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【農業女子にインタビュー】報道部ADから農家に転身した佳奈さんが思う、農業の楽しさとは?

こんにちは!農GIRL×農LIFEプロジェクト事務局です。

農GIRL×農LIFEでは、全国の農業女子の皆さんと一緒に、農業のイメージ向上や魅力発信、コミュニティづくりに取り組んでいます。

SNSでの農業女子紹介や、農作物のプレゼント企画、直売所での加工品販売など、様々な企画を実施してきましたが、『農業女子ひとりひとりの魅力をもっと伝えたい!』という想いから、このnoteでは農業女子により密着したインタビューを配信しています。

《前回の記事はコチラから↓↓↓》

今回は、北海道・東神楽町にてフルーツトマトを中心に農業をされている、北川能園・北川佳奈さんにインタビュー。

学生時代を陸上競技に捧げ、大学卒業後は報道部のADをされていた佳奈さん。
Uターンをしてご実家の農業を継いだきっかけや、農業の楽しさについて、お話を伺いました✨

■様々な思いを抱え、Uターン。はじめは農業をやることは考えていなかった。

Q.佳奈さんは農家の娘さんですが、小さい頃からお手伝いはされていたのですか?

ーーほぼ、したことがないです。
よくSNSで、お子さんがお手伝いをしている様子を目にすることがありますが、私自身はお手伝いをした記憶は数えるほどしかなく、弟と田んぼやハウスの周りを走り回って遊んでばかりいました!
小学校3年生から大学4年生まで陸上競技をやっていて、中学生からは部活にも入り、ずっと陸上一筋の生活を送っていたので、当時は実家の仕事のことなど何も見ていませんでした。

Q.大学卒業後はどのようなお仕事をされていましたか?

ーー2年ほど報道部のADをしていました。

Q.ADを辞めて、農業を継ごうと思ったきっかけを教えてください。

ーーADをしていた頃に妊娠をしたのですが、仕事が忙しく不規則だったせいか、切迫流産になってしまい、しばらくベッドから起きられず……。仕事を続けたかったし迷いに迷ったのですが、今後のことも考え、辞めました。
その後、少しの間は専業主婦でしたが、離婚を機に実家へ戻ってきました。
戻ってきた当初は農業をやることは考えていませんでしたが、家の仕事を初めて真剣に間近で見て、農業がとても魅力的に見えたことが継ごうと思ったきっかけです。

Q.本格的に農業を継ごうと決意した理由はありますか?

ーー家族が受け入れてくれたことが1番の理由かもしれません。
そんな家族のことを裏切ることはできないし、この仕事に誇りを持っている家族を尊敬しています。
もともと体を動かすことが好きだったこともあり、アクティブに仕事ができるところに魅力を感じたのもありますが、農業を通して、誰かが自分の作った作物を食べて、「おいしい!」と笑顔になってくれることにとてもやりがいを感じ、この仕事を続けたいと思いました。
最初の方は不安なこともありましたが、やると決めてからの迷いはなかったです!

■家族支え合いながらのお野菜づくり

Q.北川能園さんの従業員構成を教えてください。

ーー主に父、母、弟、私の4人で運営をしていて、忙しいときは弟のお嫁さんや、パートさんがお手伝いをしてくれます!

Q.家族で農業をしていて「ここがいい!」と思うところはありますか?

ーーとにかく気楽なところですね(笑)
1番助かることは、子育てのことです。私の家族は子どものことをかなり優先してくれるので、子どもの行事がある時や、病気にかかってしまった時などは、仕事を代わってくれます。
もちろん、反対に私が家族の仕事を代わることもあり、お互いに支え合って農業をしています。

Q.ほぼ未経験から農業をはじめて、大変だったことはありますか?

ーー知識がないことが1番大変でした。
農業に関する専門知識が全くなかったので、トマトづくりだったら「脇芽ってなに?」みたいな、「それって一体なんなの!?」の連続で……。
1年目はとにかくお手伝いをしながら、見て、聞いて、学んで。
3年目くらいになってようやく仕事が身につきました。

Q.北川能園の自慢の作物について、特徴やこだわりを教えてください!

ーーフルーツトマトが自慢です!


かぐら姫』という名前で、糖度が8以上のものを厳選しています。
生産量が限られているため、地元でもなかなか手に入らない「幻」のフルーツトマトと言われていて、甘みと酸味のバランスが絶妙です。
飲用水にも使用している地下水に、独自で配合した肥料と塩で育てているところがこだわりです。

Q.かぐら姫を育てる上で、特に重要な作業はなんでしょうか?

ーー温度管理は家族で徹底して行っています。
ハウス栽培をしているのですが、すぐに温度が上がったり下がったりするので、春先など、太陽が急に出たり隠れたりするときは忙しいです。
それから、水やりの量と時間も徹底して行っていて、木の状態を見て水の量などを微妙に調整しています。

Q.北川能園さんのお野菜はどこで買えるのでしょうか?

ーー主に農協出荷ですが、東神楽町内のスーパーの直売所や、八百屋さんでも購入できます。
かぐら姫は期間限定で個人販売をしており、全国どこでも発送をしています!

かぐら姫の収穫期は7~8月。時期が近づいたら佳奈さんのInstagramや、北川能園さんのFacebookページなどで予約ができるようなので、SNSを要チェックです!

■子どもとの時間を大切にしながら、人を笑顔にできる農業をしたい!

Q.SNSでは息子さんとの楽しそうなお写真も印象的ですが、子育てと農業の両立で工夫していることはありますか?

ーーとにかく仕事が終わった後と、休みの日は子どもとの時間を大切にしています!
家事後回しで一緒になって遊んだりなんて日もよくあります(笑)
忙しいときは仕事を手伝ってもらったり、待っててもらったりすることもあるけれど、どんなところでも、子どもと一緒に楽しむことを大切にしています。
のびのびと成長してくれていることが、何よりも私の生きがいになっていますし、私自身も日々、子どもに成長させられています。

Q.子育てをしていて「農家でよかった!」と思うことはありますか?

ーー遊び場が無限にあるところですね!
家の周りはどこでも走り回れるので、かなりアクティブに過ごしてくれています!
あとは、新鮮で旬な野菜を食べさせてあげられるし、とても健康的な食生活を送れるところは農家で子育てをするメリットだと思います。
私が子どもの頃も、毎日美味しいお米や野菜をたくさん食べていました🍚

Q.反対に、子育てとの両立で大変だと思うことはありますか?

ーーどうしても繁忙期は遊びに連れて行ってあげられなくて、それはかわいそうな思いをさせていると思います。
特にGWは毎年どこにも行けていないです……。

Q.農作業中にヘッドフォンをしている姿がとても印象的なのですが、どのような作業をしているときに、何を聴いていますか?

ーー収穫中や、ひとりで黙々と作業をする時に洋楽を聴いています!
もともと音楽が好きで、陸上をやっているときからランニング中やウォーミングアップ中など、ヘッドフォンを常にしていたので、音楽はいつも聴いていたいです🥰
もちろん、会話が聞こえないと困る作業の時はしませんが、子供の頃から音楽は洋楽ばかり聴いています♪

Q.農作業中のメイクやファッションも素敵なのですが、こだわりはありますか?

ーー日焼け予防とお客様がいらっしゃった時の身だしなみとして、メイクをしています。メイクをすると気持ちもお仕事モードになりますね!
ファッションはMONKUWAさんのインスタモデルをさせていただいているので、アイテムを魅力的に紹介するためにも、毎日コーディネートや作業のしやすさを考えて服を選んでいます👚

Q.今の寒い季節、おすすめの農作業着やアイテムがあれば教えてください!

ーーMONKUWAさんのヤッケはこれからの寒い季節に冷気や風をシャットアウトしてくれるのでおすすめです☺️デザインもおしゃれで可愛いし、機能性も抜群なのでお気に入りです!
ネックウォーマーも冬は外作業用に欠かさずつけています。
北海道の冬はとても寒いので、暖かい服と雪対策のアイテムは必須です!

Q.SNSで投稿をする際、気をつけていることや、心掛けていることはありますか?

ーー農業の投稿をする時は、野菜が美味しく見えるようにすることはもちろん、田舎の景色がとっても綺麗なので、みなさんに見てもらえるように撮影をすることを心がけています。
同じように農業をされている農業女子の方、コメントで応援をしてくださる方など、フォローしてくださっている方は様々ですが、投稿から少しでも農業の楽しさが伝わればいいなと思っています💓

佳奈さんのInstagramの投稿は風景がとてもキレイで、農作業の様子やファッションがかっこよく、可愛く写し出されています!
インスタモデルを始めたきっかけは、佳奈さんの農作業、写真のアングル、作業服のコーディネートなどをInstagramで見たMONKUWAさんから「会社のイメージと合っている」とオファーを頂いたからだそう。
何気ない日常の風景でも、どう魅力的に写すのかが重要なポイントになってくるようですね
🌟

Q.佳奈さんが思う、農業女子の魅力について教えてください。

ーーおしゃれに、アクティブに、魅力いっぱいな仕事だと思います。
おいしい新鮮なお野菜も食べられますし!
それに何より“人を笑顔にできる”ということが最大の魅力だと思っています。『おいしい』と思う時、人は必ず笑顔になりますから。

Q.最後に、今後の目標や夢を教えてください。

ーー農業を通した国際交流をすることが夢です😄


もともと国際交流には興味があって、アメリカ人の方と5、6年前から文通をしていたり、実際に遊びにきてもらったりした経験もあるのですが、SNSで海外の農業を見る機会が増えて、『こんな方法もあるんだ!』、『こんな野菜があるんだ!』と感動したのをきっかけに、農業での国際交流が夢になりました!
アメリカのような広大な土地での農業や、日本とは異なる気候での農業などは特に興味がありますね。
ファームステイなども魅力的で、いつかできたらいいなと思っています!

陸上一筋の学生時代から社会人を経て、農業の道に進んだ佳奈さん。
日々、お子さんとの時間を大切にしながら、自分らしく農業を楽しみ、お野菜づくりに励む姿がとても輝いていました

農業を通した国際交流や、ファームステイなど、今後の夢にも期待が高まります!

■北川佳奈さん&農GIRL×農LIFEの情報はこちらから!

《北川佳奈さん》

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最後まで読んでいただきありがとうございました!
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次回は移住1年目、北海道で玉ねぎを中心に農業をされている農業女子にインタビュー予定。
どうぞお楽しみに!

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