第105回全国高校野球選手権三重大会展望

こんばんは。駅伝大好きマンです。いよいよ夏の大会も近くなってきたので三重大会の展望を(自分の考えをまとめるのに最適なんですよね)。最後まで読んでいただけると幸いです。それでは早速!

組み合わせ

本命・・・三重
対抗・・・いなべ総合、海星、津商
次点・・・津田学園、宇治山田商、松阪商
左から個人的に優勝の可能性が高いと思う順になっています。実質この7校による優勝争いになるかと思います。ここ以外で優勝するとなると、93回大会、100回大会並みの大荒れ大会になるでしょう。

 

王者三重と津商が有力のCゾーン


まずは、大会史上初の3連覇がかかる三重。昨年レギュラーとして甲子園に出た5名を中心とした打線は強力。例年強力打線で勝ち抜いていくのが印象的ですが、とにかくミスが少ないんですよね。そういう意味で今年も優勝候補筆頭なのかなと。不安要素…とまではいきませんが、投手力自体は過去2年ほど抜けていない印象なので、5、6点の勝負に持ち込むことは可能かと思います。
 Cゾーンで三重最大のライバルになるのはやはり昨夏・昨秋準Vの津商。松田ー樋尾のバッテリーが目立ちますが、現チームになってからの上林と野島の打撃向上が素晴らしく、彼らが2、3番の役割をしっかりと果たしているので4番樋尾の負担が減った印象。戦力的には三重に次ぐと思いますが、4番手予想にしたのはこの組み合わせ。順調に勝ち進めば準々決勝から松田が3連投することになりますが、準々決勝も3回戦と連日、しかも初戦が四日市工業になれば初戦から消耗は避けられません。春は加藤が2番手として十分な成長を遂げましたが、宮本監督がどこまで加藤に試合の命運を預けられるかが優勝を左右しそうです。
 Cゾーンで他に力のある高校を挙げるなら四日市工業、久居、昴学園、高田、桑名西でしょうか。このあたりはCゾーンを勝ち抜く、まではいかなくても、三重・津商を楽な展開に持ち込ませない力のあるチームですね。四日市工の早川・高山、久居の2年生ショート紀平、高田の中山ー藤田のバッテリーは注目ですね。久居農林・久保田の投球術、桑名工業・一色桑名西・牛田のプレーも見どころ

海星、宇治山田商を筆頭に実力校ひしめくDゾーン

 第3シードの海星はここ10年で最も戦力が充実。伊藤山川白山のクリーンナップも強力ですが、打線の核は1番主将の田中。抜群のバットコントロールで相手投手としては最も打ちとりづらく、プレッシャーのかかる打者ではないでしょうか。仲野、高橋、伊藤、服部の投手陣も安定感があり、大崩れしないのが強み。例年ここぞの場面でボーンヘッドが出てしまうので、そこさえ出なければ・・・
 海星と実力が拮抗しているのが山商。前田、鈴木の2枚看板に、小泉、家城を中心としたセンターラインは堅実。秋は南予選で三重を下し1位通過すると、春の県では体調不良続出レギュラーの半数欠いた中で津田学園をあと一歩のところまで追いつめるなどチームの実力は確か。山商の場合は、「弱いところにはとことん強いが、強いところにはめっぽう弱い」という試合がよく見られるが、海星に勝てれば流れが一気に変わりそう。
 他には秋ベスト4の木本、秋ベスト8で三重を追いつめた近大高専、中堅校の暁、松阪、津西、毎年安定したチームを作る伊勢と宇治山田など実力校が揃った。ただ松阪ー津西、近大高専ー伊勢、木本ー暁が初戦でぶつかるなど、山商と海星とぶつかるまでに消耗することは避けられなさそうか。注目選手は木本の榎本ー久保のバッテリー、近大高専の池田、松阪の中西、伊勢の梅元、宇治山田の牧戸といったあたりか。海星伊藤、山商小泉、木本久保と2塁送球タイム1.8秒台のプロ注目捕手が3人が同ゾーンに揃った。

頭一つ抜けたいなべ総合を軸としたAゾーン

 秋の初戦敗退から巻き返して7年ぶりに春を制したいなべ総合が有力。昨夏の経験者の梨本、石垣、辻を中心にセンターラインは今年も堅い。特にいなべのショートは毎年県内トップの守備力を誇りますが、今年は好打者でもある石垣が務めるということで攻守に注目。高田・水野の両右腕も力のある直球を武器に先発、リリーフともにこなす。
 いなべ総合を追うのが秋ベスト16春ベスト8の皇學館。秋は海星、春はいなべに1点差で惜敗。好投手がいない分、5人の継投で試合を作りますね。2年の堀内以外は相手打者を交わして勝負するタイプなので、捕手の笹木が5投手をどのようにリードするか。リリーフエースの2年堀内は打撃も非凡なものがあり、試合終盤に打席が回ると面白い存在。
 他の有力校は、白山、神村学園伊賀、鈴鹿。白山はもうシンプルに140キロ右腕の石川がどれだけ抑えて、大崎が打てるかというチームですね。大崎は一冬超えてかなりパンチ力がついてきた印象。春の県大会では2試合で2本塁打2二塁打を打ち、マークが厳しくなりそう。神村学園伊賀も創部4年目になり県内の上位校と試合をしても簡単に負けないチームへと成長。エース増田がどこまで粘れるかにかかる。昨夏いなべを下した鈴鹿は昨年からレギュラーだった市川と畝本が1,2番に。エース岩渕は130キロ後半の強い真っすぐを投げます。

津田学園・松阪商業のシード校に菰野・四日市がチャレンジ

 昨秋初戦敗退ながら、春はベスト4と巻き返した津田学園。前チームから4番に座る岡田を中心に今年も強力打線を形成。佐川監督の目指すどのちーむからでも6,7点を取れるチームに今年も近づきつつある。岡田と双璧の長打力を誇る影井、俊足の小林、巧打者の近藤など役者は揃っている印象。投手陣は前チームから活躍している伊達と阪本に加藤、坂下が成長し、厚みのある投手陣に。強力打線を擁しているだけに、4失点以内に抑えることができれ勝利できる確率は高い。
 秋春ベスト8の松阪商業は、昨夏ベスト4へ進んだスタメンが6人残りチームとしての完成度が高い。例年得点力のある打線が強みだが、今年はディフェンスが固い。技巧派左腕の八木、3番も打つ右腕の米満の両2年生は驚くような球はないが、確かな投球術で安定感は抜群。米満の後を打つ阪口も打力が高い。小柳は8番打者だが、遠くへ飛ばす力はチーム1で秋の県大会では本塁打を放った。秋に1番を務めた上田が入ってくればより打線に厚みがでる。結城の野球センスの高さ感じるプレーにも注目。
 シード校の2校を追いかけるのが菰野。エースの高岡は春の木本戦で自己最速140キロをマークし、16奪三振で完投。今年も菰野に好投手ありと示した。重点課題だった捕手育成と打線のレベルアップがどこまでできているかといったところでしたが、まさかの1年生を5人レギュラーに起用してきたのは驚きました。ショート千種の守備にも注目。中堅校の四日市四日市南ももつれた展開に持ち込めれば怖い存在。

駅伝大好きマン的注目選手10選

久保(木本)捕手
千種(菰野)遊撃手
紀平(久居)遊撃手
牛田(桑名西)二塁手
田中(海星)三塁手
前田(宇治山田商業)投・遊
伊藤(三重)投手
石垣(いなべ総合)遊撃手
久保田(久居農林)投手
藤田(高田)捕手

木本の久保は2年間追い続けた選手。集大成を見せてほしい。菰野・千種のハンドリングは県内屈指、久居の紀平も来年に向けて注目したい。投手は今回は三重・伊藤、久居農林・久保田と技巧派左腕に絞った。高田・藤田はバッテリーを組む中山が注目されますが、上のレベルでもやれる好捕手かと。海星・田中といなべ総合・石垣の高い打撃技術も楽しみ。

長い文章を最後まで読んでくださりありがとうございます(たぶん誰も読んでない)。7年前高校球児だった自分もすっかりただの野球大好きおじさんになってしまいましたが、選手たちのプレーにいつも刺激をもらっています。今年も熱戦が繰り広げられそうでワクワクしますね!選手のみなさん、頑張ってください!

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