を出してくれたり、他の楽器に指示を出してるのを見て自分はこう弾いてみよう、とか、音楽にノッてる感じやみんなと演奏している楽しい感じをもってもらえたら素敵だなと思いました。

編曲が素晴らしすぎた

この曲の原曲はピアノが中心の静かな曲なんですが、主催様の編曲版は壮大な旅立ちのイメージがあって、ppのピアノの独奏から始まり、あちこちのパートに思い出や気持ちの欠片のように主旋律のパーツが散らばっていて、終盤はtuttiのfで気持ちが湧き出る感じになって、最後はまたピアノが同じ旋律を弾いてチューバや弦楽器がフェードアウトするという(雑な感想ですみません)とても読みごたえがあるスコアでした!(詳しくは冒頭のツイートの完成動画を何度もお聴きください……!)

しかも、主催様はアーティキュレーションを細かく記入したり、「こういう風に弾いてほしい、こういうイメージで編曲しました」という内容をテキストで事前に共有してくださいました。

いや、でも、その内容だけではないのでは……?
編曲に込められている思いが、それだけではない感じがしました。なんとなくなんですけど。。。

もっとこの編曲のことが知りたい、このアーティキュレーションはどういう意味なの?、主催様の頭の中で鳴ってる音を完全再現してみたい、と思いました。

そもそもリモート合奏に指揮は有効なのかというナゾ

リアル指揮でもなかなか指示や表現を伝えるのは難しいと思っています。指揮者を見て、「これはどうやって弾いてほしいんだろう……?」と思うこともあったりします。
リモートということは、振っている姿を動画で視聴していただくことになります。果たして伝わるのか……?

また、リモート合奏はテンポを揺らすことが難しい、というか、基本的にできません。筆者のスペックでもお話したように、
・正確な音程
・正確なテンポ
・楽譜通りのアーティキュレーション
などがあれば、合奏はそれなりに完成すると思っています。
テンポを封印された指揮は有効なんでしょうか?

そして、最大の問題は、そもそも指揮者は「棒を振る人ではない」とうことです。
指揮者が一番重要な役割を持つのは練習(リハーサル?)段階で、作曲家や楽曲について研究し、それを奏者とコミュニケーションをとって、微調整しながら作り上げていくものです。それもリモートでどうするのか……?
コミュニケーションといいますか、こう演奏してほしいというなら、主催様が最初にしてくださったように、テキストで伝えるだけで十分です。では、リモート合奏では指揮者はそもそも不要ということでしょうか?

などなど、とにかく疑問に思ったことが多すぎて、ひとつでも解明できたらおもしろいなあと思いました。

五月人形相手の指揮練習

たまたまなんですが、この企画やコルたので合奏させていただいた時期に、スタオケ内の新キャラ、宇賀神惟世(うがじんいっせい)がチェロ弾きでありながら指揮の勉強もしてて、なおかつヘッドホンでオケ曲を聴きながら五月人形をオケのひな壇に見立てて指揮の練習をしているというエピソードがありましてですね……。
なるほど、指揮の練習って一人でもできるんだ!と膝を打つと同時に、

「「「この編曲、自分が振りたい」」」

と強欲にも思ってしまいました。いや、すごく素晴らしい編曲なんですから、そう思ってしまうのはしかたがない。
いや、いま考えても何様なんだろうと思います、はい。
軽率なオタクだと思ってご容赦ください。。。


……といったところがだいたいのきっかけや経緯になります。
上手くまとまっていないわりに長文になってしまったので、本日はここまで。続きは後日にさせていただこうと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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