写真を始めたときの思い出

確か2000年くらいに、LOMOを中心としたトイカメラブームがあったと思うんですが、LC-Aで撮られた写真をネットで見て、こんな写真を撮ってみたいな、と思ったのが写真を撮り始めたきっかけでした。

始めてのフィルムカメラ

当時LC-Aって3万円くらいだったと記憶しているんですが、当時の自分には高くて買えませんでした。なので代わりに、同じLOMOのSMENA35という、プラスチック製で三千円くらいの、それはそれはチープなカメラを買いました。

始めての撮影

当時住んでいた国立は春で、大学通りの桜が満開だったのを今でも覚えています。人生で始めてのフィルムカメラ。マニュアル露出。ピントは距離合わせ。
ワクワクしながら街を歩き、その風景にカメラを向けて、シャッターを切りました。
ですが、仕上がったプリントはどれもこれもアンダーで、あの美しかった桜は1枚も写っていませんでした。ピントもまったく合っておらず、写真デビューは散々な結果に。

露出の勉強

そこでまずは露出の勉強を始めました。その時に知ったのが、フィルムの箱には「こういう天気なら、絞りとシャッタースピードはこのくらい」という組み合わせが書いてあり、そのとおりに設定すればだいたい適正露出で撮れてしまうということでした。

FUJICOLOR 100
シャッタースピードは250
・快晴の海、山、雪景色:f16
・快晴:f11
・晴れ:f8
・明るい曇り:f5.6
・曇り:f4

ただ、感度が変わればこの数字も変わるので、なかなか覚えることができませんでした。そんなとき、あるウェブサイトに辿りつき、そこには以下のような露出設定が書いてありました。

ISO100。絞りはF5.6で固定。
露出制御はシャッタースピードで行う。
・晴れ:1/500秒
・晴れと日陰が混在:1/250秒
・日陰:1/125秒

とりあえずこれだけを覚え、晴れた日に屋外で写真を撮ってみたところ、露出が安定しました。今でも自分はこの設定を基準に露出を決定しています。

体感露出を鍛える

あとは街に出て、1枚撮影するたびにそのときの時間と天気、絞り、シャッタースピードをメモし、プリントが返ってきたらメモした露出設定と実際のプリントを見比べ、自分が感じた露出と実際の露出のズレを確認し、次の撮影へ、を繰り返しました。

振り返ると

あのとき無理してLC-Aを買わなくてよかったな、と思います。なぜならLC-Aは露出がオートなので、こんな思いをしなくても写真は撮れてしまうので、ここまで勉強しなかったと思うからです。
お金も時間もかかって大変だったけど、こうして得た体感露出はいまでも写真撮影の基礎として役立っており、良い経験になりました。

次に買ったフィルムカメラ

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