見出し画像

TOEFL対策

今回は海外MBAに限らず海外の大学・大学院留学に欠かせない英語テストであるTOEFLについて、私が行った対策を全て公開します。
表題の通り、私は塾などには通わずに独学で対策を行いましたが、特に対策無しで受けた最初の85点から、最後は108点までスコアを上昇させることが出来ました。
対策期間の時系列に沿ったスコアの推移と具体的な勉強方法について記載していますので、これから挑戦される方々のご参考になれば幸いです!
尚、私が受験していた時期のTOEFLと比較して、現在のTOEFLでは試験時間が短くなっている様ですが、出題数の減少とWritingの形式が若干変更されたのみであり、その他大部分の出題形式や対策法に大きな違いはないものと理解しています。


TOEFL対策開始時の英語力

前提として私がTOEFL対策を開始した時点での英語力の目安について記載しておきます。

まずは私の基本的なバックグランドですが、帰国子女ではなく学生時代の留学経験も特になし、大学に入学するまでは海外旅行をしたこともありませんでした。その一方で、中高生の頃から英語の勉強は好きだったので、その延長として大学では英語を使う課外活動を4年間続けていました。

その後、会社に入るタイミングで人生初のTOEICを受けることになり、当時対策なしで受験した際の点数が870点とまずまずの結果。入社してからは特に公式な英語テストを受けることはなかったので、定量的に英語力がどのように推移していたのかは確認できませんが、業務として英文の契約書やメールを読む場面や、海外企業との英語での会議に参加してレポートを作成する場面もあったことから日常的に英語に触れる機会は一般的な社会人と比べて多かったと思います。

そして、海外MBA受験を志したタイミングで過去に海外のTop MBA校に合格された方々のスコアを参考に自分が到達すべき点数を確認したところ、TOEFLで合計105点を超えていることが望ましいと分かり、この点数をターゲットとして対策を開始しました。

スコアの推移

1回目の受験

2021年12月にTOEFLを初めて受験した際のスコアは合計85点。
内訳はReading22点/Linstening21点/Speaking22点/Writing20点でした。

2021年12月18日 1回目受験時のスコア

当時は特に対策はせず、問題形式だけ大まかに把握しただけで受験しました。TOEFL初受検ということでテストセンター独特の雰囲気を理解すること、自分の強化ポイントをしっかり把握することを目的に試験に臨みました。

結果としてReadingに限らずListeningでも一定の速読力が無いと限られた時間内で正確に問題を処理しきれないこと、Speakingは回答に時間制限がある中で内容を整理して綺麗に話すのが難しいこと、そして試験時間が長すぎて集中力保つのが難しいこと等々を感じながら初受検は終了しました。

手ごたえとしてはSpeakingやWritingは全然出来なかった感覚でしたが、蓋を開けてみたら全項目が20~22の間に収まっており、バランスが取れていることに謎の嬉しさがありました笑。

今後の強化ポイントとして日本人が得意とするReadingとListeningで満点を目指すこと、SpeakingとWritingは25点を超えることを念頭に置いて本格的な対策を開始しました。

2回目の受験

初受検から約3か月間対策を行った2回目の受験で102点を獲得!
内訳はReading26点/Linstening28点/Speaking24点/Writing24点でした。

2022年3月26日 2回目受験時のスコア

特にListeningが上々の出来で、一般的に日本人が苦手とするSpeakingも24点とまずまずの出来でした。その一方でReadingにはまだ改善余地があると考え、更なる強化対策が必要と分析しました。
目標である105点越えまであと少しのところまで来たことに達成感を感じながら、次の試験で必ず目標を達成することを決意して2回目の受験は終了しました。

3回目の受験

Readingの点数上昇を主な目標に据えて臨んだ3回目受験でしたが、なんと合計点数が下がり97点でした。。。
内訳はReading29点/Linstening25点/Speaking20点/Writing23点。

2022年8月27日 3回目受験時のスコア

2回目受験後に設定した狙い通りReadingは29点まで上昇していますが、Listening、Speaking、Writingスコアが全て前回を下回っており、目標の105点越えは残念ながら達成出来ませんでした。

この時の受験をきっかけに、TOEFLという試験では自分の純粋な英語力のみならず、テストを受けるその日の調子によってスコアが変動するものであることを痛感しました。自分の場合は特にListeningとSpeakingにおいてその傾向が顕著でした。

しかし、調子に左右される部分はあるものの、これまでの受験での各項目のベストスコアを足し合わせると丁度105点になることから、目標を超えられるだけの本質的な英語力は備わっていると前向きに判断し、以降の受験では全ての項目できちんと実力を出し切って点数を揃えることを目標にしました。

4回目の受験

前回受験から1か月しかたっていませんが、目標通りしっかりと各項目で実力を出し切ることが出来て、無事に105点越えの合計108点を獲得することが出来ました!!
内訳はReading30点/Linstening30点/Speaking23点/Writing25点。

2022年9月25日 4回目受験時のスコア

なんとReadingとListeningは両方満点で揃えることが出来て、試験会場でスコアの速報値を見た時には思わずガッツポーズが炸裂しました笑。
Speaking、Writingも失敗していないことを祈ってスコア発表を待ちましたが、結果的に十分な点数を取ることが出来て、無事海外MBA出願に耐えられるだけのスコアを獲得して私のTOEFLとの闘いは終結しました。

使用した教材と勉強法

ここからは皆さんが一番関心があるであろう具体的な勉強法について記載します。出来るだけ再現性を保てるように私が使用した教材とその使用方法についても可能な限り説明します。

Official Guide to the TOEFL iBT Test(公式問題集)

まずはTOEFLの公式問題集です。

どの試験対策にも共通することかもしれませんが、出題形式の把握、目標点数に対する現状把握、弱点の洗い出しを目的として公式問題集は欠かせないと思いますので、今後TOEFLを受験される方は購入されることをお勧めします。

私はTOEFLの対策開始時から最後のテストを受けるまで公式問題集の問題セットは何度も繰り返し解いて、試験を受ける際のリズムを体に染み込ませるようにしていました。ただ、如何せんそこそこの値段がするものですので、お財布事情に応じて中古も検討されてよいかと思います。

大事なポイントとしては、購入した本を読みながら問題を解いていくのではなく、本に記載されているコードを使用してPCに問題をダウンロードして常にPC上で問題演習をするようにした方が良いです。ダウンロードが完了すると4-5回分程の問題セットがPC上で解けるようになります。この背景としては実際にテストセンターで受験するときもPC上で問題を解かねばならず、紙面の英文を読むのとは違った目の感覚を日頃から養っておく必要があるためです。

私が行った具体的な使用方法は以下の通りです。

  1. 問題セット1回分を本番を受けているつもりで全力で解く。

  2. 答え合わせを行い、ReadingとListeningは間違えた箇所および正解していても自信がなかった箇所を中心に解説を読んで正解に至る思考法を理解。SpeakingとWritingは模範解答を見つつ、自分が作成した回答を自己採点して文法とワーディング共に完璧に近い回答を準備する。

  3. もう一度初めから問題セット解いてReading、Listeningは満点が取れるようになるまで、Speaking、Writingは満点が取れるであろう回答を時間内に回答出来る状態になるまで繰り返す。

  4. 全ての項目で満点近い回答が出来るようになった時点で次の問題セットに移行。

  5. 全ての問題セットを使い切ってしまったら最初の問題セットに回帰、または以降に説明するKMFやTOEFLの公式サイトで模擬試験を追加購入する等して初見の問題セットで改めて実力試し。

KMF

こちらは中国のTOEFL対策サイトで、会員登録をすると数十回分のTOEFLの問題セットを解くことが出来ます。
https://www.kmf.com/

解説が中国語なので答え合わせがしにくいという難点はありますが、公式の問題セットを解き切ってしまって初見の問題セットを解きたい時に利便性が高いです。

私はこちらのサイトを使って初見の問題に対してどのくらいの点数が取れるのかを把握する目的で使用していました。

TOEFL iBTテスト 英単語3800

TOEFLの中でも特にReadingを攻略するためには語彙力強化が欠かせません。
私もTOEFLを最初に受けた時に驚きましたが、日常生活では絶対に見ないような学術的な単語が連発しており、それらの単語で構成されている英文を短時間で読んで理解する必要があります。

正直なところ、最後の受験でReading満点を取れた際にも意味が分からない単語はいくつか出てきていましたが、それでも満点を獲得することが出来たのは全体の文意から理解出来ない単語の意味を推測することが出来たからでした。一見単語学習の必要性と矛盾する様ではありますが、そもそも全体の文意を早く正確に理解するためにも出来るだけ多くの単語を知っておく必要があるので、いずれにせよ単語学習は肝要です。

狙う点数のレベルにも寄りますが、私のようにReadingで満点近い点数を狙うのであればこの単語帳に出てくる単語は少なくとも全部記憶しておく必要があると思います。但し、WritingやSpeakingの場面で極めて難しい単語を使う必要はないので、主にReadingやListeningの場面で難しい単語が出てきた際に大まかな意味が直ぐに思い出せるという状態にまで持っていけば十分かと思います。

私は毎日の勉強時間の最後に必ずこの単語帳を1時間ほど開いて眺めるようにしていました。これまでの経験上、勉強で暗記が必要な場面では数回読んだだけで覚えられたことがなく、何度も読んで眺めてを繰り返すことでやっと頭に定着するものだと思っているので、何周も繰り返し眺めて覚えていく方法がおすすめです。

CZ Training (Writing添削サービス)

初回受験時に最も点数が低く、独学での対策が難しかったWritingはCZ Trainingという添削サービスを利用して対策を行いました。料金は10回分の添削サービスで130ドルでした。当時は出来るだけ安いサービスを探して申し込んだので、他サービスと比較しても安い価格かと思います。
https://www.cz-training.com/toefl/

利用方法としては、メールでコンタクトした後に料金の振り込み、その後オンライン上で出題される問題に対して指定のフォームに回答を入力して提出、数日後に添削された回答がメールで送付されてくるという流れでした。

私が利用していた際にはWilliamという方が担当者でしたが、この方はテンプレートのような言い回しが嫌いな方だったので、テンプレートは使わない方が良いというフィードバックを何度も受けました。
ただ、私個人としてはテンプレートを基にしてWritingのお題にあわせて内容をカスタマイズして作文する方が深い内容が書けますし、時間も節約できることから実際の試験ではテンプレートを使用していました。それでもWritingは最高で25点取れましたので、それぐらいの点数で十分な方はテンプレート使用の戦略でも問題ないかと思います。
テンプレートの型はAtsuEigoさんのこちらのブログを参考にしていました。

DMM英会話(Speaking対策)

Writing同様にSpeakingも明確な正解がないため対策が難しい分野でしたが、私はDMM英会話を活用しました。
DMM英会話にはTOEFL Speaking対策用の教材が準備されており、講師に向かって回答を話したのちにその場でフィードバックをもらうことが出来ます。オンライン英会話の中でもDMMは値段がリーズナブルだったので私はSpeaking対策のために入会し、毎朝30分利用していました。

正直なところ、講師の先生方にもあたりはずれはあり、あまりTOEFLについて知らない方や熱心ではない方からは特に有効なアドバイスをもらえないこともありましたが、それでも人に向かって英語で回答を行うことで一定の緊張感をもって練習することが出来ましたので、一人で練習するよりは実力向上に寄与したと思います。

私の場合はSpeakingの制限時間内に多くのことを回答しようとするあまり早口になりすぎる癖があったので、簡潔に分かりやすく話すことを意識して練習しました。具体的には、私の回答後に講師の方に理解しやすかったかどうか、理解しにくかった部分はどこか教えてもらい、より良い言い方が無いかを考えて、毎度完璧な回答を作成するまで復習していました。

最後に

長くなりましたが、私が行ったTOEFLの対策法を余すところなく全て公開しました。こちらのやり方に沿って対策頂ければ誰でも105点越え、場合によっては110点近い点数が狙えるようになると思います。
海外の大学や大学院に出願する際の英語資格要件としてTOEFLと戦われている方々は多数いらっしゃると思いますが、出来るだけ受験回数は少なく、準備期間も短く目標点を獲得することを目指して対策されているものと思います。
これから海外留学に挑戦される多くの方々がより効率的にTOEFLで高得点を獲得されて、海外進出の夢を実現される一助となれば嬉しい限りです。
皆さん、頑張ってください!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?