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『蒼海』10号掲載7句+α


夏至の日やマスクの内の大あくび

暑中見舞会ひたいとのみ書き添へて

ハンカチにくるみて螺子の遺品めく

ごきぶりを遣らひしのちも壁は壁

線路炎ゆもとより帰る町は無し

夏雲やせめて終点まで往かむ

向日葵をなぎ倒すほど笑ひたし

           南波志稲


詩歌関連の記事はだいぶご無沙汰になってしまいました。

今号は7句掲載。もう巻末から自分の句を探す癖がついていて「そういうとこアレだぞ」と自戒…しつつもなかなか見つからず、まさか全落ち…と焦りかけたところでそういや投稿時は埼玉だったわ、となりました。無事発見。

昨夏コロナ禍下の繁忙期、都心勤めゆえにどこかへ行きたくても自重自粛を強いられ、残暑厳しき折ということもあり精神的にもういろいろとアレな状態。いま思えば広いのだけがとりえの部屋で昆虫G(しかもでかい)の出現におびえつつ闘いつつ、まぁよくがんばってたよねという感想しかございません。自分乙×∞。

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「オンライン句会レポート」で会員の中村想吉さんに拙句を取り上げていただきました。

聞くだけは聞かうか穂紫蘇しごきつつ  志稲

句評は『蒼海10号』にてお楽しみください。


*ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。
江ノ電乗りたいなー。