秋の上野散歩【後編】:東京国立博物館 法隆寺宝物館、他
【前編】では、東京国立博物館の平成館で開催されていた「特別展はにわ」の一部をご紹介しました。
はにわ展を見終わって、まだ時間に余裕があったので、東京国立博物館の法隆寺宝物館にも立ち寄りました。
東京国立博物館 法隆寺宝物館
奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された宝物300件あまりが収蔵・展示されています。
ひと気が少なく、静かな時間が流れています。ああ、この空間好き。
展示室の奥には一番見たかった像がありました。
この摩耶夫人像、いっぺん実物を見てみたかったんです。こんなに小さいものだったんですね。
衣の袖口から生まれたばかりのお釈迦さまが顔を出しているのがカワイイのですが、写真だとちょっとわかりづらいかもしれませんね。
実は摩耶夫人だけアップにした写真も撮ったつもりだったのですが、恐ろしくピンぼけになってしまいました。痛恨のミス。でも、この場所は何回でも来たくなります。次回はいい写真を撮りたいです。
蓮玉庵でもりそば
歩き回って小腹が空いたので、上野公園内でお茶でも、と思ったのですが、どこも行列。それならばと、昔来たことのある池之端のお蕎麦さんに行こう、と思いました。
ところが、あったはずの場所にお店がありません。
あれ?と思ってスマホで調べてみたら、もう何年も前に閉店していたことがわかりました。知りませんでした〜!
神田のやぶそば、並木(浅草)の藪蕎麦と並んで、藪そば御三家を成していた池之端藪蕎麦は、2016年に店主が体調不良で休業しそのまま閉店してしまったそうです。お蕎麦がおいしく、雰囲気も良いお店だったのに残念です。
気を取り直して、もと来た道を引き返します。この通りにはもう一件老舗のお蕎麦屋さんがあったはず。
ありました。
創業は1859年。歴史のあるお蕎麦屋さんです。森鴎外の小説にも登場しているそうですよ。
もりそばを注文しました。
お蕎麦はやや硬め。不思議な嚙みごたえに少し驚きました。こういうのって普通なのか珍しいのか、それほどそば通ではない私にはよくわかりません。
そばつゆは、私の好みよりはかなり甘め。でも歩き疲れていたので、ホッとする味でした。そば湯はさらっとしたタイプ。
食事時でない時間のお蕎麦屋さんは落ち着いた雰囲気で良かったです。おやつにお蕎麦というのもいいなと思いました。
うさぎやでどら焼きを買う
せっかく近くまで来たので、老舗の和菓子屋さんでどら焼きを買って帰ることにしました。
買った時はまだ温かかったです。出来立てなら上野公園のベンチで食べるのもいいかな、と思ったけれどお蕎麦を食べたばかりなので我慢。帰宅後にいただきました。
日本三大摩利支天のひとつ、徳大寺
買い物客で賑わうアメ横の中にお寺があります。
ここ徳大寺のご本尊は、イノシシに乗った摩利支天像。金沢の宝泉寺、京都の建仁寺禅居庵と並び「日本三大摩利支天」と称されているそうです。
残念ながら、ご本尊の姿は見られませんでしたので、お寺のサイトから画像を拝借しました。
摩利支天に仕えているというイノシシ。境内にはイノシシの姿があちこちに。
さて、この頃は日暮れが早くなりました。JR御徒町が近いので、ここから電車に乗って帰ることにしました。
秋の上野散歩はこれでおしまいです。ご覧いただきありがとうございました。
最後に、note写仏部員の端くれとして、写仏作品を提出します。法隆寺宝物館て見た摩耶夫人像を描きました。