落とし穴




あなたはだめです….
そういわれた気がした 

受けようとしたバイト
受かるはずないよなぁ
僕の変わりなんてこの世にはたくさんいるんだ
そう思い僕はその場を後にし今家で小説を書いている。
あきらめないこと
美化されたこと
言う人が肝心なのはわかっているけどもう飽きられている
嫌なんだよ
僕はもうだめだとわかっている
この社会にはいらないんだと
そう思うと発作のように歌詞や小説を書きだす
止まった水道
孤独の冷蔵庫
君のいない部屋
散らばった服
熱を出した時の薬
描かずにおいてある紙
もう片付けられない
この日が変わるような気がして
明日が怖かった



僕ははまったんだ
この落とし穴に
君もはまらないよう
気を付けた方が良い
そう言っているかのように
合格通知が僕のメールにひっそりと届いていたが
僕はそれを横目にまだ描いている右手を止めることはできなかった。

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