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メモ

中学生の時、マイメロのピンクのブラジャーが制服から透けてた。後ろから田中が、色気づいてるよこいつ!とニヤニヤしてまわりの男子と笑っていた。世間一般的にはおかしいんだなと思った。地味でブサイクなわたしが、ピンクの下着を着ていたら。別に好きでもないマイメロのブラは着け心地最悪。周りがキャラクターの下着をつけていたから付けただけ。おかしくないように皆と一緒にしたつもりが、どうやらおかしいことだったらしい。自分の意思と関係なく成長していく胸がすごく怖かった。こんなもの無くなってしまえと、自分の胸を何度も殴った。

その夏、生理が来た。すごく恥ずかしいことだと思った。誰にも知られたくなかったけど、下着が汚れてしまったので母親だけには言った。母親は赤飯を炊くと言って聞かなかった。家族全員が居るテーブルに、何にもめでたくないのに赤飯が出された。やめてって言ったのに。赤飯好きじゃないって言って、わたしは食べなかったような気がする。

わたしは元々酷いアトピーで、夏になると首と関節が真っ赤になってただれた。冬になると、組織液が乾燥して鱗のように固まった。バリバリひっかいて剥がしては血が出て、また組織液が固まった。クラスの人気者の女の子に、みんなの前で「どうしたの?首」と言われ「見せて」といわれた。嫌だったけど、答えないといけない空気に呑まれて上を見るとその子は一言「うわぁ」って言った。「猫に引っかかれちゃって」と苦し紛れの言い訳をした気がする。猫なんて飼ってないのに。
クラスの男子は、首を引っ掻くジェスチャーをした。わたしの方をチラチラ見ながら、「あー、首かいぃ。」って言った。全部自分が悪いんだと思った。

流行りのいい匂いがする、ツヤツヤになるシャンプーが欲しかった。母親に頼んだけど、母が買ってきたのは天然由来のミノンのシャンプー。悔しくて悔しくて母親に当たってしまった。いい匂いのするシャンプーが欲しい。なんで?なんでこんなちっぽけなお願い事でさえ叶わないんだろうって、超やるせない気持ち、怒りとか。その母の優しさは、当時のわたしにとっては本当に辛かった。

中学校を卒業するときに、仲良くしてくれてた女の子に「同窓会とかでさ、誰が1番変わるんじゃろうね?」って聞いた。期待した答えは返って来なかったけど、本当は答えなんてどうでもよくて、心の中でそれは自分なんだって決意した。

実際、今は、死ぬほど努力して、死ぬほど変わったと思う。顔も、体型も、肌も。まだ、傷跡は体にも心にも残ってるけどまだまだ止まれないし、変わりたい。

今までの嫌だった経験全部、ひっくり返すくらい自分の人生幸せにする。どんな手を使ってでも

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