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【WEEKLY OCHIAI】2022.1.19 【江守正多×落合陽一】 脱炭素の「リアル」

2022年のweekly ochiai第3弾は、世界の最優先課題である「脱炭素」。江守正多さんを招いて、脱炭素の現状を語る。日本が向かうべき課題はどこか、探っていく。

■脱炭素の現状

・人間の影響が温暖化へ関与、疑う余地がない = 100%
 10,20年前はまだ疑いもあったが、この年月で温暖化が進んだことにより、ノイズが除けてきた。

・COP26 グラスゴー。産業革命時から1.5℃の上昇に抑える目標。

・日本2030年までに46%の削減。2050年までにカーボンニュートラルを目指す。

・100万年単位で見ると、氷期、間氷期のサイクルの一部ではないかという話。ミランコビッチサイクルでは10万年ごとにサイクルがくる。しかし、次は5万年後となりそう。そのサイクル内の気温差も6℃程度。
 人類は200年で1℃の振れ幅を生み出した。この200年の営みを、30年でニュートラルに戻そうとしている。

■脱炭素の課題

・日本の課題は、脱炭素に対して、まだ後ろ向きであること。
 気候変動対策でどう生活が変わるかという質問に、日本は大半がマイナスのイメージ。世界はプラスのイメージ。

・日本は、個人の階段2段は守るけど、産業は変わりにくい。
 システムチェンジ(グレタ)

・炭素税はありかもしれない。関税にかけることについては、EUが検討。そうすれば最大産出国の米中に大きなインパクトがある。

■脱炭素は脱成長?

・お金持ちは、資源を浪費できる。浪費しないメタバース等への転換はおもしろい。

・進歩・成長は認められるが、無駄な買い替えを促すようなビジネスは衰退するのだはないか。

■ブラックボード:カーボンニュートラルの実現に向けて。試金石。

・前向き

■感想戦

脱炭素という、昨年から世界で最も注目されている課題。私も学生の頃は間氷期論を聞いていたので、まだ疑いもあったが、今回の話で疑いは論理的に晴れて良かった。
ただ、カーボンニュートラルを後ろ向きに捉えている日本において、脱炭素ビジネスは需要があまり伸びないかもしれない。そうすると、欧米の企業に先を越され、火がついた時には、産業としてはもう手遅れとなるパターンが想像される。

個人的には、金持ちの浪費をメタバースで行って、脱炭素という発想はおもしろかった。ぜひメタバース世界で実現したい。


●脱炭素を含むマクロ環境変化も考慮した、2022年の少し未来予測はこちら。 

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