会報誌に掲載された歌(三度目)
短歌の会報誌に歌を送っている。送り先は、入会一年目向けの誌面。
歌は10首まで送ることができて、採用は5首前後。多い人は7首採用されてる方もいる。今回は、7/20締切、10月号掲載分。
前々回は4首掲載、前回は5首、そして今回なんと、6首掲載されました!
投稿は、単に、自己顕示欲を示すための行為ではない。歌はその歌が選ばれる「選」も、フィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を考え、自分の歌を見直すことができる。だから手書きで投稿するという面倒さを感じつつ、毎月送っている。
以下、前回掲載されたときに書いた記事。
以下、若葉集に採用された歌(記載順)
祭りの香(か)子らにカメラを向ける人写りこみそうで妙なフェイント
職場では仕事じゃないこと気にかかるカレー短歌のファイルもできる
せかせかとホームのぼりて視線上ぐ国技館の屋根デンとしており
リアルでは触れる機会も少なくて今日はモンシロチョウと踊ろう
発表まで二時間を切る腕を組み心音うるさく腕組みを解く
睡眠の導入のため枕元置きしビールを朝に飲み干す
選ばれた歌をみて感じたこと
思い入れがあったり、自分の中でうまく映像化できたと思っていた歌が、選ばれていない。子どもを詠んだ歌はだいたい思い入れがあるし、思い入れの分、子ども自体のイメージだけでなく、子育てや世のニュースなど、暗黙的なイメージが脳内で付与されてしまっているんだろう。読んだ人にはそれが伝わりにくい。子どもの歌、自分がイメージが湧いている歌ほど、見直しが必要そう。
投稿した歌(日付は詠んだ日、太字は採用)
6/1土
ギョッとする壁に描かれた群像に スマホ見てのち またギョッとする
祭りの香(か)子らにカメラを向ける人 写りこみそうで妙なフェイント
6/3月
子のかわいい姿は忘れるかもしれず 記憶の溝を何度も削ろう
→子のかわいい姿は忘れるかもしれず記憶の溝を何度も彫ろう
6/11火
病み上がり弱る最中に「成り上がり」読んで火がつく火曜日の晩
6/14金
職場では仕事じゃないこと気にかかる カレー、短歌のファイルもできる
→職場では仕事じゃないこと気にかかるカレー短歌のファイルもできる
(字数制限から詰め)
6/15土
せかせかとホームのぼりて視線上ぐ 国技館の屋根デンとしており
6/16日
リアルでは触れる機会も少なくて 今日はモンシロチョウと踊ろう
6/22土
発表まで2時間を切る 腕を組む心音うるさく腕組みを解く
→発表まで2時間を切る腕を組み心音うるさく腕組みを解く
6/29土
「好き」「苦手」お互いのこと話すとき 自分のことが、ふと、好きになり
→「好き」「苦手」お互いのこと話すとき自分のことがふと好きになり
(字数制限から詰め)
6/30日
睡眠の導入のため枕元 置きしビールを朝に飲み干す
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。