「メシが食える大人に育てる」教育のキモ #ほぼ日の學校

「ほぼ日の學校」アドベントカレンダー22日目です。

4年前に離婚して、息子とは週末だけ、月に2、3回会う程度です。息子は私より手先がずっと器用で、自分の思うものを形にできる能力がすでにあります。私自身ににない能力を獲得しているという点だけで、彼の将来の心配はしていませんが、それでも彼の将来を邪魔しないようにしたい。できれば、得意なこと、好きなことができるように背中を押してあげたい。人生を楽しく過ごしてほしいと願っています。

『子供が、「メシが食える大人」になるためには?』なんてタイトルを見つけて、見ないわけにはいきません。

授業紹介

子供が、「メシが食える大人」になるためには?
高濱正伸 (花まる学習会代表 NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長)

評判の「花まる学習会」代表の高濱正伸さん。学習塾の運営やサマースクールなどを通して培った高濱さんの「メシが食える大人に育てる」という教育方針が、いま若い親世代たちからとても支持されています。高濱さんの熱く、ユーモアあふれる人気講演を「ほぼ日の學校」バージョンでお届けします。小学生のお子さんがいる方には、とくにおすすめです。

予備校講師だった高濱さん。ずっと子どもと付き合うことが好きで、教育にも関心がありました。予備校のある教室で、覇気のない若者を見て、彼らをひとまず大学生にすることはできても、その先、生きていけるのだろうか? と立ち止まります。実家にぶら下がり、引きこもる若者を見て、教育を通じで、この問題を解決したいと考えます。幼保の年中さんから大学院生までの人と話して、哲学すること、考えることが足りてないと考えます。

高濱さんが考える頭のよさ

本質、要点、問題の核心をつく「見える力」、入試問題では、特に、地頭をみる代表的な図形の問題ですね。補助線を見つけるようやつです。

もう一つは、やり切れる力、「詰める力」。最近流行っている言葉でいうと、いわゆるグリッドですね。この二つが頭の良さだと考えます。最近では、ゴールまで見えても、やらない理由をつけてやれない人が多いそうです。

この二つを身につける時に、邪魔になるのは、「苦手意識」。小学生の高学年にもなると「図形苦手なんですよねー」って、できないことを最初に言っちゃう。

うちの息子も小4にして、すでに自信を失っているような発言をすることがあります。母親の発言からなのか、学校の先生や友だちとのコミュニケーションによるものなのか原因は不明ですが、「私はそうは思わない」くらいのフォローができるといいなと思います。

子の関心を奪わない

高濱
脳というのはやる気を持って
主体的に繰り返したことは伸びると

私の息子が好きなことはあります。ゲームをすること、動画を見ること。実際に、ちょっとした映像やゲームを作ることもできるので、制作自体を嫌いにならないように育ってほしいところです。すでに同世代に、完成度が高い作品を作る子もいるので、彼らのすごいところだけ見て、そこだけ比べて自信をなくさないようにしてほしいですね。作れるだけですごいんだし、キャラの造形やエフェクト(視覚効果)を観察する目、実装する手は、そんなすごい子より、あなたは持ってるよ、とちゃんと伝えていきたい。

高濱
自己肯定感をキープしたまま
入試が終われるならば
中学入試はオッケーです

うーん、ここは難しいところ。一緒に住んでいない親だから、落ち込まないように、一緒に過ごす時間に気持ちのフォローをするだけしかできないかもしれない。

で、子どもだけでなく、親を変えるしかないと高濱さんは言います。

高濱さんが見てきた人が不幸になるパターンは、4つ。

・人目を気にする
・他人と比較して考える
・コンプレックスから離れられない
・やらされ感

自分のハートが何を望んでいるかを見失ってる人が多いと言います。

高濱
関心だけは誰にも譲れないんですね
関心だけは本当それぞれだから
「本当になぜそんなのが好きなの?でも好きなんです」
ってことを大切にすればいい

親として、自分の人生に望んでいることに向かって、生活しているところを見せることは、大事だと思っています。自分も関心を見つけ育てることができれば、その点について、アドバイスはできるでしょう。

大事な幼児期と思春期

高濱
幼児期は幼児期
思春期は思春期
という親として一点 ちゃんと
シフトチェンジしてください

高濱
とにかくお母さんの安心と笑顔が
家庭というものの核心でございます
働く人前提ですよ もちろん

これは哺乳類として当たりめえだろ
とぼくは絶対譲る気ないんですよ
男女の役割を平等にみたいなのは
当然それはそれで
いいんですけどもね

子供ってお母さんに
圧倒的にアンテナを張ってる
生き物なんですよ

お父さんが大好きな女の子でも
お母さんに不安があると
すごい不安になるみたいな

男女の役割のことも、他の家庭のことも、高濱さん以上にわかりませんが、親が笑顔でいることが重要ですよね。それができないから離婚したともいえるので、離婚は息子のために正しい選択だったと思います。元妻も、私もそのほうが笑顔で過ごせる。

高濱
何かって絶対古今東西思春期
というのはそういうものなんですね

親から言われたらカチンで
でもコーチとか先輩とか監督の
言うことはすごい聞くみたいな

もうパパとママの下のいままでの
家庭にいる場合じゃねえぞという
沸々とエネルギーが出てくるわけで
干渉を全て嫌うように
健全な子ほど嫌うんですよね

じゃあほっとけばいいかというと
ほっとくとだらしなくしてる
ばっかりだから

今のテーマで外の師匠を入れる

ここでは個人塾の話でしたが、もうちょいしたら、いろんな大人がいるところに連れていこう。中学生になれば、あまり会わなくなるかもしれないが、できる範囲内で。すでに元妻がやってそうだけれど、私は私で。

感想

質疑応答の時間を含めて80分くらいの動画だったので、毎日「ほぼ日の學校」を視聴する12月には避けたい視聴時間でしたが、、、たった80分で、ずいぶんと大事なことを知ることができたと思います。

子どもの苦手意識を植え付けないように、親も自分の心の声を聞きながら、楽しく生きる。息子にも同じように、誰かの目ではなく、自分の関心を探すことをしてもらおう。思春期には、彼の師匠を探すことを意識しよう。

子どものことを考えるいい時間をもらえました。ありがとうございます。


いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。