IPO後初の決算を迎えた注目企業『OLAPLEX』

noeru（@t_noeru）と申します。
オニール投資を実践（修行中）しながら、様々な企業の決算を速報しています。
そんな中、気になる企業を見つけたので、S-1やMarketSmithによるCANSLIMを簡単にnoteにまとめてみました。
その企業の名前は米ヘアケアブランド『OLAPLEX（オラプレックス）』です。

１．会社概要

会社名　　：Olaplex Holdings, Inc.
ティッカー：OLPX　（NASDAQ)
セクター　：一般消費財 
本社　　　：米カリフォルニア州
設立　　　：2014年
IPO          ：2021年9月30日

２．企業理念

『私たちの使命は髪の健康を改善するということ』

３．事業概要

ダメージヘアケア商品を提供する美容企業。
髪内部の結合を修復する「ボンド技術」を開発し、ボンド技術を業界内に広めた存在。
また、同社は特許技術を複数所有。

（S-1ではこの様に説明されています。）
OLAPLEXは、科学を駆使した革新的なテクノロジーを駆使した美容企業です。

当社は、競合するカテゴリーにおいて、特許で保護された効果的で実証済みの性能を提供するという原則に基づいて設立されました。
私たちは、消費者が内面と同様に外見も美しくなれるように努力しています。

私たちは、サロンでも自宅でも、すべての人が健康で美しい髪を手に入れる資格があると信じています。

最初に使ったときに目に見える効果を提供するという私たちの取り組みは、プロのヘアスタイリストと消費者の両方に対する強いコミュニティ意識と相まって、非常に大きなブランドロイヤリティを生み出しています。

数々の賞を受賞した製品を、プロ向け、専門店向け、そして消費者向けのグローバルなオムニチャネル・プラットフォームを通じて提供しています。

3.製品

ヘアケア商品『OLAPLEX』
カラーやブリーチ、パーマなどのケミカルダメージを受けた髪、またエイジングで細く弱くなった髪をケアするアメリカ生まれの新しい処理剤。

カラー＆パーマなどによる「ケミカル」なダメージや、ドライヤー＆アイロンなどの「熱」のダメージ、ブラッシングによる「物理的」な摩擦、さらに紫外線や外気、エアコンの送風など、あらゆる場面で起きてしまう髪へのダメージは、髪を形づくるケラチンタンパク結合をも壊してしまいます。
オラプレックスの主成分は「Bis-Aminopropyl Diglycol Dimaleate」（ジマレイン酸ビスアミノプロピルジグリコール）。
Dr.エリック・プレスリーとDr.クレイグ・ホーカー、世界を代表する二人の科学者の手によって開発されたこの新成分が、毛髪（S-S結合）のダメージによる「システイン酸」の生成と、その過程によるタンパク質やキューティクルの欠如などのダメージの進行をケアすることで、毛髪本来の美しさと強さをもたらすサロンシステムです。

製品のイメージはこちらの公式YouTubeを見ていただくと、分かりやすいですね！

４．業績

S-1によると、以下のような業績が紹介されています。

◆2020年通期売上高：$282M（+90%YoY）
◆2021年Q1〜2売上高：$270M（+171%YoY）
◆2020年修正EBITDA：$199M（+98%YoY） 
◆ 2021年Q1〜2修正EBITDA：$191M（+181%YoY）

それぞれ成長著しい企業であることが分かります。

５．売上高の推移

（YoY）
2020年Q1：$44.4M（+20%）
2020年Q2：$55.3M（+49%）
2020年Q3：$89.5M （+141%）
2020年Q4：$93.2M（+152%）
2021年Q1：$118.1M（+166%)
2021年Q2：$152.1M（+175%)

売上高成長率は高い水準を維持しています。

６．EPSの推移

（YoY）
2020年Q1：$0.03（-25%）
2020年Q2：$0.03（-25%）
2020年Q3：$0.07（+75%）
2020年Q4：$0.07（+75%）
2021年Q1：$0.09（+200%)
2021年Q2：$0.11（+267%)

こちらも綺麗な右肩上がりの成長率。特に直近2四半期で、成長が加速しています。

年間EPSの推移では次のとおり。
（YoY）
2019年：$0.16
2020年：$0.20（+25%）
2021年：$0.30（予想）（+50%）
2022年：$0.42（予想）（+40%）

７．CANSLIM

CANSLIMをそれぞれ確認していくと、当然IPOして間もない企業であるため、総合的に良い訳ではありません。
しかし、特にCとAについては、素晴らしい業績を残しています。
※あまり詳しく記述した事がないため、抜けも多くあるかもしれませんが、ご容赦ください。

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まずは「C」を確認します。

◆直近EPS成長率は25%以上（前年同期比）
→ 直近では+267%、さらに直近3四半期で成長率が加速
◆直近売上高成長率は25％以上（前年同期比）
→ 直近では+175%、さらに直近の4四半期で高い成長率を維持&加速

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続いて「A」を確認します。

◆過去3年連続で年間EPSが+25%以上増加
→2019年から2020年にかけては+25%成長。2021年予想を達成できれば、+50%成長となる。
◆ROEが17%以上(理想は25〜50%)
→ ROEは41%と理想通り

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次は「N」を確認します。

◆新製品
→ 複数特許を持った商品を有する。また、テクノロジーを、駆使して新しいヘアケア商品を提供。
◆新経営陣
→ 2014年創業の新興企業で、2020年1月にCEOが交代。
◆新高値
→ 現在IPOベースを形成後、株価はpivot付近

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残った「SLIM」を確認します。
※サラリとしか調べられず、すいません🙇‍♂️

「S」株式の需要と供給
◆ Up/Down Volume ratioは2.0

「L」主導銘柄
◆RSレーティングは80
◆Compositeは89

「I」機関投資家の保有
◆直近の2021年Q2時で59
※このデータしかなく、増減は不明だか、もちろん少ない。

「M」株式相場のトレンド
◆ Confirmed uptrend（確固たる上昇トレンド）

８．決算

本日11月10日寄付き前に決算発表がありました。

第3四半期決算決算
EPS、売上高、ガイダンスそれぞれ市場予想を上回りました。

︎✅ＥＰＳ：$0.19⭕️（予想$0.09）
✅売上高：$161.6M⭕️（予想$145.16M）
✅売上高成長率：+81% （YoY）

◆2021年通期ガイダンス　
✅売上高：$580M〜$588M⭕️（予想$537.61M）

９．決算発表後の株価

決算は市場予想を超えたものの、出来高を伴って、-5.62%の下落。一度下げ切ってから、買い戻されています。
その後11/11のプレマーケットでは+2.89%となっています。

要因の１つに成長率の鈍化が挙げられます。
今回の最新決算をそれぞれ、加えると以下の通りです。

◆売上高の推移

（YoY）
2020年Q1：$44.4M（+20%）
2020年Q2：$55.3M（+49%）
2020年Q3：$89.5M （+141%）
2020年Q4：$93.2M（+152%）
2021年Q1：$118.1M（+166%)
2021年Q2：$152.1M（+175%)
2021年Q3：$161.6M（+81%）【最新】

◆EPSの推移

（YoY）
2020年Q1：$0.03（-25%）
2020年Q2：$0.03（-25%）
2020年Q3：$0.07（+75%）
2020年Q4：$0.07（+75%）
2021年Q1：$0.09（+200%)
2021年Q2：$0.11（+267%)
2021年Q3：$0.19（+57%）【最新】

以前高水準ではあるものの、直近3四半期の成長率と比較して、鈍化してしまいました。

また米国10年債券利回りも+7.61%と急騰し、ハイパーグロース銘柄にとっては逆風でした。

しかし、今後も経済再開とともに、業績を伸ばせる可能性がある会社だと思いますので引き続き、ウォッチングしていきます！