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6月は全方面に忙しく(28首)

近況

短歌会への投稿を再開した。といっても会に入って3ヶ月、最初の提出から一月空けて再開しただけなんだけど。そして、歌を体に取り込む作業として、以前よりも少し、短歌を読む時間をつくるようにしている(佐佐木幸綱、若山牧水)。読む歌は、好きな俵万智さんがダントツに多い。

いまは、「かぜのてのひら」だ。

あれもこれも忙しいが、ほぼ日の学校が終わっても引き続き詠んでいく。

6月前半の歌

6/1土
ギョッとする壁に描かれた群像に スマホ見てのち またギョッとする
(「塔」短歌会7/20締切)
土曜昼マクドナルドで騒ぐ主婦 近くのオッサン怒りに悶え
祭りの香(か)子らにカメラを向ける人 写りこみそうで妙なフェイント
(「塔」短歌会7/20締切)

6/2日
二時間半6歳児と観る映画では 話と反応両方を観る
お砂場で子らのやりとり阻んでる 親の勝手な道徳観は
子の得意は親のご機嫌いいときにやっていること きっとそうなる

6/3月
ひきこもる息子を刺すという事件、数ある未来を思い嗚咽す
子のかわいい姿は忘れるかもしれず 記憶の溝
を何度も削ろう
→子のかわいい姿は忘れるかもしれず記憶の溝を何度も彫ろう
(「塔」短歌会7/20締切)

6/4火
油断した! 仕事の準備おろそかに 冷や汗が出てずっと止まらず
精神が安定したと思いなむ それはたかだか半月のこと

6/5水
だらだらとたんたんとして作業する パソコン向き合い誰も話さず
あれこれと頼まれごとが立て込んであっちに謝りこっちに謝り

6/6木
結婚の記者会見の感想が流されていて涙が流る
緊張に緊張重ねる一日は汗拭くタオル臭くなり捨つ

6/7金
ラーメンを食べたき口になっている今日はお迎え子どもに聞こう
電話出ず急にイライラつのり出す そんなこと? いやすべてと感じ

6/8土
仕事して仕事以外のこともしてソワソワバクバクお腹シクシク

6/9日
夜悪寒 深夜に計る39.4℃(くどよんぶ)ふらつきつつも朝家を出る

6/10月
三谷かぶき「月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)」を見て
10年のつらく凍える道程の熱き心に頬濡れ、眼潤む

6/11火
病み上がり弱る最中に「成り上がり」読んで火がつく火曜日の晩
(「塔」短歌会7/20締切)

6/12水
ママ会にそ知らぬ顔で参加して問われて答う「私ママです」
用を終え職場に向かうお昼過ぎ 胃の腑に重き石を乗せつつ

6/13木
片づかぬこと多かりてこのからだ鉛飲んだる感覚つづく
一つ一つ仕事こなさば気分晴れ少しずつ晴れコーヒーを飲む

6/14金
職場では仕事じゃないこと気にかかる カレー、短歌のファイルもできる
→職場では仕事じゃないこと気にかかるカレー短歌のファイルもできる
字数制限から詰め
(「塔」短歌会7/20締切)
ちょい仕事 胸の周りの筋肉がほどけてゆきつ週末がくる

6/15土
せかせかとホームのぼりて視線上ぐ 国技館の屋根デンとしており
(「塔」短歌会7/20締切)
雨音に耳をすませばオノマトペシトシトいう語がすべて包含

あとがき

詠み出してもうすぐ半年になる。
今は、短歌のフィードバックを得て、うまくなりたい。
新聞投稿では、そもそも選に残ることがないから、選に漏れたという以上のフィードバックはもらえない。

短歌会には添削依頼というものがあるが、どう使っていいかわからなかった。
どの歌も「これはいい!」とは感じないし、「うん、よさそうだ」と思ったものは、いいと思ってんだから、その場では直しようがない。

短歌会に入会した初年度は、初心者向けの投稿欄がある。
送るのは10首まで、載るのは5首。
ここで、選に漏れた5首、そのうち、自分で直しようがないもの、直し方がピンとこないものを添削依頼してみようと思う。

あとは、短歌のイベント行くとか、カルチャースクールとか、かな。
まぁ、まだやれることはたくさんあって、楽しい。

ほぼ日の学校の先生で、今の心の師匠である俵万智さんのnoteも始まった。
私も、noteで活動を続けよう。


いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。