ビューティーデイは何を買おう

世の中、買いたいコスメが多すぎる。
可愛いコスメが多すぎるのだ。ホリデーコスメも可愛いアイシャドウが一杯だったし、最近ではプチプラの質もかなりいいと来た。
似合う、似合わないは置いておいて「眺めていたいほど美しい」コスメもある。
顔はひとつしかない。瞼はかろうじてふたつあるけれど流石に半顔メイクで外を歩く勇気はないので、大人しくその日の気分を上げてくれるアイシャドウを両瞼に塗る。
リップも落ちにくいリップが必要だなと買ったり、好きだからとツヤツヤなグロスをつい買ってしまったり、マスクを特に外す予定が無い日なんかは絶対会社につけて行けないようなリップを塗って「ムフフ」と満足げに笑う。
上手い、下手、似合う、似合わないは置いておいて自分を上げてくれるメイクは楽しいのだ。

そんなある日、恐らく10月くらいだろう。ビューティーデイのお知らせが来た。正直未だにカタカナ表記が「ビューティーデイ」なのか「ビューティデー」なのかわかっていないが、あのお得な3日間が来るのだ。

おかげて11月の今、もう私のカートはパンパンなのである。
今年良かったな〜と思うスキンケア用品を中心に、気になるスキンケア用品をカートに入れ、ブラシを使ったメイクをしてみたいからとメイクブラシをカートに入れ、メイクブラシを入れるなら。とブラシ用クリーナーをカートに入れる。
この時点でパンパンだ。
@cosme Tokyoに行った時に使ったカゴだったら結構ごちゃっと入っているように見えることだろう。私もこれを実店舗のカートに入れられる気はしない。絶対重い。

ここまでスキンケア用品、メイクツールを入れてカートを眺めるだけでも幸せである。でもどうせならメイクアップ用品も欲しい。だってビューティーデイだから。
せっかくなら気になっているコスメも買いたい。例えば、今年パーソナルカラー診断を改めて受けてサマーと診断されたので、サマーさんにおすすめ! なコスメなどを買いたい。ちょこっとでいいから。
単色アイシャドウとか、アイラインとか、それこそ落ちにくいリップだとか。
けれどもパーソナルカラーに振り回されすぎるのは良くない。「自分の気持ちを上げてくれる」コスメだって買っていいのだ。パーソナルカラーは縛るためではなく、可能性を広げるためのものなのだと教わった。
なので純粋に「可愛いな」と思ったコスメを買おう。そう思ってアイシャドウだけで検索したり、リップのカテゴリだけで検索をかける。
すると可愛いコスメが多すぎて、カート横の数値がみるみる上がる。20とか、34とか、明らかに「ちょっと……」な数値になってくる。
リアルな買い物カゴだったら重すぎて諦める選択肢が生まれるレベルだ。
それでもカートの中身は自由なので、いくら入れてもいい。
気になるコスメをぽちぽちと入れ、カートの中身をじっくりと眺める。


選抜試験の始まりだ。
「可愛い」「素敵だ〜!」とテンションぶち上げで満たされたカートの中身を「使うか?」と心に問いかける時間がはじまった。
「やーーーでも使うかもしれないし」
言い訳をしながらも一応カートの横を数値を減らしていく。@cosme shoppingはプチプラからブランドまで、幅広く本当に幅広いブランドを取り扱っているので有難いし「これ気になってた」が大体あるのでつい買い過ぎになってしまう。
「これは先日買ったコスメに似てるから……除外……」
先日買ったコスメとは違うのに諦めなければならないこの時間が悲しすぎる。私が大富豪なら迷いなく買うのに。
カードから削除ボタンを押したのに、未練がましく「〇〇を削除します」の文字をダブルクリックして戻そうとしたりもした。

カートの数値が15くらいになったあと、1週間くらい購入品のことを考えてみる。
「スキンケアばかり残ったなぁ。リップやっぱり欲しい……」
カートの数値がひとつ上がる。
また1週間くらいたち、カートの中を見てみれば
「やっぱりアイシャドウも欲しいな……シングルでいいから……」
と理想のアイシャドウをネットから探し始める。
そんなこんなで、私のカート横の数値は20未満で落ち着いてきた。
プチプラが多いが、それでも多分、買いすぎである。

12月になるまでは、商品が届いたらどんなメイクをしようかな。とニヤニヤしながらカートを眺める。カートの中身は増えるかもしれないし、減るかもしれない。
メイクをする機会は減った。
けれどもやはり、ビューティーデイには心が躍ってしまい、注文確定をしていないのにカートの中身が届くのが今から楽しみでしょうがない。

ああビューティーデイ、楽しみだ。


2021.11


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