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たそがれ祐天寺

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学生の時に東京に出て来て初めて住んだ町が「祐天寺」。 渋谷から3つめの駅というきわめて至便な立地でありながら、ひとたび駅前に降り立つと、思いのほか小振りなロータリー、駒沢通りに続… もっと読む
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2021年1月の記事一覧

青可荘203号室、思い出が染みついた部屋

青山学院大学2年生から約5年間、サザンでデビューしてからもしばらく住んでいたのが祐天寺駅近くの6畳一間の下宿でした。半畳のキッチン付きで風呂なしトイレ共同、階下には大家のおばあさんが障害者の娘さんと二人暮らししていました。 1万5千円という格安な家賃と、祐天寺駅から徒歩3分という立地の良さが気に入って引っ越したのですが、学校のある渋谷から10分ほどという便利さのせいか、訪問者はひっきりなしでした。最高滞在人数15人という記録も作ったその六畳間にしょっちゅう出入りしていたのは