『蒼海』22号掲載7句
六月の再会蒼樹清らなり
揚羽ゆくむかし川底だつた道
夏のれん皿洗ふ音響きをり
ふふみては頷く兄や冷し酒
レジ奥の黒電話鳴る夜の秋
桃の皮剥ぐとふ愉悦微かなる
ビル群にそれぞれの窓秋来る
南波志稲
作句時季は昨年の夏~立秋の頃。
派遣社員として西新宿で働いていて、このままでいいのか悩みながら転職も考えていたりして…。
ちなみに1句目の「六月の再会」というのは、コロナ禍で休止していた対面での定例句会が再開されたのが嬉しくて、挨拶句として提出したものです。
ですが、振り返ればその後、仕事の都合や転居のために句会に出席できないまま。
せっかく都内に戻ったのですから、なんとか出席したいものです。
*ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。