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ベテルギウスの減光は超新星爆発の前兆か

COBRAの2020年1月20日の記事「Blue Dawn」で紹介された記事「The Fainting of Betelgeuse」を翻訳しました。

※翻訳料は無しです。お気に召しましたらぜひサポートをご検討くださいませ。


"ブレークスルーに近づいているもう一つの兆候は、ベテルギウスの発光が暗くなっていることです。

ベテルギウスはオリオン座の恒星で、いま暗くなってきているのは二元性の終焉を示すものです。

オリオンの三角法<トライアンギュレーション>がいま完了に近いからです。

ベテルギウスは、これから10万年以内にスーパーノバ(超新星爆発)が起きると予測されており、現時点の暗さはすでにスーパーノバの段階にすでに突入した可能性の兆候です。"


元記事


JANUARY 10, 2020 / DR.TONY PHILLIPS

もしかしたら私たちが生きている間に、それとも今から百万年後に、赤い巨星ベテルギウスが超新星爆発を起こすかもしれません。

その結果生まれる超新星は満月の明るさに匹敵すると言われています。そうなると地球の夜空は一変することになるでしょう。天文学者たちは現在の「ベテルギウスの減光」を細々とチェックしているのも無理はありませんね。

「減光 Fainting」は実際に天文学用語として使われています。星から発せられる光が暗くすることを指します。そして今、ベテルギウスの光は明らかに暗くなってきています。

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こちらの比較画像では、ニューメキシコ州アニマスに住むBrian Ottumさんが同一の望遠鏡と観測方法を使って約4年後に撮影したベテルギウスが写っています。

ペンシルベニア州ビラノバ大学のEdward Guinanらは先月、ベテルギウスの輝度が2019年10月から低下し続けており、2019年12月7日には史上最低のV=+1.12 magを記録し、25年以上の観測史上で最も光が弱くなっています」と報告した。この報告はちょっとしたセンセーションを巻き起こしました。

12月に研究結果発表がされたとき、実はベテルギウスはそれよりさらに暗くなっているとは誰も想像していない事実でした。「2020年1月6日時点でのベテルギウスの輝度はV=+1.37でした」とGuinan氏は報告しました。これはその前の月に観測された「最低値」より20%も暗い数値です。

ビラノバ大学の研究チームによるここ3年間のデータによれば、ベテルギウスの急速な減光は誰の目にも明らかです。

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グラフでの最新測定日は2020年1月6日です。

減光は肉眼でも簡単に確認できます。少し前まで、ベテルギウスは夜空で10番目に明るい星でした。それが今では21番目に落ち込んでいます。日没後に東の空に現れるオリオン座を観察していると、オリオンの肩にあたる部分の光が以前よりも明らかに薄暗くなっていることが分るでしょう。

天文学者たちは、ベテルギウスがずっとエネルギー危機の瀬戸際にいることを知っていました。核部分の燃料がなくなりそうになっているのです。もしエネルギーが尽きると、この星は爆発を起こして巨大化し、1604年以来初の天の川での超新星爆発となって観測されることになるでしょう。研究者たちは今後10万年以内にベテルギウスの超新星爆発は確実に起きることを予想しています。

現在の減光は、爆発前の最後の前兆なのでしょうか?それはわかりませんが、ベテルギウスは光をゆっくりと変化させる変光星なので、もしかしたらいつもより深い減光をしているだけなのかもしれません。もちろん、昔日の天文学者も夜空を見上げて同じことを考えていたのでしょう・・・

そして明日には夜空が様変わりしているかもしれません。

最新情報に期待が高まります

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