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今だからこそ観たい映画「夜の大捜査線」

今アメリカでは「Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)」を合言葉にした抗議デモが出口が見えない中進んでいる。
きっかけになった事件は、黒人男性が白人の警察官に8分46秒圧迫されて死亡した事件がきっかけだった。

日本にいるとこの抗議デモの意味がイマイチ理解ができない。
だからこそ、おすすめしたいのが今回紹介する映画「夜の大捜査線」だ。

内容はこんな感じだ。
アメリカ南部の小さな町が舞台。
その町では有力者の殺人事件が発生。
警官はその容疑者を追うようにパトロールしていた。
駅の待合室にいた「よそ者」の黒人を発見する。
人種偏見の強い地方であるために、有無を言わさず殺人の容疑者として連行されてしまう。

署長の前に突き出された黒人の男は、フィラデルフィア市警(北部)の警官だと主張してバッチ(日本では警察手帳)を提出する。

署長は訝しげながらフィラデルフィア市警に問い合わせをしてみると黒人の男性が言う通り警官でかつ殺人課の敏腕刑事「ヴァージル・ティッブス」だった。

滅多にない殺人事件に手を焼く田舎町の警察から手助けしてほしいと依頼され捜査を始める。

しかし、人種偏見の根強い町であるため捜査は困難が極める。


そんな状況を頑固な差別主義者の白人署長とコンビで事件解決に向けて捜査をすすめるという話だ。

この映画ができたのは公民権運動が活発になる1967年とタイミングよく制作された作品という事で、観ていると黒人への差別や人として扱われていない描写などかなりリアリティがある作り方をしている。

特に印象に残っているのは、日本語字幕では「黒人」となっているところを英語セリフでは「nigger」ニガーと言っているところだった。


今では使えない言葉を当たり前のように白人が使っていたりする。

また、黒人刑事のヴァージル・ティッブスが地元の白人にリンチされそうになる描写もある。

その白人は野生動物をハントする人のごとく楽しみながらやっているところなど恐ろしい描写があったりする。

当然バディものとしても優れている作品ではあるので難しく考えなくて観れるのも特徴なのでぜひ鑑賞して頂きたい。

ちなみに「踊る大捜査線」はこの作品が脚本家やプロデューサーが好きだったためにタイトルの一部を使わせてもらったそうだ。

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