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白いモノで仕事運を養う

気がつけば「白いモノ」が好きだ。
昨年、一目惚れして手に入れたジュエリーも「ハウライト」というマットな白い石が大ぶりにあしらわれたリングだった。石の世界でハウライトは「浄化作用をもつ」と言われる天然石で、その力は数ある石の中でも大変強く、心の濁りを漂白してくれるパワーストーンとして信じられている。

特に怒りを鎮めたい時に身に着けると良いそうで、このリングを買った時には「何か怒っていることがありますか?」と聞かれたほどだ。在宅ワーカーで仕事相手もよく知る馴染みの方々が大半、有難いことに自身の采配で時間が概ね使えている今では"怒る”という場面もなく(そう心がけていることもある)、心当たりが全くないと思ったけれど、よく考えたら小学生の息子に日々怒りをぶつけていることを思い出し、苦笑してしまった。朝の支度もノロノロで、勉強もサボってばかりの息子をつい叱っていたものだから。

ファッションも、白い服が今好きだ。
アラフィフになり、緩む肌や垂れ下がる贅肉など、あらゆる老いと向き合う年齢に近づいた。せめて着る服だけは、若々しくいたいという気持ちもある。週の何回かは白に質感や色のトーンのニュアンスをつけながら、オールホワイトでニットやパンツを組み合わせることも多い。指元にはこのハウライトのリングを合わせたり、パールのネックレスをするのが、最近の私のお気に入りのスタイルである。ファッションのインスピレーションは、写真集で見たキャサリン・ヘップバーンのオールホワイトの着こなし。キャサリンの写真の風貌から年齢は同年代のように思われた。

白を纏うと元気になれる。
その体感は、東洋占星術から見ても間違ってはいない。なぜなら白は占星術においても、「行動」や「仕事」を意味する色だからだ。方角は西、季節は秋。稲が実りを迎える秋は、田畑が黄金色に染まる。その色を白に見立てたと言われている。世の中のもの全てを五行に分けて考える五行説では、人間の持つ本能も5つに分ける。習得本能、伝達本能、魅力本能、守備本能、攻撃本能。仕事や行動で使われるのは攻撃本能で、それを象徴する色が白である。

「木火土金水(もっかどごんすい)」という言葉を、聞いたことのある人も多いだろうか。五行説の基本となる言葉で、地球上にあるものはすべて木性・火性・土性・金性・水性の質に分けられるという五行思想の土台になっている。白い色が象徴するのは金性で、自然界で例えると鉄・刀・岩・宝石などに相当する。私は自身を表すエレメントが金性なので、”自分自身を強める”という意味合いでも、白いモノを愛用することが多い。はじめから”白縛り”でモノを選んでいるわけではないけれど、気がつくと白い服、白いジュエリー、白いインテリアを不思議と選んでいることが多いのには、こうした運の作用があるのではないかと感じている。ちなみに木性は青、火性は赤、土性は黄色、水性は黒。自身のエレメントを調べて、象徴する色にまつわるモノを纏うのも、ブレることない"自分軸"がさらに強まるようで心強い。

雑誌『エクラ』別冊付録「大人の絶品鍋BOOK」より。ウーウェン先生のココナッツ鍋。

食べ物についても、同じことが言えそうだ。
白菜や大根など、白い野菜が旬を迎える冬。この季節は特に「白いものを食べると、体に良い」と聞いたことがある。そう気づいたら、今、食べない手はない。年の暮れに雑誌『エクラ」の付録「『大人の絶品鍋BOOK」から人気料理家ウーウェン先生による「ココナッツ鍋」のレシピを見つけ、早速試した。ココナッツミルクスープに、鶏肉、白きくらげ、レンコンなど、まさに白尽くしのレシピだ。加えて、過去にウー・ウェン先生のサロンで長年学んだ私は、先生ご自身がパワースポットのような力強い存在であることも知っている。その夜は、普段は飲まない鍋のスープまで一気に飲み干して体を温め、白色の鍋に仕事の鋭気となる運をいただいたような体感を得て、深い眠りについたのだった。

新年に入り、年内に叶えたい夢リストに思いを馳せることの多いタイミングであることも手伝って、私の”白いモノ探し”は今も続いている。喫茶店に入ると真っ先に気になるのは、ショートケーキやクリームチーズケーキなど、どれも白いスイーツばかりだ。

日々の何気ないモノ選びや過ごすひと時の中に、こうした運の”推し”を取り入れて遊ぶのも、「暮らしの占星術思考」的おすすめの楽しみ方です。

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