野球観戦はボールを追うだけじゃない!

※「ほぼ日の學校 Advent Calendar 2021」5日目です。

「一切ボールを見てなくても、野球はこんなにおもしろい。」
川相昌弘 (野球解説者)

そんなことあるものかと思うでしょう。野球中継だって、
ボールの行方を追っているものなのだから。でも、球場の
ボールのないところで、真剣で熾烈でおもしろい戦いが見
えてくる。バントの名人は、野球語りの名人。

子どもの頃、ファミスタはしこたまやりましたけど、普段、野球は全然見ません。でも、野球経験ゼロだったのに、新卒で入った会社の野球部に所属したり、マネジメントに興味を持った時、野村監督や、原監督の書いた本を読み漁ったり、どこか野球に対して、おもしろさを感じているところはあるようです。

そして、川相さんの授業を聞きたくなった理由は、2021年、私が読んだ本の中で、一番おもしろかった本がこれだったからです。

400ページ超ある本ですが、一気読みできます。
(日常の楽しみがなくなるのがこわくて、最後のほうは毎日10ページと決めて読んでいました)

今、野球のことをもっと知りたい気分です!

プロ野球選手って、本当にすごい人たちなんです。
サッカー選手やバスケ選手みたいに長く走ることが仕事ではないので、体がすごい引き締まっているわけではなく、ゆるい印象を持たれるかもしれませんが、見えないところで、ものすごい量の練習を重ねています。

川相さんの話にもありますが、ボールを捕る練習をひたすらにやる。
しかも、プロに入ってからです。
高校・大学まで野球をやってきて、すごくうまい人たちが集まる集団の中で、本当に簡単なゴロから捕球する練習をするわけです。

下手で転がした球をひたすら捕る練習をし、
次に、上から投げた球を捕り。
コーチが打つノックも、最初はゆるい球から始めて、だんだん速い球で練習をする。理想的な球の捕り方を体に沁み込ませ、それができるようになってから、次に進む。

高い契約金をもらって、若いうちから高い年棒を取っている人じゃないんです。結果、そうなった人も、その裏で、努力をしています。


もう一つ、私が野球に興味を持っている理由があります。
最近、8歳の息子とたまーにキャッチボールするんです。
野球の基本的な動きって、誰でもできますおyね。
投げる、捕る、走る。打つはちょっとバッティングセンターにでもいかないとできませんけど。これがなかなかに奥が深い。

以前、テレビ朝日のGET SPORTSという番組で、引退したばかりの工藤公康さんが、キャッチボールについて説明しているのを見たことがあります。
普段、野球に興味がないので、まーったく内容は覚えてはないんですけど、、えー、そんなこと考えて練習してんの? と驚いたことは覚えています。

誰でも投げることはできるけど、まっすぐ投げることができるか、遠くに投げることができるか、捕りやすく投げることができるか、そんなことのために試行錯誤をしているんです。

工藤さんの話はまったく覚えてませんでしたが、川相さんの話でも、息子とのキャッチボールの質が上がる話が聞けるんじゃないかと期待しました。実際にスローイングの話もありました。

スローイングというのも
足からの連動なので
この軸足に
いかにしっかりと乗る時間を作るか
そしてボールを投げる時に
投げる方向
キャッチボールだったら
投げる相手に向かって
必ず左足がステップする
あとは左の肩をしっかりと
投げる方向に向けていく
という作業をするので
プレーの中で瞬時に
こういう動きができるかどうかで
スローイングが安定するかどうかは
すごく変わってくると思いますね

ほんとにちょっとした話だけでしたけど、息子とのキャッチボールが少しでも上達するように、軸足、足の向き、肩については、意識したいと思います。スピンをかける話もありましたが、息子と私のキャッチボールでは、もうちょっと先の話。まずは、まっすぐ投げるところから。
(プロでも野手は、そこまでできてないという話でしたし…)

誰でもできるようなことをどれだけ真剣にやっているか、ということを知ることができた川相先生のお話でした。

これだけで、野球が楽しめるようになるかわかりませんが、きっと川相さんの話を聞けば、2022年、大谷翔平選手の活躍や、BIG BOSS新庄監督の話も、さらにおもしろく聞けるようになるかもしれませんね。


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