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【開業当初のブログ 28歳】

開業時にmixiで書いた日記を発見した。
各所で雑な表現は若気の至りながら、方向性は今と変わらない。
人って大して変わりませんね。笑

2010.6.1

【ハリとゼニ】

4月から治療院を開業しました。

ぶっちゃけて言うと、今年の3月までは、ネズミ・顕微鏡・試薬しかいじくってなかった。

4月からは、専門学校の教員として若者に説教たれてるはずが、関西で就職先が見つからず、方向転換を余儀なくされ、おじぃ・おばぁと田んぼや畑について、語り合う日々を過ごしています。

稲作についてレクチャーを受けたり、収穫の喜びのお裾分けをいただいたり。

おかげで、我が家はえんどう豆大フィーバー、この2週間でパチンコ11連チャンぐらいの量をもらいました。スーパーでその値段をみてみると、1円パチンコを余裕で凌ぐ価値にびっくり。


ずれましたが、
もともとは、「客商売がしたい」という思いがあった。
なぜなら、面と向かって「ありがとう」って言われて、お金までくれる。

こんなおいしい仕事はないと思ったのがきっかけ。

生きていくのに、お金は稼がなあかんし、どうせなら目の前で喜んでる顔がみたいと思っただけ。


けど、鍼灸師では家族を養っていくのは厳しいという現実から、教員を目指したわけやけど、勤務先は東京・北海道・長崎しかなく、家族と離れて暮らすのは寂しいので断念。

嫁がね、85歳のばあちゃんは私が看取りたいって泣くんです。

ほんで
「死んだら行くわ。」って

そんなんもん、期待できるか!

「はよ東京来てや」
「ま~だ」
「あとどれぐらい?」

そんな罰当たりな会話できるか!!


嫁にしてやらた。
こう言われた時点で、関西以外への就職は吹き飛んだ。

そしたら、嫁が
「もう開業したら?」

!!!!!

男が必死に嫁を説得せなあかんところを、自ら言い出してくれた。


3月初旬にこんな会話がされ、鍼灸師で食べていけるビジネスモデルを探した。

今自分にできることはなにか?
 1、マッサージはできる。(マッサージの資格はないが、ぽい技術として)
 2、おジイおバアうけはよい方。
 3、医療情報を提供できる。
 4、機能訓練指導ができる。
 5、保険制度を利用できる。
 6、まだ店舗を持たないので身軽。
 7、肩の傷害に関しては、なんとかできそう。

モデルと自分にできることを照らし合わせた結果、

「訪問による、健康保険を利用することで安価な健康増進を目的としたトレーニング」

医療保険が使える立場になって思うけど、日本は健康に対してとても力をいれてる。

通常、我々の治療は、時間により値段が計算される。
30分/3000円が一般的で妥当とされる値段

しかし、保険を利用すること、
1割負担で30分/500円~
3割負担で30分/1500円~(計算が合わないのは、ややこしい計算式があるので)

で、受けることができる。

こっちは、3000円のサービスを提供してるのに、
受ける側は、断然安価でうけることができる。


こんな制度利用しない手はない。

なによりも、お客さんのため。


ただね、経営者と治療家を両立させることはむずかしい。
金を目的としてることを、少しでも感付かせると、一気に引かれる。

あほか

そんなん、当たりまえやん。
金のためにやってんねんから。

って言いたい。

きれいごとなんて言うつもりはない。
みんなそうやろ、やりがいもあるけど、なんでしてるかって
どうせ金稼がなあかんねんたら、やりがいをあることをしようってだけやろ。

金要らんっていうなら、全てボランティアでやりなさい。
金もらわんと、一生継続できる財産あるんやったらそうしなさい。

求めてくる人がいるにも関わらず、経済的に続けられなくなるなんて、人のためとは言わん。


やっぱ、金やろ

そう思ってた。

だから、最近の流行のおべんちゃらの経営理念(私はあなたのためにいるんです的な)には、ヘドがでる思いやった。

どこか、盲目的に宗教を信じるのと同じに感じていた。


ただね、
うそでもなんでもいいから、影で冷めていたとしても本気でおべんちゃら理念を信じるキャラを作らないと、人がついて来ない。

そうでないと金もついて来ない。

開業して、2ヶ月。
1番感じていることは、「ゼニ」 と 「思い」 を 天秤の両サイドに置くとうまくいかない。

しかし、お金に照準は合わしておかないと、working poorまっしぐらなので、

道筋だけは「ゼニ」で決め、あとは目をつぶって「思い」で突き進むしかない。

たまに、片目開けて確認せんとズレる。

けど、
なにより、金を考えずに、喜んでもらえることばかりできてたらええねんけどね。

マッサージでもハリでもS〇Xでも、人に気持ちよいって喜んでもらえたらそれでええねん。


最後に、
開業にあたっていろいろアドバイスくれたみんな
日記で刺激をくれるみんな
たまに会ってモチベーション上げてくれるみんな

ほんま、ありがとう

昔、おっさんに友達は大事やぞ、って言われたことがほんまに身に染みてよくわかった。

みんなのおかげで、なんとかなりそうやし、これからも頼ることがあると思う。

だから、何か俺にできることがあったら頼ってきてほしい。

その時には秘孔教えます。
有名なツボで「手三里」「足三里」というつぼがあります。

鍼灸師だけが知る秘孔「股三里」

※自主規制※(元ブログでは書いてましたが、公にいうのはちょっとww)

今後とも、みなさんよろしくお願いします。

PS,
2020.8.1  嫁さんの婆ちゃんは、95歳で元気です。


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