「知的コンバット」をやり抜くぞ!
※「ほぼ日の學校 Advent Calendar 2021」初日です。
「ほぼ日の學校」はじまる
私は、ほぼ日さんのコンテンツを好きでよく見ています。
今年、2021年の大きなニュースは、「ほぼ日の學校」がスタートしたことでしょう。2018年に始まった古典の学校を大幅リニューアルして、「人に会おう、話を聞こう。」を新たなコンセプトにしたオンラインの学校です。
いろんな方が先生として登場します。
映画監督に脚本家、
うどん屋の店主に、崎陽軒の社長、
辞典編纂者、格闘家、僧侶、
テレビで見かける人もいますね、
笑福亭鶴瓶さんに、壇蜜さん、清水ミチコさん、…
野中郁次郎先生登場!
そして、今日、取り上げるのは、野中郁次郎先生の授業です。
一橋大学名誉教授、経営学の先生ですね。先生の著作に影響を受けた方も多く、肩書以上にすごい方です。有名な著作では「知識創造企業」「失敗の本質」が挙げられます。
ええ、両方とも、ちゃんと読まずに積んでます。
先生のお話の中でも話題として登場しますが、最近では、私が参加するようなソフトウェア開発のイベントに登壇されていることもあり、少し身近に感じてしまいますが、偉い経営者でも、野中先生を祀り上げたくなるような気分の方も多いでしょう。
ちょっと偉いくらいじゃ緊張もせず、ゆるっとした空気感で話を聴く糸井さんが緊張感をまとって話を聞いてます。
私が、この授業に興味を持ったのは、直近で、会社のあるプロジェクトに参加することになったためです。詳細は書けませんが、その場で会社の未来について議論しなくてはいけません。自分より経験があり、頭の回転も速く、業界やお客様について多く考えてきた人たちに、どうやって自分の考えを伝えるか。
違うと感じた意見について、どうやって反意を伝えるか。
意見を述べること以外に、場に貢献できることがあるのか。
そんなことを考えているとき、この授業が目に留まりました。
野中先生がイノベーションを生むのに必須で、徹底的に意見を戦わせる「知的コンバット」について語る授業は見過ごせませんでした。
主観からスタートする
先生の話はまず、「主観」というところから、スタートします。
主観、自分の意見というものは、自分の身体で獲得したものです。私しか見えない現実がそこにある、そこからのスタートです。
(最初から客観なんて存在しません)
主観のぶつかり合いから本質が見えてくる
“本質”って
こうとしか言えない“意味”ですね
そこが本当は重要なんで
要するに 直接経験があって初めて
サイエンティフィックな客観的概念
分析的あるいは数値化があるので
原点は全身全霊の直接経験にある
私も、会社の偉い方や上席者に無い自分だけの感覚、自分しか見えていない現実は確かにあると思っています。
経験が少ないからといって、そこを打ち消して場にいる必要はない。違うと感じたら、そこは流さず、自分の感覚を伝える。ただ、相手に話す時には、自分の持つ背景は説明しないといけない。
自分の背景とともに、違うと思ったことを説明する必要はあるようです。
そして先生は、自分の主観を大事にするだけでなく、相手の話を聞くとき、全身全霊で相手の視点に立つことを強調します。
全身全霊で相手の視点になりながら
体もシンクロナイズしてね
最後までやり抜く
この時、大事なのは、相手の気持ちになった後、相手のことが理解できてしまい忖度しちゃう、その場から降りちゃう、ことをNGと先生は言います。議論から降りてしまえば、新しいものは生まれない!
私も会社のプロジェクトに参加するからには、貢献したいという気持ちがあるので、最初から忖度はしないかもしれません。しかし、全力の場に疲れて議論の場から降りちゃう、なんてことはあるかもしれない。今、プロジェクトに参画する前に、野中先生の話を聞いておいてよかった。
絶対に降りないぞ、俺は!
意味づけ価値づけは一人一人違うので
それを徹底的に「なんで?」と
やり合った末に
その上で より高いレベルで
我々は本当に心身一体になる
そして、きっと議論の場で、相手と心身一体になるまで諦めない。
そういう心づもりで、場に臨もうと思います。ゴールは、
「こうとしか言いようがないよね」
というとこまでやり抜く
ことです。
・主観からスタートする
・自分の背景を説明する
・相手の主観に徹底的につきあう
・忖度しない
・「こうとしか言いようがない」ところまで議論から降りない
このルールを守って、プロジェクトには参加したいと思います!
アドベントカレンダー募集中!
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