ゴジラ70周年記念! 平成ゴジラの傑作『ゴジラvsビオランテ』を息子と劇場で観た
今年は、ゴジラ生誕70周年。過去の名作を「ゴジラ・シアター」という企画のおかげで映画館で観ることができる。
10月前半は平成ゴジラシリーズの名作『ゴジラ vs ビオランテ』が公開された。今回も息子(11歳)と一緒に観に行った。
ストーリーとしてはとてもおもしろかったし、かっこよかった。特に自衛隊が絡むシーンはすごくかっこいい。戦闘シーンはもちろん、自衛隊がちゃんとゴジラという圧倒的な脅威に対して機能していてすごい(現実の自衛隊ではなく、もちろんフィクションの自衛隊)。ゴジラ映画に限らず、既存戦力まったく役に立たないことだってある。普段、戦力にならない人たちが、未知の脅威に立ち向かうというフィクションを受け入れるより、受け入れやすいこともある。
そして、演出としてのツッコミどころ、大人になってみると不思議さ際立つ特撮ならではのポイントもあって楽しめる。
『科捜研の女』で今も人気の沢口靖子さんの若い頃のお姿を拝めます。
よかったところ
かっこよかったポイント
ストーリー
ゴジラを利用しようという人たち。それによって不幸になった人たち。奪われたものを取り戻そうとする人、一方、新たにゴジラの脅威に立ち向かう人たちが交錯しながらのゴジラ登場。そこに、ゴジラを撃退することが共通の目的となった人たちが手を取り合って、戦局を見つめる。複雑になりすぎず、受け入れやすいストーリー展開
エスパーの存在
テレパスのような存在だが、非現実的に寄り過ぎない、特殊能力を持つ人たちの存在。映画上、大きな役割を担わされる。その養成機関にいる子どもたちが、予見させるゴジラの絵がバババっと出てくる時、鳥肌が立つ。
日本の科学力、自衛隊の機動力の高さ
スーパーX2はゴジラを撃退していたし、雷を起こす「M6000TCシステム」の技術力、そして、ゴジラが通る経路に、すごいスピードで敷設する自衛隊の機動力がすごい
伊福部さんの音楽
単にゴジラの登場シーンとして、ゴジラファンには、テンション上がるだけの音楽になってしまった曲も、いかんともしがたい脅威の登場を予告する伊福部さんの音楽により気持ちが引き締まる
ツッコミどころ
工作員たちの能力の低さ
遠隔で豊原功補さんの射撃、ゲームにしても下手じゃね
ゴジラの足音のSE音が、ガシャーン、ガシャーンってロボ音
「アーメン」「サノバ○ッ○」「ありがとう」の使い方。時限爆弾の爆発を止められなかった時/他国の工作員に出会った時/ビオランテが昇天する時。特にビオランテに「ありがとう」を言わせる必要があったのか?
工作員をさらっと殺した後に、すぐに明るい曲に転調・展開が急過ぎ
(昔の映画にはよく見られるけど、違和感が凄すぎて)ビオランテが昇天する時の「沢口靖子」の映像いる?
その他
高嶋家のゴジラシリーズにおける貢献
黒木 三佐を演じた高嶋政伸はもちろん、父 高島忠夫は、以下の三作に出演している。
『キングコング対ゴジラ』(1962年)
『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年)
『ゴジラvsメカゴジラ』(1993年)
兄の政宏も『ゴジラvsメカゴジラ』に出演している。令和の今、バラエティー番組に引っ張りだこで、政伸、政伸のいとこである高嶋ちさ子に次作には登場いただかないといけないだろう。バイオリニストである高嶋ちさ子は、バイオリン攻撃だろうか。音ということは、モスラ 登板だろうか。え、公募作なの?
本職は医者で、本作以外にもシナリオを書いてはいるけれど、脚本の小林晋一郎さんすごくね? 実におもしろいストーリーだった。「G細胞」というタネは、『vsビオランテ』から生まれたそう。最新のマイナスワンまで続く、ゴジラ作品の大事な要素となっている。
感想
『シン・ゴジラ』から本格的にゴジラファンになった私と息子は、過去作をすべて見ていない。他とは毛色が違うそうだが、平成ゴジラにこんないい作品があることを知って、他の平成ゴジラも観たくなった。引き続き、息子とゴジラ作品を堪能しようと決めた。次の『ゴジラ・シアター』作品は、『三大怪獣 地球最大の決戦』が楽しみ。そして、11月は『ゴジラ・フェス』も待っている。楽しみは続く。
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