見出し画像

「先生」に疑問を感じたことありませんか?

 最近、小、中、高、大と、学校に登校できず対面授業ができていないということを耳にします。まあ私もほぼオンラインでやるせない気持ちがすごいのですが(笑)
逆に、こんな状況なのに登校をしろという学校もあるようで、それはそれで大丈夫なのかと心配になります。

 そんな中、私は学校の先生のことを考えました。具体的にはアレですね。指導する立場の人のことを考えていました。ここでは学校の先生のことをまとめて先生と言いますが、こんな状況で素晴らしい先生に出会えるのでしょうか。恩師とも言える先生を見つけることができるのでしょうか。
 私は高校生時代に、恩師とも言える素晴らしい先生に出会いました。小中学生の頃、サイテイな先生が多かったこともあり、先生へのイメージは最悪なものしかありませんでしたが、高校は違いました。中にはヤバめな先生もいましたが(笑)

 さて、先生のことを考えていたらこんな本が私の本棚から見つかったのです(写真の本です)。
内田樹 『先生はえらい(2019)』ちくまプリマー新書
 今回はこの本をざっくりと説明しつつ、紹介とオススメみたいな感じで話そうと思います。ぜひ最後まで読み進めてください!


初めては必読! まず、新書を読むにあたって

 まず、この本は順を追って読まないと理解できない部分が多く(基本新書はそういう形式が多い)、目次から選んで読むってことがしづらいです。
 新書などは、分厚い学術書などとは違い、読みたいところをピックアップするという方法は向いていません。じっくりと、その著者である教授、准教授とかなりの時間をかけて、2人だけで講義しているような状態になるのです。
 これが新書を読むにあたって最も躓くところです。
「薄そう」「読みやすそう」
と言って購入!いざ読むと難しい、話が長い、くどい、つまらない。
思っていたのと違う!ということが起こります。
そこで注意してほしいことが3つあります。

1、新書は1冊をじっくりと読むものである。

2、「はじめに」などの最初のページを読み、著者は何を思って書いたのかを知ること。

3、読みたくない時はそっと閉じて、時が経ってから読んでみよう。

 これが私から言えるアドバイスです。
 1番は購入する以前の話です。上でも話したように、マジで集中講義のようなイメージです。しかも1対1という神経すり減らしそうなタイプです。というのも新書のほとんどが著者の語り口調が多いです。そうすると読んでいるよりかは話を聴いているような感じになります。だからこそ、「薄い」とか「簡単そう」ってだけで購入するのは安易と言えます。

 2番は購入する直前の話です。本の中身について調べないで購入するのは、中身をしっかりと確かめないで購入しているということです。服も、試着や、店員さんのアドバイスを受けて、購入を考えます。人は買う時慎重になるものですが、本だと「直感」という方、多いのではないのでしょうか。
 この本の著者は何が言いたいのか、結論は何なのか。この情報を知っておくだけでも、買うかどうか、より考えるようになります。ましてや題名とはじめにを読んだ時、その題名と全然違うことを言っていたらどうしますか。興味を持つか、本を戻すか。かなり脳が動揺することでしょう。それを事前に知っておけば、購入後の読書もスムーズに読めると思います。なぜなら、結論を知っているわけですから。

 この結論を知っておくことは「アンチ・クライマックス法」と言われるやつです。よくアニメでも、1話冒頭で最後のシーンを流すアレです。BO××TOもそんな導入でしたよね。
 「どうしてそうなっちゃうの?」「え?その続きは?」
と、興味が湧いてくるのです。
 ハ××のごとくの3期かな?どうしてそんな始まり方するの?みたいに当時は思いましたね。なつかしい(笑)

 3番目です。これはシンプル。読みたくなければ読まなくて大丈夫です。
 まだその時ではないのです。人と出会い、様々なことで知識を得て、そこでようやく読めるようになるってことが結構あります。
 実際この本もたぶん2019年に購入した本です。それを最近読んだのですから、実に2年ほど寝かせてたわけです。



運命なんて必要ない

 この本は、「先生運」とか「ラッキー」とかは否定しています。運命的出会いは後付けのようなものです。
 この本は「どのような条件を満たす先生がえらいのか」とか、あるいは「先生はこれこれの社会的機能を果たしているからえらい」というようなことは書いていません。そもそも、良い先生とは、自ら探していくものだと主張しているのです。

 さすがに暴力、いじめ、非人道な先生は即刻消えるべきです。しかし、基本的に先生はそんな人いないはずです(少なくとも、これを読んでいる人にはそうであってほしいです)。
 超絶美人の女教師には男性は自ら寄って恩師とか理想の先生というでしょう(笑)
 清潔感あり、超絶性格もイケメンな男教師は大半の女性から理想の先生となります(笑)
 でも、実際いますか?超絶美人先生がいたら連絡先ください(笑)

 ここで皆さん考えてもらいたいのが、人はどのようにして印象を持つかということです。今の例だと、全て目から入ってきた情報だけを頼りにして先生を判断しています。つまり、前提となる条件を先に決めているカンジなんです。
 もっとわかりやすくいうと
「生徒には優しく、なんでも知っていて、スポーツできて清潔感ある頭の良い先生」
というのが理想の恩師でありたい。
 んー。無理ですね(笑)
これは婚活やマッチングアプリではありません。先生との出会いは突然のものです。


さあここまで話してきましたが、まとめていこうと思います。

・運命的出会いは後付けのもの

・この本は理想の先生や、社会的機能とか、そういうことを書いているわけではない

・みんなの先生は前提の条件の中で探し、考えている

と、まあこんな感じですね。

 まとめのような話から、様々な例を話していく流れになります。
 中間的な会話は例ばかりで正直飽きます。。。



なぜ、いまそんな話を!? 

 中間に位置する部分は、結論をわかりやすくするための例が基本です。
つまり土台の土台の話しをします。
 基本新書ってそういうものです。考え方がぶっ飛んていたり、難しいことが多いので、その考えに至った経緯や、流れを理解するために噛み砕いて説明しています。

 この本もそうです。記憶について語り、歴史について語り、さらにコミュニケーションについて語ります。

 感想はというと・・・

マジで意味不明www

 ここがかなり本を読んでて理解できない部分かと思います。
 でも実際最後のページまでいくと、なんとなく、スウっと理解できます。やっぱり解説大事なんです。

 ただ、ここでのポイントがあります。それを理解しておくと面白くなると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

1、どうでもいい知識は流し読み

2、関係ないけど興味深い研究や実験の話も出てくる

3、なんだかんだで「へぇ〜」ってなる話しが多い

って感じで、難しく、かまえなくて大丈夫ってことです。
 「そんな研究あるんだ」とか
 「まじか、ちょっとこの結果から〇〇の時は気をつけよう」
みたいに、さすが教授!って感じの情報も載っています。これがバカにならないですよマジで。
 なので、「へぇ〜そうなんだ」程度で読めばいいので、なんとなく理解できれば「もしかして、この人はこういうことを言いたいのかも」と想像することができます。そんな感じですね。



結論として(ネタバレしません)

 実際読んでみて、どのような人が先生なのか、どのように先生を見つかれば良いのか、ぜひ勉強してみてください。
 なんか最後はそのくらいしか言うことがありません。

 大体全部で4時間半あれば読めると思います。
 この機会にぜひ挑戦してみてはどうでしょうか。

 質問や感想はなんか上手い感じにおくってくれたらなあ、と思います。
では今回はこの辺で、皆さんの読書ライフに幸あれってことで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?