見出し画像

息子(9歳)が教えてくれた創造する上で大事なこと

先日、「ものを作る」にあたって大事なことを息子に教えられたので、備忘として書いておく。

息子の行動を観察して理解したとか、息子の言動から気づきがあったという話ではない。息子の言葉から、ストレートに教わったことだ。

息子は工作など、ものを作ることが得意だ。

学校の工作もだし、レゴも得意だ。プラモは1つ2つしか作っていないと思うが、説明書をざっくりみて、すぐに製作できる。もっと得意な子もいるだろうが、手先が不器用で、子どもの頃、プラモ作りも苦手だった私から見ると、性質が異なるタイプの人間であることに変わりはない。

息子は、習い事として、モーターやセンサーを使った制御や、ゲームをプログラムする教室に通っている。

時々、うちに遊びに来る時、私が習い事の迎えに行くことがある。迎えの時間、その日、やったことを保護者に共有する時間がある。
先週は、私が迎えに行った。その日は、キャラが闘うゲームの設定を考えた後、キャラが技を出すシーンのデザインをいろんな画像(炎や雷のエフェクト)をくっつけて作っていた。

息子は、プログラミングは進んでやるわけではないが、習い事の時間だけに留まらず、Nintendo Switchのゲーム中のアバターを作ったり、3Dでモンスター同士を戦わせるゲームで、複数のモンスターの部品を合成して新たなモンスターを作ったりしている。

自分にはできないことなので、普通に感心して、息子が製作する時のことを
「作る時はだいたいイメージあるもんね。すごいよねー」
と伝えると、

「最初作るときは、大袈裟に想像するんだよ。それに向けて創り出す。
 作っている最中に、こうすればもっとよくなりそうと思えば変える(方針転換する)。」


「難しそう、と思ったら、とりあえず、動かしてみる。
(ちょっと簡単なものを作ってみるというニュアンス)」


という話をしてくれた。

ははあ、なるほど。

私は、イメージができないと手が止まるし、
一度作り出したら、ごちゃごちゃしても、どうしていいかわからず無理やり進めちゃう、そして、本当に難しければ諦める。

息子は、できそうもないことも含めて、まず想像してみる、と言う。
そして手を動かし始める。方向転換も恐れない。
やってみて難しければ、少し手を動かしてみてイメージを探る。

と言った。

もう、すげーなー。

でも、本人は、いろいろと劣等感も持っているようだ。時々、自信がなさそうなことを口にする。何もできないくせに、癇癪があって、人の意見をはねつけていた幼い自分とは大違いだ。学校で同級生に何か言われているのかもしれないなぁ。とはいえ、週末しか会わないお父さんは、息子に学校のことはあまり聞かない。毎日生活を共にしているわけではないので、息子が困っていることを聞いてもフォローできないことが多いし、根ほり葉ほり日常を聞くことは、元妻の生活にも踏み込みそうで、どうしても遠慮してしまう。

本当は聞きたいけれど、週末だけの親としては、とにかく気持ちが楽な場を提供することだけだけ心がけている。元妻が日常どう接しているか詳しくはわからないが、私がいろいろ聞いちゃうと普段の生活が苦しくなった時に、週末の逃げ場もなくなるかもしれない。ただ気持ちを楽に過ごしてほしい。何かあれば言ってくれるだろう。その点は今の関係の中、大丈夫だろう、何かあれば話してくれるだろうという気がしている。

もっと自信を持ってほしいなぁ。
俺より手は動かせるし、完成させることもできるし、本当にうらやましいと思うし、尊敬している。

まだまだ小さい子のイメージだったので、正解を求めて、大人に聞くような質問はしなかったが、ふいに質問すると、表現は適切だし、言葉も豊かだ。

先週も、うちでゲームをしている息子に向かって、
「どういうゲームが好きなの?」と聞いた時のこと。

息子は
「いつでもジリ貧にならないゲーム」
と言った。

私も息子もゲームはそんなに得意じゃない。スーパープレイは出来ないし、操作の工夫が下手なのか、上達もあまりしない。

確かに、追い込まれてしまうとやめたくなるし、操作や謎解き要素が難しいとあきらめてしまう。難しすぎないゲームとか、こういうキャラが活躍するとか、表面的な感想ではない回答が返ってきてびっくりした。

今の私より感じていることを的確に表現できるので、息子には、今後、創作のコツなど、仕事に通じることを教えてもらおうと思っている。大人にも教えられることがあるとわかれば、息子も自信を持ってくれるかもしれないし。

連休は息子が2連泊する日がある。一日、登山に行く以外は、大好きなゲーム三昧の予定だ。ゲームをしながら、いろんな話をしよう。

この記事が参加している募集

休日のすごし方

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。