表舞台の背後にある物語:古舘伊知郎さんと糸井重里さんの対話から #ほぼ日の學校
「ほぼ日の學校」アドベントカレンダーは17日目です。
古舘伊知郎さんみたいに、わかりやすくスキル特化した人間が、どうやってできあがったのか興味があり視聴しました。
イベントでは司会タイプになれる二人がいるので、まさにテンポの速い「スイッチインタビュー(NHK)」です。
途中、話題になった「名づけ」みたいなことを仕事でやることが多いので、どうしても糸井さんの過去の仕事についての話に興味津々でしたが、これまでの古舘さんの仕事上の選択の数々にも、やはりおもしろい話がたくさんありました。
今回視聴してみて、二人の仕事よりも、対談の冒頭に話されていた、人との出会い、対談の締めにあった、新しいものにチャレンジしちゃう二人の姿勢が心に残る対談でした。
授業紹介
溢れる過剰、古舘トークの歴史と秘密。 | 古舘伊知郎 | ほぼ日の學校 (1101.com)
おもしろい人はどうやっても見つかっちゃう話
昔、糸井さんが「おもしろいね きみ」と言ってくれたことがきっかけにフリーアナウンサーになった古舘さん。
そこから、おもしろい人が見つかってしまう、話がはじまります。糸井さんは横尾忠則さんのことを30世紀になっても残っている人と言います。そんな横尾さんは、郵便配達の人になりたかったけれど、やっぱりいろんなところでお誘いがある。(若い時?)ふらっと立ち寄った画廊で、何か一緒にやろうぜ、という話になってしまう。
古舘さんもアントニオ猪木さんを例に、力道山さんから、雰囲気なのか、挙動なのか、どっか見どころがあると思われていたことを知る。糸井さんは、挙動がその人を表しているんじゃないかと言います。それは、すでに何かを身に付けた人だけじゃありません。小さい子が遊んでいて、みんなが同じようにふるまってるけど、あの子ちょっと目立つな、みたいな感じもあります。
この話を聞いて、以前、私が直接ある人に伺った話を思い出しました。街中ですれ違って「こいつ、ただものではない」と思って、飲みに行っちゃった話。自分が経営する飲食店で、客として来ていた人に「あ、こいつは一流の仕事をするやつだ」と思って、声をかけてしまった話。
なるほど、一目で「この人いい」って言われる経験は、私にはありませんね。自分もいずれ仕事ができるようになれば、誰かの目に留まるんじゃないかと思っていましたが、見抜かれるようなおもしろさが自分にはないわけですね。
これまでに一度もなかった経験なので、きっとこれからもそんな出会いから、次の仕事を得ることはないですね…。地道に営業しよう。
糸井重里さんの仕事
古舘さんが、糸井さんの目の付け所について、糸井さんに質問します。
この脳内に置いておく話は、以前、別の記事を読んで覚えています。
実際にイベント名や商品名の「名づけ」をする時に意識するんですが、普段の仕事では、糸井さんのように長いスパンで提案することはほとんどなく、数日、短い時は数時間で決着をつけることが多くて、行動としてはできていません。
対談では、他にも古舘さんが気になっていた『もののけ姫』の「生きろ」のフレーズの話も興味深かったですね。
古舘さんと糸井さんの共通点
古舘さんと糸井さんの共通点のお話。
これは、真似しようとかいう話ではなく、人のタイプの話ですね。器用そうに見える糸井さんでも、いろんな手法を使ってるんじゃなく、自分の手に馴染む方法で、新しいことにチャレンジしてるということは、新しいやり方を追って、新しい試みをするというのは、得策ではなさそうに感じました。
感想
自分が一流の人に「おもしろい」って思ってもらえない人間であることは、40歳代後半の今日になって、初めてちゃんと理解しました。今後、楽しく仕事をするためには、自分から飛び込んでいかないといけないことを理解しましたし、自分のことを自分でちゃんと売っていかないと、新しい仕事にはチャレンジできないですね。
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。