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つかの間の幻影

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志稲です。結社誌等への既発表作品をまとめています。
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2020年11月の記事一覧

『蒼海』9号掲載6句

『蒼海』9号掲載6句

吾は穢れたりきや春の水に問ふ

藤棚の濃きも淡きもみつしりと

内見の窓開け放ち初夏の風

郭公やひとりで住まふ2DK

消毒に慣れし手指へ南風吹く

ひなげしや単線路沿ひどこまでも

          南波志稲

 今年4月~5月の初めころ、ステイ・ホームで外出もままならなかったころの句です。

 前号からのつづきになりますが、国立の15平米ほどのワンルームは狭いだけでなく諸事情で洗濯機を置く

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