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短歌活動

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詠んだ歌、歌に関すること
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2023年12月の記事一覧

百人一首復習ノート:現代語訳、英訳、解釈とその感想(五一、五二)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。けど、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することには、意味があることかもしれない。 教養としてではなく、自分の作歌の養分と作歌のテクニックという実利を期待して、いまさらながら百人一首を復習してみようと思う。情報は、手元にあった百人一首の本三冊から(『百人一首がよくわかる(橋本治)』『英語で読む百人一首(ピーター・J

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2023年12月号)

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は4首採用。 採用された歌(掲載順)傘といえば雨に差すものではなくて陽に差すものに変わる日がくる 「風ぬるい」「月細い」「ツリーぴかぴか」暑さで大人も二語文になる 自分だけ止まった世界