「ばぁや」、出動。

仕事から帰宅して夕食をとり、早めに休もうと自室に篭りかけてアイスメロンバーを食べながらYouTubeをスタンバイした時だった。

娘から連絡が入った。

何となく分かってはいたが、やはり私の明日の休みに向けての出動要請だった。

2歳の孫娘が熱発して現在37.５度。
彼女は熱性けいれんを起こしたことがあり、痙攣止めの坐薬をこれから入れるところだった。
当然明日の保育園はお休み。
しかし娘の仕事の予定は少し動かし難いらしい。
パパさんは最近転職したばかりで休みにくい。彼は先日次女の体調不良で休ませてもらったばかりだった。

そこでシフト勤務の私の予定を把握してる娘から連絡が来たのである。

あぁ、昨日遊びすぎたかなぁ。。

代わる代わる二人を抱っこし、時にカバンを持ちながら二人を抱き上げた私は本日なかなかの筋肉痛になっていた。
個人的はやり切った感があったが、孫娘が熱発したならそこは配慮が足りなかった。

すぐに着替えて荷物をまとめ、猫のトイレの掃除、翌日の可燃ゴミをまとめて出動した。

娘宅まで車で８０分。
老犬と一緒に通い慣れた夜道をラジオを聴きながら走る。
帰宅時間が過ぎた幹線道路は走り易いので疲れない。
いつもは裏道を選ぶけど、今回はベタなルートでもスムーズにいける。

娘の家に上がると、すでに子どもたちと寝かしつけた娘が寝落ちていた。パパさんも休むところだった。

散らかったリビングを片付けながら愛犬にご飯をあげる。
自宅ではナマケモノの私だが娘の家では不思議と身体が動いて片付けをする。
「ばぁや」はあくまでも孫娘の黒子として生きている。
彼女達の人生を支える親を支えるのが「ばぁや」の使命なのだ、と勝手に思っている。

お腹が満たされた相棒の老犬は私のそばで静かに眠りについた。

隣の寝室からは時々2歳の孫娘の咳や、1歳の次女の単発夜泣きが聞こえる。

明日は消化の良い温かなご飯と、お味噌汁、卵焼きでも作ろうかな。
お家でのんびり孫娘と過ごそう。