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「かわいい」と感じる理由が知りたい。古代から学ぶデザインの原型

今日は、書く時間が取れなかったので短めに。

こんなページを見つけました。

赤ちゃんの「かわいさ」は逆さになっても分かる 顔の形状や個々のパーツが重要 | 大阪大学の研究専用ポータルサイトResOU

最近、博物館で、昔の土器、酒器、装具、生活用品に「かわいい」の原型を見ることがありました。

美術館や博物館に行く時、自分が感じたことを、拙い言葉でいいので、ちゃんと言語化できるまで、その会場にいることを自分に課していますが、先日、トーハクの特別展「古代メキシコ」では、滞在時間が短かったこともあり、なかなか言語化までたどり着けない経験をしました。

「かわいい」の基本は、幼児の未完成さ、動物の丸み、動物の幼体としての頼りなさ、といったものがその要素であることは知っています。

しかしそれ以上に、「かわいい」について、言葉にできていません。分析もできていません。この研究を見ると、パーツ間の位置関係よりも、「かわいい」パーツがちゃんと入ってることが重要そうですね。

本研究から、赤ちゃんの顔の「かわいさ」は、おとなの顔の魅力とは異なり、パーツの間の位置関係というよりも、輪郭の丸みや目の大きさといった赤ちゃん顔によく認められる個々のパーツの特徴に基づいて知覚されることが分かりました。この知見に基づけば、たとえば「かわいい」と感じられるロボットやイラストを創作するときには、顔パーツの配置を工夫するよりも、「かわいい」と感じられる個々の要素を組み合わせるのがよいといえます。

赤ちゃんの「かわいさ」は逆さになっても分かる 顔の形状や個々のパーツが重要 | 大阪大学の研究専用ポータルサイトResOU

とはいえ、「かわいい」パーツが100個入った絵は「気持ち悪い」になるでしょうし、「かわいい」と判断する前に、気持ちよく感じるパーツの配置はあるでしょう。配分もそうです。かわいいパーツ2に対して、普通1が入っていると全体として「かわいい」と感じるかもしれないし、かわいい1、ちょっとかわいい1、普通1のパーツがより「かわいい」と感じるかもしれません。でも「かわいい」を作りたい時、まず「かわいい」パーツを集めるということが大事そうですね。

某CMで「かわいいは作れる」というキャッチフレーズがありましたが、デザインとして、かわいいを考える時、先に「かわいい」の収集、ストックが大事そうですね。デザイナーの方は、きっとそういうストックをすでにお持ちなんでしょう。文章を書く身としては、「かわいい」理由の分析に「かわいい」のパーツがちゃんと入っているかは大前提で、「かわいい」の全体の中の配分、気持ちよく感じる配置について、もう少し知ることができると、より「かわいい」の言語化に役立てられそうです。

時々、考えてみたいテーマですね。まぁ、しっかり調べれば、きっと私が求める答えもすでにありそうですけど。同様に「かっこいい」の原型も、過去の芸術作品等に見ることができそうだと感じています。

博物館で「かわいい」の原型を見るのは楽しいです。

今度、「かわいい」「かっこいい」の両方を見れそうな展示が東京都美術館ではじまります。

「古代メキシコ」展では最終日前日に駆け込んで、混雑した会場で、展示を堪能しきれなかったので、今度は、ゆっくり見れるよう会期のはじめのほう、平日に伺いたいと思います。

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のーどみたかひろ
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。