量か質か
結論から言うと「どちらも大事」なんだけど、
私の場合で言えば、「20代の頃に量をこなして、30代で質に変えた」です。
*
20歳〜25歳まで、ほぼ毎日ブログを書いていました。
PV数は3〜5みたいな。3っていうのは多分いつも見てくれていた友達3人で、PV数が5になった時は「え、あと2人誰が見てくれたんだろう?!」と思っていました。笑
それなのになぜ続けられたかというと、単純に文章を書くのが好きだったから。
ツイッターとかインスタなどのSNSが流行り始めたのって23歳ぐらいの時で、20歳の時はブログが全盛の時代でした。
だから文章を書く場所と言えばブログだった。
新卒で入社した会社でブログの文章を書く担当をしていたので「ブログとかの文書力って仕事で必要なんだな〜」という感覚は持っていたものの、
どちらかというとブログはほぼ趣味で、好きだから続けられました。
日記を書く感覚にも近かったと思います。
でも一応見られはするから、日記よりも丁寧に書く……的な。
本当に楽しくて、大体毎日1〜2時間ブログに費やしていました。
そんなことを5年も続けていると
●最初は文字数が少なかったのに、だんだん長文になっていき
●ブログに書くネタを探すのも上手になり
●ブログに載せる写真も工夫するようになり
●文章術の本とか読むようになり
●自分の文章はどこまで通用するんだろうとランサーズやクラウドワークスで執筆系の仕事に挑戦してみたり
他に頑張れることがなかったというのもあるんだけど、毎日毎日地道な筋トレみたいにブログで文章を書いていたら自然とこんな風に成長していきました。
あとこの頃の頑張りのおかげで、ほんの僅かなんだけど言語化力とか思考力も鍛えられたと思います。
まぁPV数3とか5なんだけどね。笑
文章を書くことは完全に趣味だったんだけど、いつの間にか圧倒的な量をこなしていました。
*
23〜26歳の時に通信制の大学に通っていたんだけど、通信制の大学ってレポートの提出が基本です。
1つのレポートが確か1600〜2000字だったかな。
それを1教科2〜4つのレポートを提出。
だから大学を卒業するためにも大量の文章を書きました。
26歳の大学4年目の時はさすがに卒業レポートに集中しないといけなくて、そこでブログを書かなくなってしまったんだけど、
23〜25歳の3年はブログとレポートを両立する日々でした。
当時はそれが当たり前だと思っていたけど、今考えると相当な文章量を書いていたと思います。
*
その後、長文を書く時間がなかったことに加え、短文のSNSが盛んになって私自身も完全にブログから離れてしまい、
しばらく文章量をこなすことからは離れた生活をしていました。
*
再び量をこなしたのはスタディプランナーという新しいノートを使い始めて、それを手帳垢としてインスタグラムにアップし始めた時です。
すぐに妊娠をしてつわりで寝込むようになってしまったので期間的には3〜4ヶ月なんだけど、
多くのひとがSNSは毎日投稿が良いと言っていたし、芸のない私もそれが良い方法のひとつなのだと思っていたのでインスタの毎日投稿を始めました(もちろん少し休んだ日もあるけれど)
手帳の写真を撮って、写真がきれいに見えるように加工して、文章(キャプション)をつけて……。
ほんの僅かな期間だけど一応ここでも量をこなしました。
そしたら、わずか3ヶ月ぐらいでフォロワーさんが1800人ぐらいにまで増えて。
それまで何かのフォロワーが200人以上になることがなかったし、そのほとんどがフォロー返し狙いみたいなアカウントばかりだったので衝撃的な出来事でした。
単純だけど、やっぱり毎日投稿って大切なんだ……と思いました。
*
その後、妊娠して出産して。
時間的にも生活的にも量をこなすことは出来なくなりました。
でもちょうどその頃、インスタグラムで写真に文字を入れて雑誌の様に読ませる「文字入れ投稿」が流行り出しました。
特にインテリアや、一戸建て建築、暮らし系は文字入れアカウントが多いジャンルです。
私は家を建てるのにインスタグラムで情報を探していたのですが、圧倒的に文字入れのほうが見やすい。
結果、文字入れアカウントばかりを見る日々。
それで「これ、手帳垢も文字入れのほうが見やすくない?」と文字入れをするように変えてみました。
でも、これがまぁ大変。
今でこそ慣れましたが、最初のうちは写真に文字を入れるだけで時間がかかってかかってしょうがありませんでした。
とてもとても毎日なんて無理。ずっとスマホを触ってないと無理。
夫と娘との生活が1番大切なこの時期にそんなの無理。
そこで初めて「質」を重視することにしました。
中身のクオリティ重視でいこうと。
写真の中に入れる文章は徹底的にこだわって。
センスがないからなかなか上手くいかないんだけど、写真もなるべくお洒落に撮れるよう頑張って。
その頃の私は、自分自身が読むのに時間や気力を使うコンテンツはしんどくて見れなくて、短い時間で多くの情報量が見れるものばかりを選んで見ていました。
だから私のインスタ投稿も、投稿頻度を下げてでも1投稿の情報量が多いほうが同じような忙しいママさんにはいいんじゃないかという自分の中での仮説をたて、
とにかく1投稿のクオリティを上げることにしました。
育児中で手を動かせる時間は少なかったから、とにかく頭の中でずっと考えて、それを娘が寝ている時間に形にして。
思考する時間を入れると1投稿に最低10時間はかけていました。
最低10時間だから、ひどい時とか20時間ぐらいかかっていた時もあると思うし、今でもあります。
「インスタで稼ぐ!」と言っている人には1投稿10時間かけるなんて非効率すぎると言われると思います。
タイムパフォーマンス悪すぎでしょ、と。
でも私は、自分の好きなものを紹介して、自分の考えていることをシェアして、語りたい、気の合う人と出会いたい。
だから別にいいのです。
結果的にインスタグラム経由でお仕事をいただくこともあるけれど、私の発信を見た上で依頼してくださるものが多いから、とてもお仕事しやすいです。
だから自分の好きなもの、自分の考えをちゃんと伝えられるように、量や効率よりも質を上げることを重視しました。
先ほど、毎日投稿をしたら3ヶ月で1800人フォロワーさんが増えたと書きましたが、
質を重視した投稿をするようになったら、それを遥かに超える勢いでフォロワーさんがついてきてくれるようになりました。
ずっとPV数3のブログを書いていた頃からは全然想像できなかった世界です。
自分の発信を見てもらえるってなんて幸せなんだろう。
*
じゃあ、私が最初からいきなり「質重視」のインスタ投稿を出来たかというとそうではありません。
ずっと「量をこなしてきていた」から色んな筋力(いわゆるスキルや経験値)がついて、質に転換できたんだと思います。
*
このnoteをどんな方が読んでいるか、note書き始めの私にはまだ想像がつきません。
でも、何か悩んでいて、今自分はどう動けばいいかわからない方がいたら。
まだまだ大したことがない私ですが、もしアドバイスをしていいなら。
もし今読んでくれているあなたが若いなら「今のうちに量をこなしたほうがいいよ」とお伝えしたいです。
30代でさえ、なかなか量をこなすための時間を確保するのは大変です。いわんや40代以上はどうなるのでしょう。
孔子は「三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命をしる」という言葉を残していますが、
私も30代になってやっと立てたと思います。
そしてそのために20代で量をこなしてきてよかったと実感しています。
もし今読んでくれているあなたが私と同世代だったり、先輩だったら。
気づかないうちに量をこなしてきていたものに気づいて、それのクオリティを上げてみませんか?
私の場合は、いつの間にか文章や手帳を書く事の量をこなしていて、最初から量をこなそうと思ってやっていたわけじゃありません。
好きでいつの間にか量をこなしていました。
それをある時思い立って「質」に転換してみたら、世界が拡がった。
きっと誰にでも好きなものがあって、いつの間にかたくさんの量をこなしていたことってあると思います。
読書かもしれないし、料理かもしれないし、美容かもしれないし、家事かもしれないし、育児かもしれない。
その、いつの間にか量をこなしていることに気づいたら、そのことに関して、
徹底的に考えてみたり、調べてみたり、勉強してみたり、発信してみたりしてみてください。
クオリティを上げるには、意識的にならないと難しいです。
ぜひその時は手帳やノートを活用してください。
自分が普段考えていること、自分が当たり前だと思っていることを「わざわざ言語化」してみてください。
そうすると今まで量をこなしてきていたものが質に転化していきます。
\\ 読んでくれてありがとうございます// これからもより良い投稿ができるようにがんばります(^ ^)