シーズン残り2試合、史上初を更新する「54-57」達成
”大谷翔平がすごい”と日々報道されてはいるが、どれほどの偉業を成し遂げているのか。あまりにも漠然としすぎていまいちわからないということを最近野球に馴染みのない数人の同僚に聞かれた。確かに、野球に馴染みがない人は「54-57」とか言われても、全然ピンとこないだろう。調べようにも、記録の達成難易度や野球の常識といった前提があまりよくわかっていないと理解が難しいのも事実だと思う。野球人にとっては「同じ時代に生きててよかった・・・」と震えるほど偉大なプレイヤーである大谷翔平を、野球のルールが分からなくてもその凄さが実感できるように、頑張って書きます。
私なりに大谷翔平を解釈すると、「人類の無限の可能性を感じさせてくれる存在」である。
大谷翔平は、人類の無限の可能性を感じさせてくれる存在である。といっても何ら過言ではない。たまたま”野球”というフィールドで活躍して偉業を残しまくっているが、どの世界でも素晴らしい成果を出す人物であろう。大谷翔平がいかに素晴らしいか、ということの結論は”考え方と取り組み方”にあると、私は思っている。
普段、コンサル顧客の経営者やコーチングのクライアントの相談を受けていて感じるのは、人間は基本的に皆、無意識に「前提条件に縛られているということ」だ。
”投手と打者の二刀流なんて成功する訳がない”、”日本人がメジャーリーグでホームラン王を獲れる訳がない”、”日本人がメジャーで三冠王なんて・・・”
人間は既存の常識の枠外にあるような概念や空想に、ほぼ反射的に抵抗を示したり、”そんなことはできない、あり得ない”というふうに反応してしまうものである。(この「コンフォートゾーン」の話もどこかで書こうかな。)
世の中の当たり前とされている範囲内、すなわち一見疑いすらもしない前提条件の枠の中で99.9%の人間が暮らしているといえよう。
大谷翔平は、そういった世の中の当たり前や前提条件を「これでもか」というほどぶち破ってきた。
(ここに「日本人史上初メジャーリーグでの三冠王達成」が追記される可能性があるのが9月28日現在の状況。)
いや、ありえん量。ここまでスクロールする間に離脱発生するレベルである。笑
上記Wikipediaからの引用で記載した記録は、ほぼ野球界の既存の常識を打ち破る偉業の数々であるからまた衝撃だ。漫画でもその前提条件を超えて描ききれない域に来ているという事実は、マジで日本人全員が正確に理解した方がいい。
思うに、Wikipediaでみたお母様の、
というコメントから、大谷翔平の中の常識、いわゆる信念は「誰もやったことのないことをやる」ということなのだろうか。
人間は潜在的に持っている信念に基づいて行動する。大谷翔平の中では、「誰もやったことのないことをやる」ということが、信念に従った末の結果なのだろう。この考え方、すごい。
マンダラーチャート
大谷翔平がなぜここまでの偉業の数々を成し遂げてこれているか、ということを何とか理解しようとすると、一つに、”目標設定”があると思う。
大谷翔平が花巻東校時代に書いたとされるマンダラーチャートの話は比較的有名かと思う。
一言でいうと、マンダラーチャートとは目標達成のために使われる視覚的思考整理ツールといえよう。9×9のマスが書かれた紙の中心に大きな目標を書き、その周りに関連する要素やサブゴールを8つ配置する。さらに、それぞれの要素を分解して具体的な行動計画を書いていくことで、実現へのリアリティや日々取り組むことを明確にする効果があるツールだ。
そもそもこれを高校時代に詳細に書き詰めていたことと、野茂英雄の事例はあったものの、当時から「ドラ1 8球団」という、高い目標を設定していたということが素晴らしい。
結果的にドラフト指名は日本ハムの1球団だったが(当時メジャー行きを公言。その状況下での唯一の強行指名だった)、その事実を遥かに超える状況でドラフト会議の日を迎えている。
さらに、このマンダラーチャートの中に書いてある行動を全て超一流のレベルでやり続けていたことも、数々の証言や報道で知ることができる。
その結果、2024年現在のような誰もみたことのない境地において活躍をしているのだろう。
”目標を常に更新し続けることを自分の中で決めて、それを突き詰める”ということがいかに難しいか、そして誰がみても驚く結果を出して進んでいく大谷翔平は、控えめに言っても凄すぎる。
考え方と取り組み方が素晴らしい。(まとめ)
考え方: 大谷翔平は世間の「無理だ」という批判を超えて、野球界の常識を覆す偉大な記録の数々を達成し続けている。そのコアにあるのは、「誰もやったことのないことをやる」という信念に基づいたものだったのかなぁ、と推測すると、その考え方は素晴らしい。心の底からそう思えた瞬間、人間はエネルギーを得るのかもしれない。
取り組み方: 高校時代に作成したマンダラーチャートに書いてあることを全て実行・突き詰めた結果、当時書いていたことの何百倍もの価値がある記録や名声を打ち立てている。”目標を常に更新し続けること”の重要性のようなテーマで、直接大谷翔平にインタビューできたら、人生が変わるだろう。
我々野毛ペッパーズも大谷翔平と同じドジャー・スタジアムで野球をプレイしてみたい。その辺の草野球プレイヤーが「ドジャー・スタジアムで野球をやる」というのも、常識から外れた面白い目標設定だと思う。必ず成し遂げられるように、日々の考え方と取り組み方を常にアップデートしていこう。
野毛ペッパーズという草野球チームで「2030年12月31日までにドジャー・スタジアムでプレイする」という目標を持って活動しております。ぜひ応援よろしくお願いいたします!