「かわいい」と感じる理由が知りたい。古代から学ぶデザインの原型
今日は、書く時間が取れなかったので短めに。
こんなページを見つけました。
赤ちゃんの「かわいさ」は逆さになっても分かる 顔の形状や個々のパーツが重要 | 大阪大学の研究専用ポータルサイトResOU
最近、博物館で、昔の土器、酒器、装具、生活用品に「かわいい」の原型を見ることがありました。
美術館や博物館に行く時、自分が感じたことを、拙い言葉でいいので、ちゃんと言語化できるまで、その会場にいることを自分に課していますが、先日、トーハクの特別展「古代メキシコ」では、滞在時間が短かったこともあり、なかなか言語化までたどり着けない経験をしました。
「かわいい」の基本は、幼児の未完成さ、動物の丸み、動物の幼体としての頼りなさ、といったものがその要素であることは知っています。
しかしそれ以上に、「かわいい」について、言葉にできていません。分析もできていません。この研究を見ると、パーツ間の位置関係よりも、「かわいい」パーツがちゃんと入ってることが重要そうですね。
とはいえ、「かわいい」パーツが100個入った絵は「気持ち悪い」になるでしょうし、「かわいい」と判断する前に、気持ちよく感じるパーツの配置はあるでしょう。配分もそうです。かわいいパーツ2に対して、普通1が入っていると全体として「かわいい」と感じるかもしれないし、かわいい1、ちょっとかわいい1、普通1のパーツがより「かわいい」と感じるかもしれません。でも「かわいい」を作りたい時、まず「かわいい」パーツを集めるということが大事そうですね。
某CMで「かわいいは作れる」というキャッチフレーズがありましたが、デザインとして、かわいいを考える時、先に「かわいい」の収集、ストックが大事そうですね。デザイナーの方は、きっとそういうストックをすでにお持ちなんでしょう。文章を書く身としては、「かわいい」理由の分析に「かわいい」のパーツがちゃんと入っているかは大前提で、「かわいい」の全体の中の配分、気持ちよく感じる配置について、もう少し知ることができると、より「かわいい」の言語化に役立てられそうです。
時々、考えてみたいテーマですね。まぁ、しっかり調べれば、きっと私が求める答えもすでにありそうですけど。同様に「かっこいい」の原型も、過去の芸術作品等に見ることができそうだと感じています。
博物館で「かわいい」の原型を見るのは楽しいです。
今度、「かわいい」「かっこいい」の両方を見れそうな展示が東京都美術館ではじまります。
「古代メキシコ」展では最終日前日に駆け込んで、混雑した会場で、展示を堪能しきれなかったので、今度は、ゆっくり見れるよう会期のはじめのほう、平日に伺いたいと思います。