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学習者起点の学び(2022/11-2023/12)

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新学習指導要領の主体的な学びは「学習者起点の学び」の一側面を持っている。こ「学習者起点の学び」の促進するためには、どのような視点や工夫が必要なのだろうか。
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#学習者

#学習者起点 生徒がテストをつくる 

教師主導から学習者主導へ下記セミナーの実践中の授業メモ 生徒がテストをつくる 学習者の知識を定着させるには、授業や宿題で問題を解かせ復習させることが多いだろう。学習者起点の学びで、復習を考えてみた。  今回、学習者自身がテストをつくる活動を実践した。グループ毎に学習内容の範囲を指定し、テストをそれぞれ作る。作ったテストを他のグループが解く。学習内容が一層定着するだろう。 1.Googlフォームズでのテスト問題を作成するためのシートを用意し、   学習者が四択問題をつくる。

#学習者起点 ヒントカード

教師主導から学習者主導へ下記セミナーの実践中の授業メモ ヒントカードで思考の道すじをつける 学習者起点の思考を促進するために、課題に対して時間差でヒントを出す。グループ活動では、ヒントが出た時点で対話が生まれ思考活動が活発になる。  本実践では、中学2年生の季節風が吹くしくみを考える活動で、3分間毎にヒントカードを提示し、課題を解決できたと思ったグループから教卓へ教師に説明しにくる授業展開を実施した。以下画像は、授業で使用したヒントカード。 〇授業の流れ A:準備  ・

#学習者起点 説明しない

教師主導から学習者主導へ下記セミナーの実践中の授業メモ 重要ポイントを説明しない 学習者起点の学びを促進するために、知識のインプットをグループ毎に取り組めるよう授業の流れを考える。  本実践では、映像を視聴し、何が重要ポイントなのかを、生徒に対話させる。教師は、何が重要ポイントなのか説話しない。次に、そのポイントを根拠として課題解決をグループで考えさせる。ポイントがずれたグループは、映像や教科書を再度確認し、課題へ思考錯誤し始める。ここで、教師は挫折しそうなグループへ支援を

#学習者起点 グループの役割

教師主導から学習者主導へ下記セミナーの実践中の授業メモ グループ毎に少し違う役割を 調べ学習後に発表をする課題について、調べる対象をグループ毎に少し変えることにより、グループの責任感を高め学習者起点の活動を促す。いわゆるジグソー法の実践に近い。また、グループ内でも役割を与える。  例えば、中学3年生の宇宙の単元で、太陽系の惑星の特徴を調べ発表する課題で、異なる惑星をグループに割り当てる。今回は、くじ引きで惑星を決めた。また、グループ内の役割は、リーダー、惑星モデル作成、資料

#学習者起点 手足の活動

教師主導から学習者主導へ下記セミナーの実践中の授業メモ 手足の活動を交える ものづくり活動などの身体活動を伴うと、活動中に疑問が生まれ、課題に対して学習者の関心が高まる。そして、疑問が生まれ解決しようとする活動起点となる。  例えば、中学3年生の宇宙の単元で、太陽系の惑星の特徴を調べる課題の前に、惑星のモデルをつくる。なぜ、この惑星はこのような色や形をしているのか疑問を持つ。 ◎効果 (準 備) ・ (0a)席替えによる交流で、考え方の違いに気づく。 (活動2) ・(活

#学習者起点 毎日席替え

教師主導から学習者主導へ下記セミナーの実践中の授業メモ 毎回席替えをし、交流を促す 毎時間、席替えツールを利用して席替えをする。異なる生徒間の交流を促し、他人との考え方の違いに気付き、学習者起点の学びをつくる。 効果 : (0)生徒は席替えによる交流により、考え方の違いに気づく。 (2)(1)により、教師は生徒のようすが観察でき、個別支援ができる。 (2)(2)(a)により、個別支援が手厚くなる。 課題 : (2)で学習者の一部は学習過程で「何をすればよいか?」迷う。 (

#学習者起点 活動手順書

教師主導から学習者主導へ下記セミナーの実践中の授業メモ 細かい指導は、タブレットに活動手順書を配付 10分間の教師の説話で触れることができない内容は、活動手順書をタブレットに配信する。 効果 :(2)で教師は生徒のようすが観察でき、個別支援ができる。     (2)で個別支援が手厚くなる。 課題 :(2)で学習者の一部は学習過程で「何をすればよいか?」迷う。     (2)活動によっては、ただの自習になる。 次回は、課題へのアプローチを実践する。