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私が息子にできること

※「ほぼ日の學校 Advent Calendar 2021」15日目です。

「ロイロイロ流、こどもの才能の伸ばし方。」
三宅英明 (音楽作家/ギタリスト)

平均年齢8歳のキッズバンド「ロイロイロ」。小学生とい
うのに、とにかく演奏がすごいんです。なんでそんなにギ
ターがうまいのか? なんで練習を毎日続けられるのか? そ
の秘密、メンバー三宅兄妹のパパさんにうかがいました。
ロイロイロ流、子育て論のような話をたっぷりと!

「こどもの才能の伸ばし方」

私には、息子(8歳)がいます。
子どもにはいろんな問題に出会った時、自分の力だけでなく、自分から周りの力を借りて、解決できる人になってほしいと思っています。それ以上は望みません。

離婚して一緒に住んでいないので、息子に会った時にどう接するか、いつも悩んでいます。親としての責任を普段負っていないけど、いないからこそ、自分のできることは何かをいつも考えています。

「こどもの才能の伸ばし方」なんてタイトルを見て、スルーできるわけがありません。才能があれば、それに越したことはないですが、そこを期待したわけではありません。私が息子に対し、できることがあるのか知りたいと思い、視聴しました。

三宅さんがおっしゃることがすべて正解だとは思いませんが、それでも三宅さんがご自身で考えて、子どもにぶつけて、返ってくる反応を見て、また考えて、お話されています。三宅さんのお話は鵜呑みしないまでも、一度、飲み込んでみてもいい内容だと感じました。

三宅さんの子どもとの関わり方

三宅さんは、ギターを弾くことを息子さんに強要したことはないそうです。息子さんの口から「ギター弾こうかな」と聞いた時、複雑な気持ちだったと言います。自分がギターを弾くから、息子に教える時、絶対厳しくなっちゃうんだろうなと思ったそうです。実際、基礎練ばかりをやらせて、一度、息子さんはギターを止めてしまったことがあるそうです。その時は、三か月くらい経って、再開。ギターを再開した理由はわからないそうですが、日常的にギターを弾く父親の三宅さんの姿を見たせいかもしれない、ということでした。

息子さんと関わる際、気を付けていることは、音楽をやることで報酬を与えないことだそうです。自分が成長する、できることが増えることが一番の報酬のはずで、練習をたくさんしたから、ゲームを買ったりはしないそう。

それは報酬がすり替わってる。

どんどん成長を重ね、自分で練習時間を延ばして前の自分と変わっていることに自分自身で気づく。それが大事だと言います。やると言ったことをやらないと叱ることはあるそうですが、ミスすることで叱ることはないそうです。

私の子どもとの関わり方

ひるがえって私と息子のことはどうだろう?

息子にはいいところがたくさんあります。例えば、手先が器用で、レゴやnanoブロック、プラモデルなど、説明書をほどほどに見て、自分で作ることができます。学校の工作も得意で、人の目に留まりやすい作品を作ることが多いです。私の人生のどこを切り取っても見当たらない能力です。私が得意ではないことが得意だし、評価されやすいので、最初から口出しすらできません。子どもがレゴやnanoブロックを欲しがると、財布に相談しながら、購入するくらいです。

一緒に住んでいないので、三宅さんがギターを弾くように、日常的に何かに向き合う姿を子どもに見せることはできません。あぁ…一緒にいる時、子どもがゲームで遊んでたりすると、横で酒飲んでグダってんなぁ。それはいかんなぁ。

彼の得意に口出しはしないことはこれまで通り守りつつ、(酒に頼らず)楽しく生活をしている様子は見せていきたいと思います。

あと、彼の得意なことについて、報酬を与えないことはできそうですね。私が息子のすることに感動したからといって、それに報酬を与えることは避けよう。彼ができるようになったことを自分で確認できればいいのだから。

ミスで叱ることはしません。平日の彼を知らないから、𠮟りようがない。他人に迷惑をかけることだけは、伝えられそうです。それも頭ごなしではダメですけどね。積み重ねる姿、成長する姿を日々見守ることは? 一緒に住んでないから見れてないこともあるだろうなぁ。そうはいっても今は、多い時に週一回程度は会えているので、気づいた変化は、彼に直接聞いてみよう。「いつも見ているよ」「ここは変わったと思うよ」ということは、それとなく、伝えていきたいと思います。彼が自分自身の変化に気づくように。

子どもと関わりが薄れていっても

三宅さんは、子どもが成長し、夢に近づくにつれ、三宅さん自身が関われなくなってくる。そこを見たくないと言います。

しっかりした考えをお持ちで、子どもとちゃんと接している三宅さんですら、小さな失敗はしてて(基礎練ばかりを押し付けたり)、失敗のフィードバックを得て、今もお子さんと接している。

今は、見たくないと言いつつも、きっとその時々の距離感で、お子さんと付き合っていくんだろうな、と感じました。お子さんが大きくなった時にまた三宅さんの試行錯誤した子育て論、子どもとの関わり方を聞いてみたいですね。

三宅さんが正解だけを持っているわけじゃないけど、答え合わせをさせてもらえたら嬉しいな。できれば、毎年、三宅さんのインタビューを収録してほしいですね。頻繁に答え合わせをさせていただきたい。子どもとの時間を見直すいい授業でした。ありがとうございました。


いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。