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短歌会のzoom新年会に参加してみたよ

これまでの短歌の取り組み

短歌会に入って一年半? もうちょいになるのかな?

2019年に「ほぼ日の学校 万葉集講座」に通ったことがきっかけで短歌を始めました。一日一首を課したものの、三十一音、文字を並べるだけではうまくなりようもなく、詠みだしてしばらく経った後、短歌会に所属しました。

しかし、短歌会に所属してからも、ほぼ毎月、短歌会に歌を投稿する以外は何もせず。これではうまくなりようがありません。

そこで、自分で詠んだ歌を提出し、みんなで評を出し合う歌会というものに参加してみようと思った2020年。コロナ感染が拡大し、緊急事態宣言が出て、歌会が中止になったり、延期になったり。思うようにいかないものですね。

それでも、2020年は、緊急事態宣言の後、メール歌会、zoom歌会が開催されるようになりました。メール歌会には数度、zoom歌会には一度だけ参加しました。

特に、zoom歌会に参加できたことはよかったですね。
実際に、歌をどんなふうに読んでいるんだろう? という初心者としての疑問が少し解消されました。例えば、字余り、字足らず、句跨がりの歌をどんなふうに声に出して読んでいるのかさえわかっていなかったので(今もよくわかってないけど)。

それにメール歌会だと、150字程度の評を一人の方がつけてくれるだけで、私の句をどう読んでくれたのか? どうするといい歌になるのかについては、詳しくわかりませんでした。zoom歌会では、一つの歌を何人かで評し合う様子を見ることができてよかったと思います。

評がつくことに、怖さはありましたが、下手でどうしようもない歌に変化が訪れるなら、もう受け入れるしかありません!

歌を介して、いろんな人の話を聞きたい。そんな気分のときに、zoom新年会の案内をいただきました。

短歌会の新年会

今日は、こちらに参加しました。

前半は、15時から2時間。休憩を挟んで、後半は、18時から2時間のイベントです。

短歌会では、月刊誌が送られてきます。
新年会の前半は、1月号の誌面を見ながら、掲載された歌の評、感想を聞く会でした。一首の歌や、何人かの方々が詠まれた一連(数首)の歌に対して、2人の方が評を述べられます。2人の評が終わったら、「他にないですか?」と参加者に意見を募る形式で進みます。

歌の評は、まず、こういうことだと思いました、と歌をそのまま解釈した後、おもしろいと感じたところについて触れられます。

以前、参加したzoom歌会との違いは、最初からおもしろいと思われた歌が選ばれていたので、こうしたら歌がよくなるんじゃないか? みたいな話は、今日はほとんどありませんでした。

今後、私も歌会に参加したときにどのように評をしたらよいか気になったので、いろんな歌に対するコメントを拾ってみました。句切れ、助詞、連用形・終止形、言葉の豊かさ、無駄の無さ、などについて、触れられてました。

・(一連の歌に対して)全体に言葉に膨らみがある
・(一連の歌に)バリエーションがあった(四区切れ、二句切れなど句切れがバラバラ)
・結句「〜で」「〜に」どちらがいい? 「に」だと柔らかすぎる?
・(一連の歌で)三区切れが多い。全体的に、安定している印象の歌が多い。
・三句目が上の句と下の句をうまく架橋している
・この句のあとに視点がパッと変わってていい
・誰それの歌を思い出される
・〜してて、じゃなく終止形(〜てる)で意味が切れるからいいんじゃないか?
・無駄な表現がなくていい
など。

あと、参加者の方の話を聞いてて驚いたのは、皆さん、結構、月刊誌に目を通されてるんですね。200ページ超あるのに。。 そりゃ5年も10年もそんなことを続けていたら、歌について詳しくもなるでしょう。私も、もうちょっと読むようにしようと思いました。

後半は、参加者全員(約60名)の自己紹介の後、「選者に聞く」というコーナーがありました。興味深かった質問を並べておきます。

Q.
月どれくらい選するために歌を見ていますか?
A.
お一人目:1,500〜2,000枚(1枚10首)
お二人目:ななめ読みで、1万5千首。しっかり見ているもので、7,000〜8,000首

Q.
選歌にかける時間はどれくらい?
A.
お一人目:3分くらい?
お二人目:1分の場合もあるし、悩むと30分の場合も。

Q.
歌の選で一番迷うことは? 
A.
落とす決め手がないけど、10首の投稿で、8首、9首採用するわけではない。どれ落とそう…となる場合。逆に、どれも採用できない…けど、どれかは採用しないと…ということもある。

10首の投稿に、ストーリーをきっちり作っちゃってるのを落とすときに悩む。また、10首のうち、7首のまとまり、3首のまとまり、がある場合も困る。3首のまとまりのほうにいい歌があっても、掲載する場合は、7首を残すことも。

実は、落とした歌がダメかっていうとそうでもない。対面なら、説明できるけど… そこは難しい。

また、内容はいいけど、文法的におかしい、事実誤認とかはとかは悩む。実は、一文字くらいなら、直しちゃうことも。

Q.
作歌がはかどらないときどうしてる?
A.
作れないときは、無理につくらない/昔、自分が作った歌を参考にしている/人の歌集を読んだり、小説読んだり、映画みたり/古典に触れる。斎藤茂吉、佐藤佐太郎を読んだりすることも

Q.
韻文のリズム感をよくするには?
A.
よくしようと思わなくてよくない?
これ、韻律いいな、と思う歌があったら徹底的に読むとか。
文語でつくりたければ、文語を読む。

Q.
連作をうまくつなぐには? タイトルの付け方はどうしたらいい?
A.
・タイトルも10個くらい考えて、そこから選ぶほうがいい。懲りすぎよりもシンプルに。
・連作は、つなげすぎないほうがいいかも。一通り、並べて一首置きに選んだらちょうどいいって話もある。間は、読み手に想像させる。
・ただただ順番に並べているものが多い。順番に並べることが連作って呼べるのかどうか? 
・連作に限らず、歌一首にしても、最初から順番に展開していく歌、先が読める歌もおもしろくない。

Q.
歌の中に(理系ネタなど)専門用語などを入れる場合に気をつけることは?
A.
わかってもらおうと思ってるのが間違い。その取り組みに楽しみを見出してるので、わかってもらおうと思わず作ればいい。
もう一方で、普通の歌、日常をたくさんつくって、その中に専門用語の話が混じってるくらいなら伝わるんじゃないか。専門用語の中身を知って欲しいなら、それは歌ではない方法で、解説したらいい。

今日は、歌とまた少し近づいた一日でした。

2021年は、もっと月刊誌に目を通そうと思いました。あと、歌会(特にzoom)に参加しよう。リアルな歌会も開催されるようになるといいなぁ。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。