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2019年11月11日の水星の太陽面通過(日本時間11月12日)

2019年10月10日のCOBRAの記事「The Silver Trigger」で紹介された記事「Transit of Mercury on November 11, 2019」を翻訳しました。


"11月11日は毎年の11:11ポータルの日ですが、今年は水星が太陽を横断して通過するという稀な日でもあります。"


元記事:


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Photo by Brocken Inaglory

上の写真の真ん中よりの下の方をご覧ください。2006年11月8日、水星が太陽面を横切った時には、小さな黒い点として観測ができました。

今年2019年11月11日(日本時間では11月12日)、太陽に一番近い水星が、再び太陽面を通過します!太陽光フィルターを使用した望遠鏡を使えば、通過する瞬間の水星はこちらの写真のように黒い点として見つけることができます。地球から見ると、水星の直径は太陽の直径の194分の1です。 日食観測の専門家Fred Espenakは望遠鏡の50倍から100倍の拡大鏡を使用することを勧めています。

太陽光フィルターの適正な使用法をご存知ない方は、お近くの天文学クラブなどに使い方をお問い合わせください。

水星が太陽面に現れるのは日本時間午後18:36です。そして太陽に最も近づく瞬間が21:20で、終わるのが0:04です。アメリカ東海岸にかけては望遠鏡で観測が可能です。

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通過(トランジット)の全行程を観測できるのは南米、アメリカ北東部、アフリカ最西部です。※日本からは観測できません。

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水星通過はどのくらい珍しいの?

金星の通過よりかは頻度が高いですが、2001年から2100年の一世紀の間には僅か14回しかありません。

これまで、1999年11月15日、2003年5月7日、2006年11月8日、2016年5月9日に観測されました。今回を逃すと次は2032年11月13日まで待たなければなりません。

May 7, 2003
Nov 8, 2006
May 9, 2016
Nov 11, 2019
Nov 13, 2032
Nov 7, 2039
May 7, 2049
Nov 9, 2052
May 10, 2062
Nov 11, 2065
Nov 14, 2078
Nov 7, 2085
May 8, 2095
Nov 10, 2098

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太陽系の惑星のうち、地球よりも太陽から近い軌道をめぐる惑星は『内惑星』と呼ばれています。内惑星が地球と太陽の間を通る時、太陽面通過が起きます。

水星通過はどうして起きるの?

内惑星は金星と水星のみです。地球が太陽を通る面を水星がちょうど横切るとき、水星通過が起きます。もし二つの惑星が常に同じ面を軌道していたのなら、水星通過は年に3~4回は見られていたことでしょう。

しかしながら、水星の起動は地球の起動よりも7度ほど傾いているため、水星が地球と太陽の間を通る時は大体太陽面の北部か南部にいることになってしまいます。したがって、水星通過は一世紀の間に13~14回しか起きない、比較的珍しい現象なのです。

水星の公転周期は88日です。そのうち地球の公転面と交差する点を、『交点』と呼びます。水星が北から南の方へ移動している時の交点を下降交点といい、逆の場合を上昇交点と呼びます。

2019年11月11日には水星が上昇交点を通り、太陽ー水星ー地球の内惑星直列をします。水星通過は5月と11月に見られ、5月のものは下降交点、11月は上昇交点となります。

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11月11日の俯瞰図

Posted by Bruce McClure in TONIGHT | November 9, 2019

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