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初めて会報誌に載った歌のこと

歌の批評だけでなく、どういう歌が選ばれるかという「選」も、歌のフィードバックの一つ。

下手ながらにも入会した短歌会に歌を送った。送った先は、会報誌内の入会一年目向けの誌面宛。10首まで送ることができて、誌面をみると、採用されるのは5首前後が一般的のようだ。7首載ってる方もいる!

私が送った歌は以下の10首(括弧内の日付は詠んだ日)。うち採用は4首。

送った歌

満開になると散りだす花びらの影が私の心に映る(3/27水)
夜そこに満開の花咲いている 青い葉は今闇が隠して(3/28木)
子が過ごす青春時代に名前つく 「令和」という名 父は覚える(4/1月)
通勤時ふぁっと舞い散る花びらは 時間の魔法歩み鈍くす(4/2火)
新たなる元号のこと知りたくて 値段を知らぬ新聞を買う(4/2火)
咲きほこるように見えたる桜たち うすい緑の雰囲気まとう(4/2火)
遠目には白や薄桃色に咲く 枝葉の雑味隠しきれずに(4/4木)
とんかつ屋 六年前の産科前 妻頑張って父と乾杯(4/4木)
休日に予定を入れるときは子と妻が一緒に過ごす意味です(4/5金)
「考えた!」ダジャレを披露の六歳児 愛想笑いをうまくならねば(4/6土)

以下、若葉集に採用された歌(記載順)

新たなる元号のこと知りたくて値段を知らぬ新聞を買う
咲きほこるように見えたる桜たちうすい緑の雰囲気まとう
満開になると散りだす花びらの影が私の心に映る
休日に予定を入れるときは子と妻が一緒に過ごす意味です

選ばれた歌をみて感じたこと

他の6首との違いはなんだろう? 見たままや、ただ説明した歌より、少しでも独自の視点が入っているかどうかだろう。

最近、「解像度」という言葉がよく聞かれる。日常、ある人が物事を見るとき、他の人よりよく見えていることを指している。

この「解像度」が著しく低いんだろうな。でも
『「解像度」を上げよう!』
『自分独自の視点を身につけよう』
という目標なんて、何の役にも立たない。
日常の「あれっ?」を歌に詠むんだから、そのときに「なんでそう感じたんだろう?」を掘り下げるしかないな。表現する言葉も少ないから、やっぱり見たまんまを私の言葉で詠んでもおもしろくないだろう。

他の人がどんな視点を持っているのか。選者がどんなところに惹かれたのか。それを知るために、選評も読むようにしてみよう。


いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。