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JR九州の唐池さんのゆるーい対談と「リーダー論」 #ほぼ日の學校

「ほぼ日の學校」アドベントカレンダー四日目の授業紹介は、
JR九州で社長をされていた唐池さんと糸井さんによる「リーダー論」です。

JR九州の唐池さん、はじめて語る「素」のリーダー論。
唐池恒二 (九州旅客鉄道株式会社 取締役相談役)

九州といえば、「あの唐池さん」です。かろやかで、おもしろくて、気を抜くとすぐに無駄話。くだらないジョークを飛ばしたかと思うと、大事なところはビシッと決める。そのやりとり、佇まい、声や表情、そのすべてが唐池さんの「リーダー論」です。なるべくご本人の「素」を引き出したく、事前の打ち合わせから収録をスタート。のっけから唐池さんがぼやきます。
公開日:2022.04.04

なかなか大事なことをしゃべってくれず、茶化してしまう唐池さんのために
「事前打ち合わせ」と称して、ゆるゆる話が進みます。

授業最初の動画コメントに「気楽にのんびり聞いてください」とある通り、ラジオのように聞き流しながら、聞くといいと思います。時々、「あれ、いま大事な話をしてる?」と思ったら、耳を傾けてください。

チャプター5、6は、特に大事なことが集中してます。
私がここで、要点だけ伝えても本当に大事なことは伝わらないかもしれないので、ちょっとネタバレもします。

リーダーの素養

リーダーとして、大事な素養を語る時に、出てきた話が特に興味深いです。リーダーとは直接関係のなさそうな「愛嬌がある」「ものごとに感動しがち」という特性がリーダーに必要という話です。

どちらかの素養が起点というわけではなく、何にでも感動できる能力が、仕事や大事な事業を始めるときにユーザーとしての目線が役に立つし、何にでも感動することをおもしろがられて、すごい人から仕事や遊びに誘われる。無暗に感動すればいいという話ではなく、自分の経験に照らして、おもしろがれる、それを表に出せることがいい出会いにもつながるようです。

客層がいいサービスの特徴

リーダー論とは直接関係ありませんが、前半の「ななつ星」の客層がいいという、話がすごく参考になりました。

糸井さんが社長を務める「ほぼ日」さんも、客層がいい印象がありますね。その他、私が感じる印象としては、演劇を見る人たちも割とそんなイメージ。飲食は、高級店であっても、クレーマーみたいな人は見えやすい。

なぜだろう? と考えた時に、一緒に楽しもうとする姿勢があるか、自ら楽しい体験を作ろうとしているか、ではないでしょうか。

サービスを享受しようとするだけになりがちなサービスは、「もっともっと、サービスしてくれよ」という気持ちになるし、「金払ってんだから…」となりがちな気がします。自分でもっと楽しみたい! という気持ちがサービスにあると、いいお客様がつくんじゃないかと思いました。

私が、ほぼ日さんの筋のいい客かどうかはわからないけれど、勝手に「ほぼ日の學校」のアドベントカレンダーを日々更新し続けるような気分にさせられるのもそうでしょう。誰かに知らせたい、巻き込みたい、サービスを応援したいよりも先に、自分がどうやったらそのサービスを楽しめるか考えちゃう。いいサービス、かつ、客層がいいサービスの共通点なんでしょうね。

最近のリーダーの特徴

最後のほう、最近のリーダーの特徴の話に移ります。

「リーダーが出なくても 仕事が回るようにするのがリーダーの役目だ」
と言ってた時代もあるんです。

ところが 今はどうも違うんですね。
「リーダーが前面に立って、リーダーが責任を持って、率先してやらないといけない」

「しゃしゃり出てリーダーが係長の仕事をするのはおかしい」というのは
ひと時代前だと思いますね。
係長の仕事って基本的にはアイデアやネタや やるべきことを具体的に探すことですよね。
「若い人の意見を聞こうじゃないか」
とか言う経営者がいますね 時々
僕これ間違いだと思うんです。
新しいことができるのは…
ベテランしかできないんです
もっと言うとトップしかできないんです

創造的な仕事は、仕事、仕組み、サービスの何たるかを知っていて、それを組み合わせることができるベテラン、トップじゃないとできないという話は、そろそろサラリーマン人生の終わりを想像するようになってきた今、自分の先々の心配をし始めている自分を戒めるのに、十分な話でした。

まだこれからです。創造的な仕事をするのは。
ひとりでできることは少ないですが、周りに自分の感動を伝えつつ、実現可能なアイデアを出していきたいと思います。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。