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2020年6月の記事一覧
『蒼海』7号掲載6句
掛稲の列見晴るかす小海線
信濃路や軸逞しき榎茸
ほの温きおやき頬ばる秋の暮
校正の眼の奥熱し曼殊沙華
まちぼうけ喰ひしごとくに帰り花
決心は固し紺地の日記買ふ
南波志稲
『蒼海』には毎回10句投句しているのですが、どうも6句掲載が定位置になっていていかんなぁと思います…が、落とされた理由は投句から半年近く経ってみるとなんとなくわかるもので、精進せねばと思います。
この前
『蒼海』6号掲載6句
緑蔭に御籤ちひさく開きけり
アルデンテふふめば紫蘇の産毛かな
夕立ちにかかと濡らすや神楽坂
風鈴や腿をぬんぬん猫の足
黒葡萄ひと粒ごとに潤む夜
銀漢やをとこ一人を棄てかねつ
南波志稲
『蒼海』(季刊)6号発行は12月20日。実はもうとっくに7号も出ているのですが、noteに載せるのがすっかり遅くなってしまいました。
作句自体は昨年の6月~8月上旬(だっ