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【appeals'24】へのお誘い

 久しぶりにnoteを更新することに。というのも、どうしてもご協力いただきたいことがあって、FBに投稿したものを少し加筆して転載する。つまり、お願いごとがあって投稿するのだが、しかし、このまま沖縄の状況を変えられないままの「本土」は本当にそれで満足なのだろうかという思いに至るという感情も後押ししている。わたし自身はいわゆる社会運動に加わってすでに26年が経ち、何も、本当に1ミリも変わっていない現状をまの当たりにしてもがいている。さて、みなさんはどうか。署名運動やスタンディングや街宣をして、何かを動かすことは出来たのだろうか。
 昨年の9月から「米軍廃棄物パネル展」で全国をまわっている。そこで交流するひとたちは、沖縄の現状を憂う気持ちであふれていたのだが、しかし「なにをしていいのかわからない」と言って、結局は同じことの繰り返しをするにとどまっている人の姿も多かった。そうなると、所属する組織を維持するための口実としての運動になり、あらゆるところでいわゆる「タコ壺化」現象が起きていた。結局それは、なにを意味するのだろうか。
 沖縄のいたましい現状は、わたしやあなたの「運動」のためにあるのではない。かわいそう、かなしい、日本政府ひどい、と思っていてどうにかなるものではない。そんな「思い」などでどうにかなっていれば、いまごろどうにかなっているだろう。「この運動には意味がある」と自分に言い聞かせて何十年も同じことをして過ごしてはいないだろうか。疑問である。

 決してわたしは人の行為に批判をしたいわけではない。それぞれに出来る範囲は決まっている。いつか命が尽きるということを考えれば、それに費やす時間も限られている。わたし自身が過ごしてきた26年を顧みても、それは無駄なことだったと考えることは本当に苦痛で、でも実際に何も出来ていないことには反省すべきだと思いいまに至る。だから他者へ批判出来るような立場にもなければ、そんなことをして何にもならないことをよく理解している。が、しかし、ちょっとだけ耳を貸して欲しい。

 一昨年と昨年は選挙に挑んで、とにかく新しいことに時間を費やした。仕事も学校も貯めていた老後の資金も犠牲にしてきた。でも、何も変わらなかった。つまらないプライドのほとんどを捨てたが、何も変わらなかった。いまあるものは、目的の達成とささやかな信念だけだ。何を捨てても、何をやっても、何も変わらない。そうであれば、何でも試してみようと思うし、むしろ試していないことは可能な限りやるべきだろうと思う。どうか、沖縄の負担軽減実現のために力を貸して欲しい。

 先日、appeals'24に参加して千葉県知事に #地方自治を無視する国に沖縄との対話を求める要請書 を提出したところ、知事の目を通ったとの報告メールを受信した。これで、千葉県知事は'知らない'とは言えなくなった。

 要請というと面倒だとかやり方がわからないなど、複雑に考える人がいるが、いまはウェブでも受け付けている。下記ページには、全国46都道府県へ要請や意見が出来るフォームへ繋がるURLが掲載されているので、お住まいの地域をタップして各種ダウンロードページからひな型を使ってコピペして要請の送信を完了して欲しい。
https://appeals24.com/foam/
(appeals'24 ウェブ要請)

 ちなみにわたしはウェブと郵便の両方で要請書を提出した。

 また、山形県鶴岡市では「沖縄に応答する会@山形」の漆山ひとみ氏が同趣旨で請願書を提出。結果は不採択となったが、賛成意見が充実していた点はかなり参考になった。以下に鶴岡市議会のYoutubeを張り付けるので鶴岡市議会議員の田中宏議員の討論内容も聞いて欲しい。特に変わったことを言っているわけではないのだが、しかし沖縄県以外の地方自治でこうした姿が見れることはなかなかない。(過去に、埼玉県春日部市議会、千葉県船橋市議会、新潟県新発田市議会、滋賀県議会など様々な議会で意見書などが不採択となっている。)
https://www.youtube.com/live/SzAFKYMWVu8?si=DYLfhdeA3VXFNuDH 令和6年3月定例会 令和6年3月19日 鶴岡市議会YOUTUBE)
https://www.city.tsuruoka.lg.jp/shisei/gikai/chukei/rokuga/20240319.html 令和6年3月定例会 令和6年3月19日(請願第1号)鶴岡市議会HP)
https://www.city.tsuruoka.lg.jp/shisei/gikai/kaigiannai/kekka/kaigikekka202403.files/R6.3kaigikekka.pdf
(議発第24号 令和6年3月21日 鶴岡市議会 会議結果)

 各地での活動報告については、以下URL先で確認出来る。
https://appeals24.com/appeal/
(appeals'24 活動報告)

 このようにして、自身の自治体から声をあげることは、自身の自治体が沖縄という自治を他人事と考えているのかあるいは無関心でいるのか、はたまた代執行された沖縄を見て自身の自治のことも真剣に考えているのかが鮮明にわかる。

 '政治に無関心'だという言葉はよく耳にしますが、みなさん本当に政治に関心があるのだろうか?社会の基盤は地方自治からだ。社会の混迷や混乱はそうした地方自治の機能不全から起こってくる。それがひいては国家そのものの姿になるという議会制民主主義の原則を考えれば、沖縄に代執行がくだったこのろくでもない事態は、ろくでもない地方自治とろくでもない市民から連鎖しているに他ならない。ということは、この代執行は民主主義そのものであり、日本が重んじる民主主義が崩壊しているわけではないということにもなるだろう。

 「沖縄頑張れ」といって沖縄だけに頑張らせるのはもうやめよう。それに、沖縄は長年にわたり頑張ってきている。いま、わたしやあなたが頑張る必要があるだろう。

 新しい試みにご協力ください。沖縄の自治を壊さないようにと、あなたの自治とあなた自身がたたかって欲しい。

#地方自治を無視する国に沖縄との対話を求める要請書

以下、appeals'24のHPより転載。

 辺野古の基地建設工事について、ついに国は沖縄県の権限を奪い、「代執行」という形で大浦湾側の埋め立てに着手しました。沖縄県はこれまで再三にわたり辺野古の基地建設に反対の意志を表明し、国に対して対話での解決を求めてきました。しかし、国はその訴えを一顧だにせず、「辺野古唯一」の姿勢を崩さぬまま代執行に踏み切りました。本来、「対話」とは、対等な関係の中でお互いの意見を表明し歩み寄りながら、相手の決定権も尊重し、解決策を探っていくプロセスではないでしょうか。「辺野古唯一」前提の対話などあり得ないのです。沖縄の声を完全に無視する国の姿勢が明らかにするのは、この対話を実現させるのは、沖縄だけの声ではなく、むしろ、沖縄以外の日本に住む私たちの声が重要であるということだと思います。

 2024年の7月と12月に全国知事会が開催されます。この日を念頭に、沖縄に大きな基地負担を強いている沖縄以外に住む人の課題として、全国津々浦々から自分の住む町で声をあげる行動を呼びかけたいと思います。地方自治の観点からも辺野古の工事を一旦止め、「辺野古唯一」ではない解決策を沖縄県との対等な対話で模索することを国に求めることを趣旨として、全国の都道府県知事、市町村長にあてた行動をぜひよろしくお願いします。

※沖縄以外に住む人々が足元から声をあげていくという趣旨に照らし、46都道府県の地図で「appeals’24」のロゴを作成しました。

以上転載終わり。

※要請したよーという方がいましたら、ぜひともお知らせください。
活動報告に記載します。ありがとうございます。

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