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充電できないiPhoneの修理に行ってきた

ずいぶん前からiPhoneの充電がしにくくなっていた。
ケーブルをiPhoneに刺しただけでは、画面の電池のマークが緑(充電中)に変わることはまずない。

iPhoneの下に、数mm高いものを敷いてみたり、ちょんちょんとつつくと、うまく嚙み合ってくれる瞬間があって、電池のマークが緑になると、そぉーっと手を離すことで、充電状態が維持できる。なぜかケーブルの方を動かしても、うまく噛み合ってくれない。

本当に微妙な違いで接触が有効になる。ケーブル側の端子に問題があるかといえばそんなことはない。iPadも、会社のiPhoneも、同じケーブルで充電できるからだ。若干、端子の部分が擦れたように見えたので、新たなケーブルを購入して試してみたが、やはりダメだった。おそらくiPhone側の口の部分がゆるくなっているのだろう。

そんな状態が続いていた。

充電はできるので、すごく困っていたわけではない上に、
(ただ、接触が微妙すぎて充電しながらの作業はできない)
いくらかかるかわからない修理代を払うのも… 
それに即日、直してくれればいいけれど、本体を預かるなんて言われたら、すごく困る。俺もiPhoneに行動を縛られている現代人の一人だ。

結局、この状況を2、3か月放置していた。

しかし、昨晩…

ケーブルを差して、本体をやさしく突けど、本体の向きを変えても、ちょっと高さのあるものに乗せて本体を傾けても、反応しなくなった!

5分くらい、そんな微妙な接触の調整をして、ようやく充電ができた。

最近は、バッテリーの減りが速いので、日に3度ほどは充電している。iPhoneの接触調整のために、一日、10分、15分、ジェンガを積むような作業をしていることに意味があるのか?

もう堪えれない!

修理に行くことに決めた。Appleの店舗に持ち込むと、きっと数日預かりになると思ったので、即日修理も可能な正規店を検索した。

仕事が終わって、店舗に行ってみると、予約が必要だという。

俺「予約してません。」

店員「ではまず予約しましょう。」

と席に座らされたところで、

店員「(予約のページを見ながら)どうしました?」

俺「ずっと充電しづらくて困ってるんです。
  接触が悪いらしく、なかなか充電できないんです。
  iPadや他のiPhoneでは充電できるんですが。
  きっと口の部分がゆるいのか、なんなのか…」

俺「そういえば、買った時から少し調子悪かったんですよねぇ。」

店員「ちょっとカバーを外していただけますか?」

そう言って、本体を持って、奥に引き込んでいった。

(もう、早く予約して、早く診てくれよ… イライラ)

店員「ホコリが詰まってました。」

俺「え?!」

私の本体が置かれたベロア生地の赤く浅い箱には、

ごっっっっっそり!

ホコリが置かれていた。

(実際には、コードを差す口の奥に入っている程度のホコリだが、私の目には、ほんとにごっそりあるように見えました)

店員「これでもう充電できるようになりました。」

大きな鼻〇そが取れた気分だ。

俺「え、また詰まったらどうすれば?」

店員「細いもので掻きだせば大丈夫です。」

俺「そうですか… ありがとうございます。」

キツネにつままれたような気分で、お金も払うことなく店を出た。

予約してたらお金が発生したのか、プライドとして受け取らなかったのかはわからないが、とくかく呆然としたまま店を後にした。充電ができるようになったのかも確認せず、料金のことも確認しないまま、帰途に着いた。

なーにが、
「買った時から少し調子悪かったんですよねぇ。」
だよ!

ほんと恥ずかしい。。

充電できるようになったのか確認しなかったが、あのでかいホコリを見て、問題が解消されたことに疑いはない。

途中からはウキウキして家に帰った。

もう毎日、ジェンガを積まなくていい!
バッテリーが減ってきて、過度に憂鬱になる必要もない!!

嬉しくてしょうがいない。きっと今日はお酒がおいしい。
小さい懸念がなくなると気持ちが大きくなるもんだ。毎回、こんなにスッキリすることはないだろうけど。

帰ってから、ケーブルに差し、充電した。ジェンガもなく。

めっちゃスッキリした!

ありがとうございました。店員さん。
今度修理が発生したら、また伺います。今度は、お代も置いて行きますね。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。