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九州のリソースが集まる大陸の玄関口「福岡」を知ろう

今週、仕事で福岡県に行くことになっている。佐賀県に生まれ育ったので、九州以外の地域に住んでいる方より、福岡については詳しい。詳しいのは、単に地理的に近いからという理由ではない。福岡の情報もインプットしつつ育った。

福岡県の放送局の番組が、佐賀でも流れていたので、ローカル番組で福岡の情報を見聞きして育った。

・テレビ西日本TNC(フジテレビ系列)
・福岡放送FBS(日本テレビ系列)
・九州朝日放送KBC(テレビ朝日系列)
・RKB毎日放送(TBSテレビ系列)
・TVQ九州放送(テレビ東京系列)

それでも、仕事で関係する部分で、福岡のことをあまり理解していないことに気づいた。

福岡の特徴

福岡は、九州各県のヒト・モノ・カネ・情報の集まるところだ。今では、福岡市に集中しているらしいが、県内に大都市を二つ抱えている。福岡に住んでいる人たち、とくに、福岡市内に住む人は、きっと自分たちを中心に九州が回っていると思っているだろう。隣の県に育ったものとして否定はできない。

… 余談だが、九州で自分たちが二番手だと思っている県は多い。熊本は、市場の大きさでも、学力でも(熊本大学)、自分たちが二番手だと思っているだろうし、鹿児島は、大きな都市である鹿児島市だけじゃなく、島津公が治めた鎌倉時代からの歴史を持っているし、明治以降、中央に進出した著名人も多い。長崎は、昔から海外の入り口だし、観光地として他県に長じている自負があるだろう。

大陸との窓口

九州北部、福岡に限った話ではないが、海外との窓口としての役割も歴史的に長く、大きい。九州は、大陸に近い。勧告の釜山まで福岡市から直線距離で200km程度。上海までは850km程度、東京より近い。今では東京でも、東京オリンピックを境に、各国語の標識も増えたが、20年以上前から、福岡市内では、北京語、広東語、ハングル、英語表記を多く見た。中国や韓国との緊張感が強い時代の報道番組では、他国から攻められた時のシミュレーションは、ロシアの脅威は北海道、中国、朝鮮半島の脅威は、九州だった。

九州ブロックにおける社会資本整備重点計画 - 国土交通省

第2章九州地域 の産業 を取り巻く環境 - 国土交通省

九州のビジネス・投資環境 主要産業、経済・貿易データ - METI

その他の特徴

食文化も独特だ。福岡固有のラーメン、うどんといったものだけでない。

関西圏と関東圏の両方のグルメが混在している。広島のお好み焼きもあれば、大阪のお好み焼きもある。産業的にイメージが強いのは、現、日本製鉄の八幡製鉄をはじめとする工業だが、ブランド力のある農産物もあるし、最近では、IT・ソフトウェア産業も強い。

スポーツで言えば、今はとても強いソフトバンクホークスがいる。ダイエーホークスの最初の頃、誰が監督をやっても弱かったチームなのに、王監督が監督就任した当時は、成績の悪さに激しい王叩きがあったことを記憶している。もっと遡って、西鉄ライオンズ時代は、そこそこ強かった時代もあるので、私より、ちょっと上の世代の野球ファンは、巨人と同じくらい、ライオンズファンがいた印象だ。今は、きっとソフトバンクホークスのファンが多いだろう。サッカーでは、アビスパ福岡が、J1にいる。高校も全国大会で優勝するようなチームがメジャーなスポーツにも多い。

福岡のこと

やっぱり、どうしても抑えておきたいことは「九州のヒト・モノ・カネ・情報の集積地」ということだろう。九州各県に、独立独歩の産業も文化もあるし、軍事的にも機能する部隊も基地も九州内に存在するので、福岡がなくなっても、九州がつぶれてしまうことはないかもしれないが、それでも、機能的に九州の中心であることは間違いない。

もう一つの特徴は、海外との窓口ということだろう。歴史的には、長崎や佐賀も、大陸との窓口として機能していた時代もあったが、空路、海路と、メインの窓口は今では福岡だろう。

「九州のヒト・モノ・カネ・情報の集積地」「大陸との窓口」の二つは、外さずに、仕事の話をしようと思う。

あとは、時間の許す限り、福岡固有の食べ物を食べて帰ろう。

リーズナブルな「天麩羅処ひらお」もいいなぁ。


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