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レシピ本の撮影で助手がやること

先日、料理のレシピ本の撮影の手伝いに行ってきました。撮影に使う料理は、当日調理して、出来上がったものを撮影します。そして、時々、調理する過程も撮影します。

今回、撮影の手伝いのお誘いがあったので、乗っかってみました。私が自分の人生で、この先にどんな役割であっても料理の本を作ることはないかと思いますが、コンテンツを作成する手順やリソースには仕事がら興味があります。

当日経験したことをメモしておきます。ただし、ここに書いたことは、たまにしか調理をしない人が、たった一度だけ体験したことなので、調理をする人にとっては不十分な情報だと思います。あくまで参考に。

レシピ本の撮影で、お手伝いすること

・食材のカット(野菜、魚、肉)
・調味料、スパイスの分量を計測する
・必要な調味料、スパイスを持ってくる
・キッチンタイマーで時間をはかる
・アク取り
・足りないものがあれば買い出し
・調理器具、器を洗う、拭く
・次の回の手伝いで必要なことを次の担当者に引き継ぐ

できるといいこと

・野菜をカットできる(ざく切り、粗みじん切り、などの指示で切れる)
(指示を受けて動けるように、少なくとも切り方は把握しておく必要あり)
・肉をカットする(例えば、丸鶏をさばく)
・魚をカットする(頭を外して三枚にする)
・調味料、スパイスを知っておく

<素人に近い人でもたぶんできること>
・アク取り(強めの火にかけてアクを掬い取る。アクがでなくなったら、火を弱める)

※私は「スライスで」と言われて、玉ねぎを切る向きだけでも、悩むレベルだったので、そうそうに洗い物に移りました。スパイス棚は、ホール(粒)とパウダーの棚が分かれていて、ラベルも貼ってあったので、頼まれればできましたが、色や形を知っておくといいでしょう。

さらにできるといいこと

・手際よくカットする
 直前に言われることばかりではないので、ゆっくりでも大丈夫ですが、並行して調理していると、調理中に「あ、玉ねぎ!」みたいな場面もあります。

・調味料、スパイスを覚える
 早く取ってくるには、覚えておくといい。

・他のメニューと比較して、分量が違ってないか確認する
 その場で10人前のレシピから4-5人前に変更することがある。並行して作っている料理、普段作っている料理に比べ、調味料や切る野菜の量が多すぎないか、少なすぎないか確認する。

・洗い物の回数を減らすために、〇分後に何が必要になるか考えて、まとめて洗う。必要があれば、ある程度、水が切れてから拭き取って、使う場所に並べておく

注意すること

・アク取りの間は、鍋の前を離れない。すぐに吹きこぼれたりします。
 アクは出た時に取らないと沈着するそうなので、アク取りには集中する。

(指示する人次第)
・洗い物が済んだ後、シンクの周り、床がビチャビチャだと嫌がらることがあります。きれいに拭き取っておきます。

・(調味料、スパイスを入れる)器、ヘラの材質に気をつける。
 スパイスを使う場合、ガラスの容器に張り付くことがある。金属や陶器のほうがいい。鍋の壁についた材料を撫でるにはゴムベラがいい。本当に使いたい調理器具の数が足りなくなるようなら、早めに洗って、拭いて、並べておく。

大事なこと

わからないことはわからないという。わからないことはちゃんと聞く。これが一番大事だと思います。指示する人が調理している最中やレシピを頭の中で考えている時は、質問しにくいでしょうけど、時に1分1秒を争う調理で、頼んだものと違うものが目の前に出てくるほうが困ると思います。

その他

人によってはアドリブで作るタイプや、計画性があまりなく進めるタイプの人もいるでしょう。そうすると、事前の買い出しが不十分で、買い出しが多くなる人もいるでしょう。

他にも手伝う人がいる場合、やること、指示をくれる相手が好きなこと・嫌いなこと、共有する。次回に引き継ぐことを忘れずに。

今回お手伝いをした水野仁輔さんは、シュークリームを食べるとご機嫌がよくなるそうです。相手が好きなこと、嫌うことも知っておくと働きやすくなるようです。

(真面目な話、水野さんは、「道具や場所をきれいに使いたい」「食材や調味料を無駄なく使いたい」方なので、正しく測って、無駄なく使うための調理器具を必要なタイミングで用意しておけば問題ありませんでした)

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。