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推しの刀剣について息子と話そう!

昨日、息子(11歳)と刀剣博物館に行ってきた。

刀には、絶対的な美の基準があるという。その美の基準を知るために、今年は頻繁に刀剣博物館に行こうと思っている(大人は1,000円、中学生までは無料)。刀剣博物館が住まいのある墨田区にある。

絶対的な美の基準を手に入れるまでには、そこそこ時間がかかるだろう。もしかしたら一生身につかないかもしれない。美の基準が出来上がるまでに刀剣を見ることに飽きてしまっては困る。写真や絵画をを美術館で見るように、自分の中に好き嫌いがあれば、好きな刀剣を多く見て、そんなに好きではない刀剣との比較ができる。比較することで、差異を文章化することもできる。

私よりも何倍も立体的な美的感覚を持っていて、好みも自覚して言葉にできる息子と一緒に「刀剣博物館に行こう!」と、先月、約束していたのだった。

現在は、こちらの企画展中。

(館内は、フラッシュを使わなければ、写真OK。また常識的な範囲であれば、SNSやブログへの投稿もOKということでした)

息子の好みははっきりしている。刃の大きい、解説に「身幅(みはば)の広い」と書かれているタイプが好きなようだ。モンハンでは「大剣」と「太刀」の間くらいが好みだそう。鑑賞方法も私からすれば、独特だ。「どういうキャラに、どういう武器を装備させるかを考え」ながら、見て回る。

私には好みもなく、良し悪しもわからないので、今日は、息子の好みに合ったものを紹介したい。息子が気に入ったのは、こちら。

現代(1980)源盛吉 昭和五十五年十月日 日刀たたら玉鋼試作刀
南北朝 長義(号 柳生長義)
室町時代後期 備前国住長船与三左衛門尉祐定作

短いし(脇差)、紋が多すぎるものは好みじゃないらしいが、こういうのもアリらしい。

江戸時代前期 大和国住人九郎三郎重国居 駿河州後於紀伊州明光山作之 

好きとは言わなかったが、身幅の薄い中では、これが目に留まった様子。

鎌倉時代末期 来国俊

次回の来訪からは、(息子はこれ好きそう)なんて思いながら、他人(息子)の視点を借りて、鑑賞してみようと思う。

今日感じたことは、どうやら、美しさはその形だけではないらしい、ということ。身幅の厚さ、刃紋、剃り具合、など、各要素の統合具合、その統合の度合いが高いほど、その刀剣の美しさになっている気がする。おそろしく統一感のある刀剣は、何かを纏っている空気までを持っている。そう見える。

まだ、絶対的な美の基準がない中、今日の私の「好き」はこれかな。

鎌倉時代中期 伝来国行

もっと詳しくなって、息子に講釈垂れるくらいにはなろう。息子に嫌われたくはないので、講釈は求められれば垂れる感じで。




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