外へ出てみよう
食品や消耗品の買い出しと病院と銀行、必要最低限の外出しかしていなかったのだけど、それが退屈になってきた。すこし。自分のガン保険の見直しをしないか?と通知が来ていたので、お伺いした。
結論からいうと、とても良かった。物腰が柔らかく、声も話し方も優しく、丁寧な男性2人が担当してくれた。保険料を安くするために中身を削ることも、その逆で足すこともできる。念の為の保険で費用を浮かせる気持ちはなかったので、少し手厚くした。月に一度Uberを我慢したら良い。
父も母も2回ずつガンになった。ガンは治る時代とはいえ、まあまあ不安になる病気だから、個室に入れるし、貯金を切り崩す必要なく、希望の治療が受けられるようにした。保険に入るくらいなら貯金しておいた方がマシという説もあるけど、それも良いと思うけど、私は心配性だから備えたくて。
久しぶりに人と向き合って話したけど、大丈夫だった。世界は私に背を向けたわけでは無くて、私が殻に閉じこもっていただけだ。
まだ掃除機を買い替えてないのぉ?!?!と突然訪ねてきたおばに言われた時はびっくりした。ちょっとまだ家電量販店に出向いたり、人気機種をネットで比較検討するほど元気じゃないの。
呆れた物言いをされても動じない心が欲しいよ。
そのほかに、お父さんの死に顔、すごく黄疸がでていたよね!とも言われた。それ言って何になるの?できれば家に来て欲しくないけど…我慢するしかないのか。父の存命中に、家は売るんでしょ?と聞いてきたおばだ。このおばで小説が書けそう。無神経オバサン今日も元気100パーセント!なんてタイトルはどうだろう。
従兄弟たちもほぼ全員来てくれたんだけど、昔話をしたり、皆近所なので、美味しい店の話をしたり、ただただたのしく話した。全員。ズカズカと土足で心に踏み込むのは、老いた人の特徴かつ、おばの短所ということだな。こうして買いていて頭が整理できていく。楽しい話じゃないのに読んでくれてる人、ありがとうございます。
もしもあなたが誰かを亡くしたのなら心にシールドを貼って防御してね。もしもあなたの身近な人が誰かを亡くしたのなら、焦らせたりせかしたりせず、寄り添ってあげてね。
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