志稲20171228100首詠2

百首会のこと・2(準備と実施)

 さて、イベント企画の最初に決めるのは「いつ・どこで」ですが、今回のひとり百首会の開催場所に選んだのは「BOOK AND BED TOKYO」の浅草店。知る人ぞ知る的スポットかもしれません。コンセプトは「泊まれる本屋」。といっても本は売ってないのですが。

 本店が池袋にありますが、まだ泊まったことはありませんでした。浅草店は今年の10月にオープンしたばかり。いろいろ検索するに、浅草店は「穴場」らしい。

 ここを思い出したのは偶然の思いつきでしたが、都内、駅近、分かりやすい、一応観光地(吟行もできる)、近くにスタバもコンビニもドラッグストアもある、フリーwi-fi完備、冷暖房完備、共同だけどシャワー・トイレ完備(シャワー利用は24時まで)、24時間出入り自由、チェックアウト11時、こういうコンセプトの簡易宿なら客層も悪くないだろう、夜通し起きていても他のお客さんに迷惑にならなそう、etc…というわけで自分でもこの選択は90点だったと思います。

 ただ室内の明るさがどの程度かはちょっと心配でした。これはまったく問題ありませんでした。実はBGMなんかも想像はしていましたが、夕方の時間帯の音量は作歌には向かないなと思いました(耳栓は受付で貸してくれますが)。それで隣のスタバへ行っていました。夜が深くなるにつれてボリュームは下がり、23時過ぎには止まっていたと記憶しています。

 個室はカプセルホテルと同様のつくりですが、純粋に寝るためだけなら十分だと思いました。「鶴タイプ」の方はここで作ってもいいわけですし。私くらいの体格(162㎝ Lサイズ)でもCompactタイプで十分。男性で背が高かったりすると少し窮屈かもしれません。

 ほかのお客さんの年齢層は、女性は20代~50代くらい、男性は30代~60代くらい。みなさん物静かな感じ。場所柄か、欧米人とおぼしき旅行客が1割くらい。

 持ち物としては、iPhoneとiPad、ネタに困ったとき用に歳時記(冬)、ヘッドホンとイヤホン、最低限の着替え(インナー等)。数千円をチャージしたSuicaと、クレカ。(※BABTでは現金払いができないため)結局、歌を記録するのに使ったのはiPhoneのメモ帳アプリのみでした。

 何人かで実施し、百首会の終わりに作った歌を回し読みしたりするなら、PCや、紙や筆記用具や付箋が必要かもしれません。もし、参加者がネットやCloudに慣れているならペーパーレスでやれるかもしれません。

ただ、やってみてわりとへろへろになったので、もし回し読みなどをするにしても、さらっと目を通すくらいで短時間ですませたい感じではあります。後日改めて、とか。

 近くにコンビニもありますが、脳のために糖分は常時補給できるといいと思います。個人差はあるでしょうが、百首会を乗り切るのには、カフェインよりもエネルギー源確保のほうが切実です(真顔)。

 あとはペース配分。私はかなり緩めに、BABTに向かう途中の16:00くらいから始めて、終わりは2日目の11:00までに100首、最低ラインは60首以上、と決めていました。最低ラインは自分で決めて自分で守るようにしたほうがいいと思います。睡眠時間はなるべく確保する方向で。「100首作るまで寝てはいけない」みたいなルールは体に悪いのでやめたほうがいいよ…って思う。ゲーム性は高くなりますがあまり益もなさそうな気がいたします。

 そんなわけで、作歌時間を
1日目5時間、2日目も5時間、計10時間、
60分×10時間=600分
と仮定。

 つまり、6分から10分に1首のペース、1時間に6首から10首くらい作ればOK、という、低すぎも高すぎもしない目標を設定できたのであとは作るだけ、でした。

(3に続きます)