ズルって案外見つかりやすいものなのか

「ずるいな〜」って感じることって生きていればまあ、1度は思うことがあると思います。
アルバイトで、自分が失敗した時に周りに言いふらす同期がいました。
その同期が失敗した時はなんとか隠そうとしたり、言い訳をしたりしていました。
しかし、周りはそれをわかっていて、「嫌なやつ」「ずるいやつ」と思われるようになりました。

案外、人は見ているんだなって思った瞬間でした。
人は他人の悪いところはすぐに発見しやすい生き物で、いいところを見つけても、すぐ悪い方も見つけてしまい、しかも厄介なのは、人間は悪いイメージの方が定着しやすいという話もあります。

悪事を探すことも悪いわけではない

よく「監視社会」と耳にします。フーコーの『パノプティコン』は有名ですね(知らない方はぜひ調べてほしい)。
とはいえこの監視の技術的な進化は、別に悪くありません。
スキャンダルや配信によって、インターネットに流され、悪事を晒されることになります。そうして人は、本当に悪さをして善良な市民を貪るような人を成敗して、私たちを守ってくれます。
ここまでは実に聞こえの良い話ですが、じゃあ、見つからない悪はどうするのかって話です。

エビデンスがない話

DNA鑑定によって犯人を特定できるようになったのは1987年らしいです。強姦事件の犯人特定のために使われたことにより、「なんかよくわかんねぇけど、DNAってすごいんだ!」って国民は思ったことでしょう。他にも、この技術のおかげで無実を証明できたり、今では不倫の子の可能性や、赤ちゃんの時の受け渡しの問題までわかってしまいます。日本でその子の受け渡しの問題で、「家族とは」と考えさせられる映画がありました。

話が少し脱線してしまいましたが、刑法犯認知件数と犯罪率の推移は昭和21年から平成11年で、認知件数が増えているのがわかりました。しかし、他の刑法犯の認知件数と犯罪の推移は、意外と減っているのです。意外と減っているのかもしれませんね。

ただ、もし、この犯人の特定ができなかった、または見つかってない事件を除いていたら、日本の犯罪はどうなのでしょうか。
強姦も、被害女性にかなり過酷な証言をさせられ、被害者なのに余計苦しめられるケースや、証拠が不十分だったりのケースもあるようです。そのせいで黙っているって話を聞いたことがあります。ドイツの調査では強姦は友人関係だった人から起こりやすいという調査も出ており、日本もドイツと近い結果だそうです。

はい。ここまでの話で、エビデンスがないんですよ。
もうみなさんなんとなくわかっていると思いますが、昔の記憶を掘り起こしているだけなので、正直なんとも言えません。

ただ、監視社会であっても犯罪は消えることがないと言うことがここに証明されているわけです。それだけはみなさんもわかるはずです。

本当の悪はどうする

「〇〇問題」と問題問題と、さらにその問題からまた新たに問題が出てきます。芋づる式でこんなにいっぱいおいしい話が出てくると、メディアは嬉しいでしょうね。

皇族の方の結婚でも、日本はかなり揉めていました。さらに精神病(DSM-5に入っているわけですから、相当つらいことだと思います)まで患ってしまい、もうめちゃくちゃです。さて、ここまで追い詰めた国民が問題なのか、煽るようにしてきた報道陣が悪なのか。周りの人たちがが悪なのでしょうか。それとも、そんな恋をさせた、してしまった本人たちが悪なのか。

私は本人たちは被害者だと思いますけど、どうでしょうか。
京アニ放火事件も、犯人は悪いですが、報道陣を悪とした流れがあります。
監視社会が生み出したシステムに今ここで問題が生じたように私は感じます。
本当に監視できているのか、そもそもこの監視によって苦しめられる人たちがいるなら、監視社会は悪なのか。
いい感じに締めたのでこの辺で終わりにします。
以上。今日の思ったことでした。

そもそも、「監視社会」と言うのは、人々を監視させるシステムのことで、病院のカルテ、学校の出席番号、マイナンバー制度などのことである。監視することで悪さをする人や、フリーライダーを見つけることができる。
「パノプティコン効果」と言われるものがあり、監視されることで、監視している人に従うことになるため、この国の制度、問題を問題視しづらくなるというもので、その問題に触れる人を排除しようとする考え方がありますが、今のところ思い浮かぶものはないですね(もしかするとあるかも)。一部のパワーエリートによる排除はありますが。日本のメディアや監視システムが、今後どのように変化していくかは、社会学的には面白い話ですね。なんて。

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