ひろまつ現象

これってどういう意味?と思っても調べるまでに至らない事、それをふと全く関係ない時に「あれってそういう意味か」と理解する事がある。
それを僕は、「ひろまつ現象」と名付けた。

「ひろまつ現象」は僕が好きな「ラブ&ポップ」という映画に由来する。エヴァやシンゴジラで有名な庵野秀明が監督を勤めた、村上龍の小説を原作とした90年代後半の女子高生の援助交際をテーマとした作品なのだが、その劇中で、主人公とその友達がモロ師岡演じる中年のサラリーマンに声を掛けられ、しゃぶしゃぶを一緒に食べるシーンがある。
このサラリーマンは女子高生二人を相手に終始自分の娘の自慢でマウントを取り続ける。
そのマウントの中でサラリーマンは例の言葉を言い放つ「俳優の(自分の娘が)ひろまつに似てるって言われるんだ」と
かれこれこの映画は僕自身5回ほど観てるのだが、5回中5回とも「ひろまつ」が誰なのかは一度も理解出来なかった。ただ「ひろまつ」とやらが誰なのかを知ろうとも思わなかった。
しかし、その時は突然訪れた。仕事中にふと「ひろまつって広末涼子の事か」と
正直実際にそうなのかは確証がないのだが、この映画が公開されたのが1998年であり、この頃の広末涼子は人気は絶頂期だったので間違いないだろう。
若者に大人気の広末涼子を知ってるような素振りで間違える、若者文化に縋る中年の滑稽な姿を描いたのがこのシーンだったのであろう。

こうして「ひろまつ現象」は誕生した。


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