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つかの間の幻影

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志稲です。結社誌等への既発表作品をまとめています。
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2019年10月の記事一覧

『蒼海』5号掲載6句

『蒼海』5号掲載6句

躑躅はや花弁朽ちたり小松石

はつなつや皺黒々と亀の足

新じやがの皮つややかに量り売り

遠雷や講義は青き火のごとく

蚕豆や友と語らふ半個室

エスカレーター地下より上り風光る

               南波志稲

最新号が発行されて1か月ほど経ちましたので忘れないうちに公開します。

投句は今年の5月のGW明け。この時は、GWの終わった後にやっと休みが取れたので江東区の清澄庭園に行って

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『蒼海』4号掲載7句

『蒼海』4号掲載7句

カーラジオ途切れ冬野の道ますぐ

顔ぢゅうの穴ぢぐぢぐと風邪籠

沢庵を灯として半ライス

薄氷や母を刺したき頃ありき

春一番血潮に渦の生まるるか

歯ブラシに嵌まりし韮よ旅半ば

家族旅行現地解散梅の花

               南波志稲

はじめにお詫びですが、結社誌『蒼海』の現時点での最新号は第5号です。
第4号掲載の句をそのうちにと思っているうちに3か月たってしまいました。

第4

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